今週の『どげせん』 (第11話〜第20話)
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2011年1月21日(NO.2248)
第11話 壇上の戦い
表紙&巻頭カラーで11話に突入の『どげせん』だ。
カラーでも土下座。見開きで土下座。
これがドゲキング瀬戸発だ!
土下座の王に、俺はなる。
評論家の大島弁に土下座で勝利したことで瀬戸の株は急上昇している。(
9話
)
柔軟体操をする姿にも注目が集まっていた。
不摂生な感じがする瀬戸だが、身体は柔らかい。
アクロバティックな土下座をするために柔軟性が必要なんだろうか?
この状況をこころよく思っていないヤツもいる。田中白也だ。
白夜は倫理社会教師の竹辺遇二(59才 独身)に協力を求めた。
額のハゲあがった竹辺は、けっこうスゴい人らしい。
竹辺は打倒・瀬戸を快諾する。
土下座でめだちすぎた瀬戸には反対派もいるってコトだろうか?
つまり、土下座も過ぎたるは足しびれるがごとしだな。
怪物・竹辺はいかに瀬戸を攻略するのか?
「瀬戸君」
「君が…好きだ」
うおォい!!!
いきなり想像外のアタックに来ましたよ。
文字通りのアタックだ。
人に聞かれたら自分も危うい神風アタックだよ。
竹辺は瀬戸を洋画のジェット・リンクみたいだなどと言い、誉める。
ちなみにジェット・リンクは『
ジャイアンツ
』(
AA
)で
ジェームズ・ディーン
が演じた役のようだ。
『
サイボーグ009
』の002じゃないよ。
永遠の青春スター・ジェームズ・ディーンは誉めすぎだろ。ウソとバレますぜ。
竹辺は心も体も求めないから、パンツをくれと言う。
考えておいてくれといって竹辺はさる。
四葉のクローバーをわたしながら……
ホモセクシャルと四葉のクローバーは、共に変異体ってことですか?
「恐るべし……竹辺
(デコ)
!」
「頼んでばかりいる瀬戸に パンツを依頼するとはッッ」
そう、瀬戸の土下座はワガママを通すための手段だ。
基本的に頼みごとをするために使う。
謝罪のために土下座しない。
つまり攻めの土下座だ。
ならば、先手を取って先に攻める(お願いする)。
防御にまわった瀬戸は弱いかもしれない。
瀬戸は竹辺の攻撃をしのぎきれるのか?
決戦の場は体育祭の全体集会となった。
瀬戸が生徒たちに組体操の注意をしていたところ、竹辺が仕掛けてくる。
いきなり土下座だ!
「先手
(さき)
ドゲ!」
(そう来たか〜!!!)
(瀬戸の十八番
(オハコ)
を みんなの前ですれば 瀬戸は要求を呑むしかないんだ!
そうしなければ土下座は神通力を失うッッ)
先手を打たれた。
オマケに環境利用土下座だ。
1話
で見せた交差点(スクランブル)土下座のように、相手にプレッシャーをあたえる攻撃である。
そして、土下座の有効性を否定することは、瀬戸自身の首を絞めることだ。
二重三重にしかけられたワナにハマってしまった!
(追いつめたぞ)
(瀬戸君)
(欲しいのは君の下着
(しろはた)
!)
だが、
公衆の面前でパンツ脱いで渡すってのはどうか?
むしろ土下座を否定したほうが良くね?
オマエの土下座は不完全だとか言えば逃げられそうだし。
それとも、土下座に土下座で対抗する土下座合戦にするとか。
瀬戸の取った行動は、どれでもない。
ワガママな瀬戸はたった1mmだろうと譲歩する気は無いらしい。
竹内の横に回りこみ、サイドポジションを確保する。
地に手をつき、逆立ち! 倒立だ!
そして背中側に倒れこみ、ブリッジが完成する。
土下座をブリッジでまたぐコトにより組体操にしか見えなくなった。
環境利用土下座を環境利用でかえしやがった!
土下座の力を否定するのではなく、土下座そのものを無効化する。
これは土下座キャンセル技だ!
