更年期障害
 女性の閉経年齢は50.5歳といわれ、この前後の期間を『更年期』といいます。更年期は、普通45歳〜55歳と考えられています。
 この時期は、卵巣が生殖の使命を終え、ホルモンの分泌が低下していく時期で、いわゆる更年期障害といわれるいろいろな症状がみられます。

T 原因・症状
 原因は、卵巣機能の低下による女性ホルモンの分泌低下の為に、自律神経系にも影響を与えることにより起こるのです。
 症状は、月経の異常(月経の周期が不順になり、数ヶ月から数年の間に完全に止まる)、機能性子宮出血(更年期出血)、老人性膣炎、排尿障害などが起こります。
 精神神経症状として、イライラ、憂うつなどの精神不安定や不眠、食欲の変化、ときには明らかなノイローゼ症状を起こすこともあります。
 自律神経失調症状として、頭痛、めまい、吐き気、浮腫傾向、動悸、発汗、のぼせ感、肩こりなどが起こります。

U 治療
 月経が閉止するところの50歳前後からを更年期といいます。この頃になりますと、卵巣の機能が低下してきますので、それにつれてホルモンのバランスが崩れ、いろいろの全身の変調をもたらします。
 症状としては、のぼせる、手足がほてる、ときに冷える、頭痛、めまい、動悸、肩こりなどが表れます。
 これらの症状を一つ一つ解決するために、そして全身のバランスを整えるために、効果のあるツボを紹介いたします。

効果のあるツボ
〈のぼせ〉には
・天鼎(てんてい)
側頸部、胸鎖乳突筋の外縁、咽頭隆起の外方3寸の点から下方1寸。
・人迎(じんげい)
前頸部で外咽頭結節の外方1寸5分。総頸動脈中。
〈足の冷え〉には
・三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの出っ張りのふもとから指3本上がったところ。
・太谿(たいけい)
内くるぶしの後側。
〈頭痛〉には
・百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんにある。両手の親指を左右の耳の穴に入れ、ボールをつかむ要領で頭をつかむようにして、左右の中指が合わさるところ。数多くの経絡が交わる一点である。
・天柱(てんちゅう)
後頭部の出っ張った骨の下端のくぼみから約2cm下で、外側2cmのところ。
・風池(ふうち)
耳の後ろには大きなとがった骨の出っ張りがある。この骨の下端と、ぼんのくぼ(後頭部の髪の生えぎわより少し上のくぼみ)を結んだ線の中央にある。
〈動悸〉には
・厥陰兪(けついんゆ)
第4・5胸椎棘突起の間の外方1寸5分。
・心兪(しんゆ)
第5胸椎の出っ張りの下、脊柱の左右外側1.5寸。
月亶中(だんちゅう)
左右の乳首を結んだ線の中央。
〈肩こり〉には
・肩井(けんせい)
両肩の中央にある。首を曲げるとポコンと飛び出る骨と、肩先の2点を結んだ線の真ん中にみつかる。
・曲垣(きょくえん)
肩甲骨の上の方で、内側の端。
〈全身症状を整えるために〉
・腎兪(じんゆ)
おへその高さで、背中の正中線から指2本分外側。
・次りょう(じりょう)
尾骨の上側、仙骨の2番目の下のくぼみ。
・胞肓(ほうこう)
第2・3仙骨稜間の外方3寸。
・関元(かんげん)
へその真下で、指5本分下がったところ。
・大巨(だいこ)
へそから左右両側に2寸の天枢(てんすう)から真下に2寸。
・中極(ちゅうきょく)
恥骨部白線中、曲骨穴の上1寸、膀胱の上縁。
・血海(けっかい)
ひざのお皿の上方内側の角から、指3本分上のくぼみの中で、押して気持ちの良いところ。くぼみの上端にある。
・三陰交(さんいんこう)
【参考文献】 「お医者さまがすすめるツボ快癒術」(代田文彦著:講談社)
「体のツボの大地図帖」(マガジンハウス)

V 食事療法
 たんぱく質、カルシウム、鉄分を多く含む乳製品や大豆製品、緑黄色野菜などを特に意識して摂取しましょう。
【効果のある食材】
 ハブ茶、サフラン茶、アンジェリカ、イチョウ葉エキス、大豆、かつお、かぼちゃ、ざくろ、セージ(しそ)、豚肉、紅花、ゆり根、落花生、ローヤルゼリー、など

W 温泉療法