今週の「刃牙道 BAKI-DOU」感想

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2015年6月25日(30号)
第4部 第66話「間違っていた」 (1045回)

 格闘の聖地・地下闘技場において、初となる武器解禁の試合に決着がついたッ!
 勝者は現代によみがえった剣豪・宮本武蔵だ。
 敗者の烈海王は腹を斬られ内臓を撒き散らして倒れふす。

 壮絶な決着に観客たちは声も出ない。
 武器アリのルールと言う時点で想像しうる事態だった。
 しかし、この結末は想像できなかったようだ。

 他人事でなく、私も想像していなかった。
 武蔵の技量なら、烈を優しく倒してくれると期待していたのだ。
 都合のいいことばかり考えて、最悪の事態を考えないようにしていたのかも。

『恥じているのだ』
『"生命(いのち)のやり取り"の現場に居ながら』
『無関係を確保していられる』
『そんな自分を!』


 地下闘技場の観客は、選手が破壊される姿を楽しみすぎだと思っていた。
 惨劇を見て目がさめたようだ。
 物事を娯楽として消費すると、見えないだけで なんらかの罪が生み出されるのだろう。
 これも他人事でない問題だよな。

 観客が沈みこんでいる。
 娯楽ではなく、ひとりの人間が命をかけた闘争の重みを感じているのだろう。
 こりゃ『鮫島、最後の十五日』なみの重さだよ。

 本来なら勝者の姿に観客は熱狂し、賞賛する。
 とくに刃牙の試合では観客が盛りあがることが多い。
 だが、宮本武蔵には歓声も拍手もなかった。
 武蔵が控え室に戻ろうとすると、避けるように観客が逃げだす。
 まだ帯刀したままだしね。

『迷いなし』
『躊躇(ためら)いなし』
『そして支持はなし……』
『それでも尚』
『天下無双也 宮本武蔵』


 なんか剣豪・宮本武蔵の人生を見た気がする。
 剣士としての宮本武蔵は、おそらく当時の最高水準にあっただろう。
 日本最強のひとりだ。
 しかし、柳生新陰流のように有名になり門下生もたくさん、という人生じゃなかった。

 最強の自負がありながら、名声が実力に見合わない。
 宮本武蔵は、天下無双だが、孤独だったのかも。
 そもそも、流派があまり流行ると、技の秘密が漏れて研究される確率が高くなり、流派自体が弱体化する恐れもある。
 最強であるためには、秘密保持のために孤独である必要があるのかも。

 範馬勇次郎も強すぎるゆえの孤独をもっている。
 しかし、武蔵の孤独はより陰性なイメージだ。
 武器を使用して、人を斬るという行為が、陰を生むのかもしれない。
 勇次郎もかなりの人間を殺しているんだけど、妙に明るいんだよな。


 控え室で、徳川さん、刃牙、本部、克巳、渋川さん、郭海皇が烈をかこんでいる。
 鎬紅葉はどうしたッ!?
 今こそスーパードクターが必要なんだぞ。
 会場にいたの、紅葉だよな。アレから姿を見ていないけど。(6巻 50話

 縦に斬られた顔面の傷も、包帯が巻かれた腹の傷も、出血量がほとんどない。
 心臓が停止すると血流も止まるので、出血もほぼ止まるという。
 烈のこの状態は……

「儂は」
「間違っていたのかのォ」

「馬鹿な」
「比武(試合) 武器の使用」
「いずれも烈 自身が希望(のぞ)んだもの」
「徳川さん」
「仮に「貴方は間違っていた」と私が言ったなら」
「烈(こいつ)はハネ起きて 私に噛み付くでしょう」

「ならば……」
「言うてくれ……」
「徳川は間違っていた……………と」


 烈が起き上がってくれるなら、いくらでも責めてくれ。
 徳川さんは涙を流すのだった。
 逆に戦士たちは涙を見せない。
 これは戦う側と 見る側における、覚悟の差だろうか。

 桜庭和志シウバと初めて戦い負けたあと、次のようなコラムを読んだことがある。

 当時の桜庭は高熱を出して体調を崩していたという。そんな状態で試合をさせるのは論外だ。選手というものは「やれます」「戦います」と言うものだ。だからこそ、ドクターや運営側が止めなくてはならない。

 「やれます」「戦います」という選手に対して、止めることが運営の仕事なのかもしれない。
 烈海王は武器アリで戦うというだろう。
 そこであえて、止める覚悟をすることが運営者に必要な責任だったのかも。
 いま思えば本部が、同じようなことを言っていたんだよな。(5巻 44話

 その本部は、けっきょく烈を守護(まも)れなかった。
 烈のほうで本部の助けを拒否したんだけどね。(6巻 49話
 本部を背後から殴って気絶させたこと、いま後悔しているんだろうか?