竹辺の土下座をなかったコトにした瀬戸は、竹辺の肩を叩きねぎらう。
『後に…竹辺遇二はこう語っている』
『私がもし本当に彼に惚れたとしたら
あの肩を叩かれた時だった……と』
みごとな機転で自分を救い、土下座も守った。
そして竹辺も助かったのだ。
人前でパンツ渡される状況になったら、教師としての竹辺は終わっていただろう。
つまり竹辺の土下座・自爆テロを瀬戸が防いだコトになる。
でも、まあ理屈はよくワカりません。
結果的に瀬戸を憎んでいた(?)竹辺も惚れてしまうほどの土下座力だったのだろう。
この活躍で瀬戸はさらに株を上げるのだった。
女子生徒が感動の目で見て拍手してるよ、オイ。
(すまない…竹辺先生)
(さすがに3日目の物
(ブツ)
では…な)
瀬戸のパンツは3日目の極濃品だったようだ。
新品だったらパンツを渡していたってコトか?
どうも瀬戸は手抜きできるところは、とことん手抜きする人らしい。
ついに初の土下座勝負になるかと思ったら、相手の土下座を潰して勝利した。
土下座を深く理解する瀬戸だからこそ、無効化できたのだろう。
あの技は何と言う名前だったのだろう。
土下座返し? リバース土下座? 土下座キャンセル? アンチ土下座フォーメーション? 土下座アンダー・ザ・ブリッジ?
瀬戸はあくまで守らず攻める男だった。
土下座を攻撃で相殺して勝利する。
まさに土下座のプロフェッショナルだな。
土下座専門家・どげせん!
でも、ひらがなで『どげせん』と書くと、萌え四コマみたいに思われそう。
2011年1月28日(NO.2249)
第12話 せり上がれ、夷蔵(えびぞう)
主人公・瀬戸発から表紙をうばう男が現れた。
歌舞伎役者 第12代 松川夷蔵(えびぞう)だ。
エビ
はエビでも、蝦とか蛯ではなく夷(えびす)かよ!
夷(
東夷
)といえば、東方にいる異民族のことで、蛮族みたいな意味だ。
そんな名前をもつだけに、松川夷蔵は非文明的な行動をしている!
必殺・灰皿テキーラだ!
芸能界の居心地が悪くなる最強・最悪の必殺技である。
宮本武蔵を演じた
から、なんとなく好感をもっていたりしても台無しにできる技だ。
吸殻のたっぷり入った灰皿にテキーラをなみなみとそそいだスペシャルカクテルである。
猛毒の
ニコチン
と高アルコールの
テキーラ
が合わさり、まさに一撃必殺だ。
本当にタチが悪いヤツだな。
これは殴られて当然の行為だよ。
酒の席だろうとやっていいコトと悪いコトがあるんだぞ。
夷蔵は暴走族(元?)に絡んでいた。
死ぬ気で暴走(はし)っていたというなら、このニコチン・テキーラを飲んでみろ。
とんでもないムチャ振りだ。
若手芸人だって嫌がるよ。
自分が命をかけているのと別分野で命かけさせるのはヒドいだろ。
エビだって、歌舞伎の修行しているんだから100mを10秒以下で走れと言われても困るでしょ。
酔って増長しているエビだったが、事態が急変する。
ナイフをほほに食いこまされた。
リーダー格の男がエビに怒っている。うむ、これは怒って良し。
ちなみに、この店には瀬戸発がいた。
教師の給料で飲みにいける店なんだろうか?
恩義のあるヤクザの迫田が誘ったのかもしれない。
瀬戸はあいかわらずトラブルのあるところに引きよせられる。
リーダー格はニコチン・テキーラを超えるニコチン・
スピリタス
を用意する。
アルコール度98%という最強のウォッカだ。
そのまま飲んだら粘膜が焼けるんじゃなかろうか?
「イッキに飲
(や)
れ!」
「さもなきゃその顔面
(ツラ)
ァ切り刻む」
役者が顔に傷をつけられるコトは重すぎる代償だ。
酔った末の悪ノリが大ピンチをまねいてしまった。
どう謝れば許してもらえるのか?
