今週の TVアニメ グラップラー刃牙
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2002年5月27日(月)
第24話 邂逅(第48回)
いろいろ有りましたが、TVアニメ版・グラップラー刃牙もついに最終巻を迎えました。
ちなみにカクカクな動きで放送された23話も完全版となってご家庭に届いております。
生々しく動く佐藤雅将さんの作画はやはり素晴らしい出来です。その佐藤さんですが、「最終兵器彼女」の総作画監督をされるそうです。プロフィールを見ると代表作に「グラップラー刃牙」の字が輝いています。多分、汗と涙と体液にまみれた美少女がうねうね動くんでしょうね。
ある意味、作品に似合いすぎ。
オマケですが、「最終兵器彼女」には刃牙でニーナ役を演じた浅井清己さんや、超美少女ヒロインを演じた小島幸子さん(現在連載中の世界情勢を考慮して、刃牙での名前は伏せて書かせていただきます)も出演されています。
でも、なぜかこの二人は代表作が書かれていないんですよね…。なぜ?(やっぱ、世界情勢? イメージダウン?)
前置きが長くなってしまいましたが、アニメ刃牙のオリジナルストーリーである24話の感想に移ります。
オフィシャルページの谷田部監督のコメントに「TVコードなんか無視!過激です。このままでは TV放送出来ません。」と力強く書かれている通りちゃんと「赤い」血が飛び散っています。
半死体で入院中のジャックを前にストライダムが勇次郎の過去を回想する…
範馬勇次郎18歳………。
ベトナムから約2年、勇次郎は相変わらず戦場を素手で渡り歩き、今は南米で暴れまわっていた。
その勇次郎をアメリカ合衆国は危険な存在と認識する。麻薬組織壊滅を名目にグリーンベレー、シールズ、デルタフォースとアメリカ特殊部隊動かすのだが、その真の狙いは勇次郎の完全抹殺であった。
「ヤツを抹殺する事はミサイルや空爆では不可能なのです。方法は一つ白兵戦で直接息の根を止める事、しかも確実に…」
ストライダムがSirに勇次郎抹殺の秘策を語る。
でも、この人ベトナムでなにも学んでいませんね…。勇次郎に白兵戦を挑むのは無謀を通り越してアホです。
それでも上層部の作戦にしたがって、まずグリーンベレーが勇次郎に挑む。巧妙に仕掛けられたトラップで次第に勇次郎を追い詰めていく!
最新最強を誇るアメリカ特殊部隊ですが、なぜか前世紀的な木や手榴弾を利用した古典的な罠ばかり使っています。人力では持ち上げられそうも無い巨木を高所に仕掛けるのにものすごい科学力を使ったのかもしれませんが、どうもベトナム戦争以前の兵器しか使っていない気がします。
最初のトラップにクレイモア対人指向性地雷でも置いておけば、勇次郎を倒すことができていた様に思えるのですが…
そう言ううっかりミスが多そうな米軍らしく、勇次郎を落とし穴に追い込みながらも、つい長々とアメリカの自慢話をしてしまい勇次郎に逆転される。
江戸の昔から伝わる「冥土の土産に教えてやろう」的なお喋りをすると死ぬの法則はここでも有効でした。
「グリーンベレー壊滅」
続いてシルベスタ・スタローン似のシールズ隊長も、あっけなく倒される。
「シールズ壊滅」
あまりの勇次郎の強さにストライダムは撤退を進言するが、長官にはまだ秘策があった。
「毒には毒を以て毒を制すると言う言葉がある」
そう、アメリカの恥部であると同時に切り札でもある「あの男」が投入されるのだ。
アリゾナ州刑務所…、ドイルに良く似た囚人やイレズミ無しのスペックっぽい囚人や無理をすれば柳に見えなくもない囚人が収容されているこの刑務所には1人の怪人が住んでいた。
その囚人・オリバに政府高官(声は刃牙役だった菊地正美さん)が訪問するのですが、やはり原作の園田さんのプリティーぶりにはかないません。ヘタレの歴史が違いすぎます。
タダでさえ松尾象山に似ていると言われているオリバさんですが、アニメではヒゲが無くなっているため、より松尾象山に似ています。
その代わり谷村新司には似ていません。
そしてオリバは好き勝手にやらせてもらう事を条件に、南米の麻薬組織壊滅へと向かうのだった。
一方、勇次郎は麻薬組織のゲリラが撲殺されている現場に出る。
怪物性あふれる殺し方は米軍には出来ない。そう勇次郎が推測していると、アーノルド・シュワルツネッガー似のデルタフォース隊長が現われ、勇次郎に戦いを挑む。
もちろん勇次郎に勝てる訳も無く、銃を撃つ前になにか一言言いたがる習性も災いして、寂しく倒される。
「デルタフォース壊滅」
この報告に大統領は、食欲に似た闘争欲を持つ男・範馬勇次郎に戦慄を覚えるのだった。
ところで、勇次郎はジャングルを裸足で歩いているのだが、寄生虫とか色々危険が多そうで心配です。それとも地上最凶の生物は寄生虫などに対しても最強なんでしょうか。