 しかし、本部だってもっとワカりやすい説明をすれば良かったのに。
 なんか助けるふりして挑発していたような。
 本部は、まだ皆を守護(まも)るつもりなのか?
 今度こそ機関銃(マシンガン)を用意しそうだ。


 徳川邸で徳川さんは武蔵と向きあっていた。
 試合内容は武蔵の楽勝だと徳川さんは見ている。
 武蔵は顔面をこれだけ負傷したので、楽勝じゃないと言う。

 たしかに油断したのか、クリーンヒットもいくつがあった。
 しかし全体的に見れば、武蔵の圧勝だったと言えるだろう。
 武蔵はプライドが高いのか、徳川さん子飼いの戦士・烈をもちあげているのか?
 とにかく武蔵の言葉は虚実が入り混じり、真意がつかめない。

「烈海王はどうじゃった」

「「関ヶ原」なみ………………」
「―――と言ったところかの」


 また、わかりにくい。
 関ヶ原の合戦は当時の合戦としては史上最大級の規模だった。
 つまり、武蔵にとって史上最大級の勝負だったということだろうか?

 また、関ヶ原の合戦といえば、小早川秀秋などが裏切りをしたことでも有名だ。
 大げさに言えば、戦う前から勝負は決まっていた。
 武蔵も、戦う前から勝つとワカりきっていたと言いたいのかも。

 それとも、武蔵は烈陣営にも裏切り者がいたとか?
 裏切り者がいるのなら、それは……?
 「関ヶ原」の真意については、次回のお楽しみだ。


 烈が死んで、あとに続く人間などいるのだろうか?
 烈をかこんだ人間が、ひとまずの候補だろう。
 克巳あたりが突撃しそうな気もするが……

 武器術という点では超軍人ガイアが活躍しそうなんだけど。
 ナイフや剣だって使えそうだし。
 烈がハードル上げちゃったから、いまさら素手限定の勝負でお願いしますとは言いにくいんだろうな。

 それと、武蔵は戦国時代を体験している唯一無二の人物だ。
 当時と現代では、「関ヶ原」の意味が違っているのかもしれない。
 徳川さんも武蔵を戦わせてばかりいないで、戦国時代の専門家を呼んで武蔵の知識を収集すればいいのに。
 やっぱ、徳川さんは武蔵の使い方を間違えているッッッ!


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6巻は45話から53話までッ

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3巻は11話から。

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我が身を犠牲にした最終奥義が炸裂しまくる。キャラ消費が激しすぎなんですけど!

エクゾスカル零 5 (チャンピオンREDコミックス) エクゾスカル零 5巻』が発売される。
ついにメデューサ計画の全容が語られる。
長い回想の先に出てくるのは、あの男だ! いや、女?

エクゾスカル零(3) (チャンピオンREDコミックス)
開花のススメ(1) (チャンピオンREDコミックス)
守るべき者のいない未来で正義執行者はいかに生きるべきなのか?『エクゾスカル零 3巻』が、発売される!
新ヒロイン初夜六花の登場により状況が大きくかわっていく。
発売日は8月20日です。収録は第十四歌から。

それと、外伝的作品『開花のススメ 1巻』も同時発売です。

新・餓狼伝 巻ノ二 拳神皇帝編 (FUTABA NOVELS) 原作『新・餓狼伝 巻ノ二 拳神皇帝編』が9/21に発売される。
長田が久しぶりに登場し戦う。
そして丹波文七も驚天動地の大失態プレイから立ち直って(?)リングに帰ってきた。
相手はジャイアント馬場的ポジションのカイザー武藤だ。丹波は勝てるのか?
感想書きました。「新・餓狼伝 巻ノ二 拳神皇帝編」感想


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