そして、土下座のスペシャリストである瀬戸は、どう動く!?
「いよッッ」
「人間国宝」
「初代夷蔵の十八番
(オハコ)
!」
「待ってましたッ」
突然、ふりかえって話に参加した瀬戸はエビにライターを投げる。
エビは12代だから、初代じゃない。
つまり初代のオハコをリクエストしている。
(大江戸の大火で資料すらない 幻の秘型…華伏座
(はなふざ)
かッ)
型の資料はなくても、演目だけ伝わることもある。
だが、直系のエビには口伝でおおまかな内容が伝わっているのかもしれない。
でも瀬戸も知っているらしいのが意外だ。
実は歌舞伎マニアなのか?
リーダー格にスゴまれてもビビらない肝の太さはいつもの事だ。
でも、エビに的確な助言を与えているのがすごい。
そして、なんで夷蔵をたすける気になったのだろう。
エビの恩返しとかを狙っているのか?
『第12代目 松川夷蔵』
『後日 告白する』
『ライターを受けとった瞬間』
『幕引きまでが見えた――と』
エビは吸殻ごとスピリタスを飲み干した。
食物はふつう腸で吸収される。だが、アルコールは胃でも吸収されるのだ。
大量にアルコールを吸収した作用なのか、目の周りが赤くなり、天然の
隈取
になっている。
ニコチン・アルコールは胃を通過しなかった。
胃から逆流して口へッ!
とうぜんゲロっちまうのだが、霧吹きとして空中散布する。
ここで、渡されたライターを着火した。
霧状のアルコールが燃えた。
爆炎のなかで夷蔵は土下座をする。
だが、視線はあくまで正面を睨みつけていた。
これは土下座ではなく、芸かッ!?
「御免ッッ」
『200年の時空
(とき)
を経て火炎伏座
(はなふざ)
での幕引きと……』
謝罪を芸にした。
いや、芸をもって謝罪としたのか?
どちらにしても、命がけのパフォーマンスだった。
この技は心にひびく!
「見たか?」
「………あ」
「ああ…」
「魅せて貰ったさ」
『夷蔵は無傷で帰宅したという』
伝統の力は侮れないってコトですね。
エビはこうやって無礼を詫びれば無傷で帰れただろうという話だ。
てっきり夷蔵だけに、エビが身を丸めるあのポーズ、アレも土下座! みたいなネタかと思ったよ。
霧吹きの技はなんとなく歌舞伎っぽいし、伝統の力で乗り切ったという所か。
それにしても瀬戸はすごい。
自分だけでなく、他人の土下座も引き上げて勝たせてしまうのだから。
あと、土下座技は歌舞伎の中にも存在したってコトか?
土下座の歴史は邪馬台国の卑弥呼ぐらいまでさかのぼったりして。
前方後円墳
の形は、土下座をマネたものなんですよ! ……とか。
瀬戸はトラブルに巻きこまれているワケじゃないのかも。
世間にある土下座の種を開花させるため、瀬戸は動いているのかもしれない。
いわば、土下座の妖精ってところだ。
土下座を完成させるため、瀬戸が見ている。のぞいている!
警察に見つかったら危険(ヤバ)いぞ!
・ おまけ
待望の『どげせん』コミックス第一巻の発売が3月4日に けってーい!
土下座が列島を激震させるときがきたぞ。
2011年2月4日(NO.2250)
第13話 瀬戸家の礎(いしずえ)
土下座ですべてを手にいれる男、それが瀬戸発
(はじめ)
だ。
今日も瀬戸の土下座が奇跡を起こす! ……ハズ。
瀬戸って自分が土下座しないときも、けっこうあるんだよな。
自分が土下座るのか、それとも相手を土下座らせるのか!?
補助教員である瀬戸がかよう樫宮高校のトップといえば、校長先生だ。
なぜか今日はジャージを着てバスで登校する。
ジャージは男の戦闘服なのか?
今日の校長は、超本気だ!