適度に雑魚を喰らいつつ麻薬組織のボスの元へやって来た勇次郎だったが、すでにオリバが本拠地に乗り込んで暴れていた。
オリバは妙に薄そうな机を盾にして機関銃の攻撃を防ぎ、ナイフで刺されても物ともせずにボスを投げ飛ばす。
銃弾の避け方が、すごく不器用でバカっぽいのが気になりますが、一応組織壊滅の依頼は果たしたようです。
ここで二人の猛獣が対面するのだが、とりあえず互いに自己紹介をする。
勇次郎は、すでにオリバが「誰もそのその存在をつなぎとめる事ができない」=「アンチェイン」と呼ばれていることを話す。物知りな18歳です。
このままバトルが始まるのかと思わせて、勇次郎はまだオリバが喰べ時ではないと判断し、去っていく。
18歳時点の勇次郎はオリバとほぼ互角の強さで、この場で闘って消耗する事を避けたのかもしれません。
なんいしても、勇次郎らしくない行動です。
次に勇次郎が向かうはホワイトハウス、アメリカ大統領のいる場所だった。
ここでCIAは起死回生の奇策を打つ。
「勇次郎は、なにがあっても絶対に抵抗しない相手には、なにもしようとしない」
と言うわけでみんな並んで友好的にお出迎えをする。
必死にご機嫌を取る大統領が哀れです。
「まるで冷めた料理だ…」
狙い通り、勇次郎興味を無くし、何処かへ去っていくのだった。
と言うわけでアメリカは範馬勇次郎ただ1人に敗北した。
END
今回のオマケ話は、本編とはほとんど関わりのない話でした。一応、決勝戦の勇次郎少年編(?)に入るべき話だったのでしょうが、そうなると決勝戦の闘いよりも回想シーンの方が長くなっちゃいそうで困った展開になったかもしれません。
原作には無かったシーンを追加し、無理にオリバさんを出そうとしたせいかシナリオの整合性が無茶苦茶になっています。
勇次郎抹殺が目的で、それをカモフラージュするために麻薬組織壊滅を唱えていた米軍なのに、オリバへの依頼内容は「麻薬組織のボスを倒すこと」になっています。目的のためには手段を選ばず、手段のために目的を見失っています。
こう言う難しい脚本を書くのは、烈の回想にドリアンを出したり、刃牙にアントニオ・ドライバーを決めさせた、あべけん氏でした。
今回も原作には登場しなかった技を解説付きで入れるなど随所に特徴が感じられます。
読者が読むスピードをコントロールできる漫画と違い、常に時間の流れているアニメで解説を入れるのはタイミングが非常に難しいと思うのですが、今回もテンポが悪くなっている気がします。
特に悪代官最後の大演説みたいな描写が続くと、かなり緊迫感が薄れます。
でも、ラストで大統領が引きつった笑顔で勇次郎を迎えると言うギャグへの伏線であるのなら効果的でしたが。
デルタフォースとシールズの隊長はアクション映画スターそっくりさんだったのですが、(シュワルツネッガーは似ていないので推測)そうなるとグリーンベレーの隊長もモデルがいそうな感じです。
どこかで見たような顔をしているんですけど、イマイチ確信が持てません。
心当たりのある方は、ご一報を!
おまけデーター・今回のスタッフ(敬称略)
範馬勇次郎 乃村 健次
オリバ 屋良 有作
ストライダム 中村秀利
サー 塚田 正昭
大統領 長 克己
長官 辻 親八
刑務所所長 日野 由利加
CIA局員 小島 幸子
高官 菊地 正美
デルタフォース隊長 中田 雅之
グリーンベレー隊長 酒井 哲也
グリーンベレー兵士 永野 善一
グリーンベレー兵士 松本 吉郎
脚本 あべけん
演出 木宮 茂
作画監督 原田 峰文
絵に関しては、良質の作画だった原田峰文で、綺麗な絵と十分な動きを見せる動画でした。
声優陣もさり気なくレギュラーの方々が出演していて、声の演技も十分に堪能できます。
オリバ=屋良有作さんですが、個人的にはオリバ=内海賢二(北斗の拳のラオウや、Dr.スランプの千兵衛さん)が似合うのではないかと思っていましたが、屋良さんの「ホッホー」と言う喋りがかなりマッチしていたので、キャスティングとしては文句ありません。
個人的にですが、屋良さんも内海さんも「いやらしさ」を感じさせる声優であると言う点では共通しているので、オリバのイメージに合っているのだと思います。
ちなみにドリアンに声を当てる人がいるのなら若山弦蔵さん(ショーン・コネリーの吹き替えの人)以外には考えられません。特に「大列車強盗」での、ねちっこくていやらしいペテン師ショーン・コネリーの演技(一部誇張)はそのままドリアンに当てはまります。
でも、死刑囚編はなにかと問題ありそうなんで、実現は難しそうですけどね…
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