▼似顔絵(俳優)ハンフリー・ボガート
H・ボガート(Humphrey Bogart)
ハンフリー・ボガートといえばやはり「カサブランカ」なんだろうね。自己犠牲的な男の美学を何のてらいもなく演じることができるなんていうのは、ボギーぐらいしかいないよなあ。「ボギー ボギー あんたの時代はよかった 男がピカピカの気障でいられた」なんて唄(沢田研二)もあったし。
個人的な好みからいうと、そんなキザな役より、『黄金』『ケイン号の叛乱』とかのちょっと問題アリみたいなほうが味があっていいと思う。ハード・ボイルドはもちろんかっこよくて、それに憧れているうちはいいんだけど、クールさが自分の柄ではないと気づいてからは、どうも共感を覚えない。
『似顔絵塾』には、実はボギーをモデルにした絵が2回載って、これはそのうちの2回目に描いたほう。ちょっとデッサンぽくなってしまい、もう少しギトッとした感じを出したかった。
(1999年12月制作、週刊朝日『似顔絵塾』2000年3月17日号掲載)