いきなり校長は『バーピー体操』をはじめる。(起立状態から両手足を伸ばして四つん這いになりまた起立状態に素早く戻る運動)
全身を動かすハードな有酸素運動だ。
けっこう年をとっている人なのに、こんな運動いきなりやって大丈夫か?
心臓止まるぞ。
当然のように校長は疲れる。
座りこんで休憩しはじめた。
そのスタイルは、まさに土下座だ!
土下座のスペシャリスト瀬戸に、校長は土下座勝負を挑もうというのか!?
「最近 我が校で安易
(らく)
な処世術が台頭しているときく」
「私はこの風潮に断固 苦言を呈したい」
「瀬戸先生」
「補助教員の契約いっぱいの今月末で…」
「君は解雇
(クビ)
だ!!」
瀬戸はけっして安易な土下座をしているワケじゃない。
頭も使っているし、体力も必要だ。
ヤクザにひるまない度胸もある。
心技体のすべてを駆使して土下座っているのだ。
だけど、遠くから見ていると良くわからんのだろう。
だから校長は安易に土下座して逆襲した気になっている。
それはともかく、雇い主と言う立場は強い。
瀬戸は無職のピンチだ。
短期契約という弱点をつかれてしまった。
「ああなってからなんだ…瀬戸の神通力
(ほんりょう)
は…」
田中白也は瀬戸の強さを知っている。
瀬戸は、まだ負けていない。勝負はこれからだ。
そう、追いこまれてからが瀬戸のターンだ。
もっと早くに解決できないものかと思うが、瀬戸はきっとピンチを楽しんでいる。
今回は事前の準備もない突発事件だ。
こういう状況でこそ、日ごろの鍛錬が試される。
瀬戸は、どう動く?
「クビにしないでください」
(始まった)
(コレが瀬戸発の生土下座
(ナマドゲ)
ッッ)
生で拝んでオドロキやがれ!
ヤクザすら撃退したという瀬戸の土下座がゲリラライブだ。
ただ土下座しただけで、周囲がどよめく。
だが、プレーン土下座ではちょっと弱い。
校長も汗をかくものの、態度はかたいままだ。
しかし、ココからが瀬戸の本領発揮である。
土下座する瀬戸の下から、土下座する瀬戸の両親が出てきた。
さらに、その下には瀬戸の祖父、さらにその先まで!
長きにわたってつづく、瀬戸一族土下座の系譜だ。
まるで人間土下座ピラミッドのように積みあがっている。
土下座しながらも、瀬戸は凄く高い位置にいどうした。
昭和・大正・明治・江戸。
平安時代や、大和のころなど、すごい過去にまでさかのぼっている。
なにしろ言葉のしゃべれない原始人まで混じっているぞ。
瀬戸はご先祖様を召喚したのだろうか?
それとも、これは土下座催眠術かッ!?
しかし、メガネ率高ッ! 視力の悪い家系だな。
「なにとぞ 正教員に!」
(内容が変わってんじゃん!!)
(出世
(ランクアップ)
土下座!? さすが本家ッッ 一味違う!)
思わず田中白也がツッコムような、ワガママっぷりだ。
瀬戸発、タダじゃ土下座しない男だな。
強力な精神攻撃となるピラミッド土下座で校長を圧倒する。
これで、正教員の座をゲットだぜ!
次回から、より安定した立場で安定した土下座ができると言うものだ。
あ、でも次週は休載らしい。
瀬戸の土下座は催眠効果でもあるのだろうか?
ヨガのポーズに近いものがあるのかもしれない。
それにしても、原始人まで呼びだすとは大したものだな。
遺伝子に組みこまれた土下座の因子だ。
土下座のポーズは渦巻きであり、胎児のポーズである。
進化は土下座の形をしているのだ。
DNAのDは、土下座のD!
2011年2月18日(NO.2252)
第14話 究極の暴力
土下座ですべてを解決する教師・瀬戸発(はじめ)が今日も土下(ドゲ)る。
いや、解決じゃなくて、欲望をかなえるために土下座するほうが多いな。
今日も瀬戸の攻撃型土下座が炸裂するか!?
