肩 こ り
 単に肩だけでなく、頸(くび)の筋や背中の筋肉も同時にこることが多く、過労や精神的ストレスによって起こることも少なくありません。
 “肩こり”には、肩がだるい、重い、こわばる、突っ張るなどといった感じが、すべて含まれると考えられます。

T 原因・症状
 例えば、座ったまま長時間仕事を続けていると肩がこります。その姿勢では、重い頭を支えるために、項や肩の筋がいつも緊張しているからです。
本来、筋肉は、緊張と弛緩とが繰り返されていれば、血液の流れも良くなり、疲労することもありません。
 しかし、肩の筋肉の持続的な緊張がなくても、何らかの理由で、肩の筋肉に疲労物質がたまったり、必要な酸素や栄養の供給が不十分な場合に、肩こりが生じます。
すなわち、ビタミンB1の欠乏症、貧血、胃・十二指腸潰瘍、痔、産後、高・低血圧、更年期障害、心臓病、腎臓病、糖尿病、肺結核、虫歯など、多種多様な病気の一症状として現れます。
 また、肩を叩いてみたり、揉んでみたり、グリグリ動かしてみると、少し楽になったような気がするのが特徴です。

U 治療
 一口に“肩こり”といっても、その原因はさまざまです。
 一般的に言われる“肩こり”は、疲労がもとで、その部分の血行が悪くなるために起こることが多いのです。
効果のあるツボ
・風池(ふうち)
耳の後ろには大きなとがった骨の出っ張りがある。この骨の下端と、ぼんのくぼ(後頭部の髪の生えぎわより少し上のくぼみ)を結んだ線の中央にある。
・天柱(てんちゅう)
後頭部の出っ張った骨の下端のくぼみから約2cm下で、外側2cmのところ。
・肩井(けんせい)
両肩の中央にある。首を前に曲げるとポコンと飛び出る骨と、肩先の2点を結んだ線の真ん中にみつかる。
・曲垣(きょくえん)
肩甲骨の上の方で、内側の端。
・肺兪(はいゆ)
第3胸椎の出っ張りの下。脊柱の左右外側1.5寸。
・神堂(しんどう)
第5胸椎棘突起から、指幅3本外側。
・肝兪(かんゆ)
第9胸椎の出っ張りの下。脊柱の左右外側1.5寸。
・大腸兪(だいちょうゆ)
腰骨の上端を結ぶ線の上にある。背中の正中線から指2本分外側。

V 予防体操
1.ベッドかテーブルの上に仰向けになって寝る。
  その端から頭を出してのけぞるようにする。
  両手はお腹のあたりで組む。
2.正座し、目の前に40cmほどに座布団を積み重ねる。
  両手を頭の上で組み、そのまま頭が床につくように前傾し、両手は座布団におく。
3.肩幅より狭い足幅で立ち、両手を頭の上に上げてバンザイする。
  その際、両腕の肘の付近にゴムベルトを通し、両手でそれを押し広げるようにすると効果的です。
4.タオルを使う。
  体が硬いと手と手がつかめません。そういう人は、タオルの助けを借ります。
5.4と同じ要領で、背中で手と手がつかめるようであれば、合格です。手は左右交互に行う。
6.まず正座してから、両足を外に出してお尻を床に付ける。
  それから両手を後ろに回し、前方を見つめながら背筋を伸ばす。この際、両肘を伸ばすのがポイント。
7.再び正座し、顔が床に付くまで前傾し、両手をまっすぐ天井の方向に向け、床と垂直になるようにする。
  このストレッチングは無理をしないでください。


W 食事療法
  効果的な食材は、アジ、小豆、サケ、サバ、ホタテ貝柱、みそ等、ビタミンB1を含むもの