『宇田川おさみ(17才)通称 ウダガー
私立青梅参高より私立樫宮高校へ転校…予定』
不良と喧嘩して重軽傷者5名をだした。
自動販売機が倒れたりして大惨事だ。まるでバキの最凶死刑囚だな。
どうやらウダガーは超高校生級のパワーをもっているらしい。
秋流野警察署の拘置所からウダガーを連れだしたのは担任である瀬戸だった。
青梅最強の高校生をウガダーを前にしても、瀬戸はいつものスタイルを崩さない。
相変わらず、どこか人をナメた態度だ。
実力に裏打ちされた余裕なんだろうけど、こういう性格って気もする。
瀬戸は今までどんな人生を歩んできたのか想像不能だ。 ご先祖さんの顔は原始人までさかのぼって前回拝ませていただきましたが。
二人は太力川行きの電車にのっている。
今回は青梅線・五日市線ユーザーには馴染みのある地名ばかりだな。
もっとも「あきる野」「立川」からちょっとアレンジしていますけど。
ちなみに私は青梅線ユーザーだ。ギリギリ東京都民です。
瀬戸はウガダーが小さいと挑発する。
なぜか、瀬戸はいつも挑発的だ。
この自信はどこから湧いてくるのだろうか?
土下座をすることで大地のパワーを集めて、自信がつくのかもしれない。
実力がつかなさそうな所に問題があるけど。
「言っとくが私は強いよ」
「君が自力では出られなかったオリを破ったんだからな」
詭弁かもしれないが、瀬戸の言っていることは正しい。
筋力では解決できないことを瀬戸が解決したのだ。
単純な腕力では測定できない強さをもっている。それこそ土下座力だ!
でも、ここで喧嘩を買われたら腕力勝負になるぞ。
大丈夫なのか、瀬戸!?
人のすくない電車の中で執拗に喧嘩を売る瀬戸であった。
近くに座る老人を証人にしてまで、喧嘩を始めようと仕掛ける。
瀬戸の不可解で不気味な行動に、宇田川は汗をながす。
「どこからでもかかって来いや」
ここで土下座だ!
1巻
5話
で見せた、獅子の土下座とはちがう。
手を開いたパーフェクト土下座だ。
今回は反撃の意思が無い。
いきなり土下座されてしまい、宇田川は周囲を気にする。
弱い者いじめしているみたいで、カッコ悪い。
不良やヤクザにとって、カッコつけは重要だ。
カッコ悪いのは困る。
そこで、宇田川は瀬戸を殴って起きあがらせようとする。
だが硬い。ものすごい硬さの土下座だ。
寂海王の護身開眼でも背中は丈夫だといっていた。(
バキ25巻
220話
)
亀のポーズは鉄壁で不死身だ!
『※ 背面の耐久力はなんと前面に比べ6倍から7倍なんだよ 板垣恵介談』
なんか、板垣先生のお墨付きまで来ちゃった!
ゆでたまご先生が回転が2倍〜と言いだすような圧倒的信頼感がある。
こんな解説されたら、コンビニだろうが電車の中だろうが思わずふくしかあるまい。
宇田川は瀬戸を起こすことができないまま、電車が次の駅についた。
青梅線・五日市線・八高線・西武線が連絡する
拝島
だ。
当然、お客さんがいっぱい乗ってくる。
彼らが目撃したのは、土下座で謝る無抵抗の大人を巨体の高校生が殴る図だった。
たちまち「暴力反対!」の声が沸きあがる。
反論するスキも与えられず、宇田川は糾弾されていく。
(こ これって…)
(暴力じゃん!!!)
数の暴力!
言葉の暴力!!
精神の暴力!!!
瀬戸の土下座姿に歓声がくわわり、その形が拳となる。
新技・土下拳の完成だ!
宇田川の肉体は強靭でも、精神が脆かった。
瀬戸に敗北を認めて、宇田川は許しを請うしかない。
土下座による暴力で宇田川は敗北を知った。
またもや土下座で勝利だ。
だが、瀬戸は肩に痛みを感じていた。
「計算上……ッッ」
「無傷
(ノーダメージ)
だったハズ…ッッ」
計算していたのかよ!
やはり瀬戸は侮れない。
おそらく拝島に到着する時間を読んで土下座したのだろう。
もしかしたら、乗客も共犯かもしれない。
運よくシスターが混じっているなんて偶然にしちゃデキすぎだ。
ちなみに、瀬戸の肩が痛んだのは
四十肩
だったらしい。
土下座 最強だけど老化には勝てないようだ。
秋河病院で診察される瀬戸は、ちょっとガッカリする。
字はすこし違うけど、また五日市沿線かよ。
瀬戸先生は多摩地方でも土下座で勝利だ。
うん、だけど今回はナニをしたかったのやら。
宇田川を倒したかっただけか?
生徒の更正とかあまり考えていなさそうなところが瀬戸らしさだ。
笠原倫先生
で、青梅拳といえば『女郎』、教会といえば『サンガース』だ。
なんとなくネタがつながっている気がする。
今後も多摩ローカルな話題が出てくるのだろうか?
ちなみに立川は『とある魔術の禁書目録』『とある科学の超電磁砲』の聖地巡礼で一山あてようと狙っているらしい。(参考:
舞台探訪まとめWiki
)
ならば、多摩地区は『どげせん』の聖地巡礼を狙うのか?
しかし現地でみんなが土下座していたら、本当に宗教みたいだよな。
2011年3月4日(NO.2254)
第15話 茶のもてなし
ついにコミックスが発売された土下座漫画『どげせん』が巻頭カラーだ!
そして、なぜか主人公・瀬戸発(はじめ)は茶室で京美人にもてなしを受けている。
今回で15話になったけど、あいかわらず瀬戸の素性がよくワカらない。
迫田のトラブルを解決したお礼だろうか?(
1巻
7話
)
瀬戸は茶をすする。
土下座で!
イヤイヤイヤ、意味わかんない。
なんで土下座なの?
お前、ただ土下座したいだけだろ。
これには京美人も困り顔だ。
瀬戸はワガママを通すために土下座する男だが、これは何をしたいのか?
手段の土下座が目的になってしまったのかも。
まさに土下座中毒だ。
「侘びならぬ」
「詫び茶」
「――じゃダメ?」
「駄目!」
お詫びしつつお茶を飲む。
でも、ダメ出しされた!
土下座敗れる!
いや、いっけん敗れたように見えるが、実は彼女のハートをゲットしているかもしれない。
とにかく今回は土下座の適用範囲が広いと言いたかったのだろうか?
茶道には
表千家
や
裏千家
がある。
ならば、土下座流の土下千家(どげせんけ)があってもイイんじゃないか?
2011年3月4日(NO.2254)
第16話 老子の如く
ついにコミックスが発売された土下座漫画『どげせん』が豪華二本立てだ!
先週休みだったから、プラスマイナス0って感じだけど。
主人公・瀬戸発なみにマイペースだな。
14話
で樫宮高校に転校してきた宇田川おさみ(ウダガー)がクラスデビューだ。
そして、
いきなり俺が学校をしめる発言をする。
青梅最強だった宇田川だけに自信のある発言らしい。
ちょっと頭が悪そうに見えるのが難点だけど。
「さすがだな…」
「君はまるで」
「老子だね」
瀬戸が良くワカらないホメかたをする。
ホメてんのか?
老子
は古代中国の思想家で
道教
系の源流といわれる人物だ。
道教といえば、
仙人
とか
霊幻道士
・
幽幻道士
のネタになっている。
じゅうぶんリッパな偉人だ。
偉人を通りこして奇人といえる人かもしれないけど
。
悪口じゃ……ないよね。……たぶん。
宇田川も「ローシィ」ってなんだ? と「?」を出しまくっている。
こうやって相手を困惑させるのが瀬戸の作戦だ。
14話
で瀬戸に敗北した宇田川は、この時点で得体の知れない恐怖を感じている。
瀬戸は意図的に宇田川を惑わし、恐怖させるように仕込んでいるようだ。
すでに瀬戸の作戦ははじまっている。
さて、樫宮高校2年の頂点(トップ)は田中白也だった。
この画数のすくないチャラ男がトップだったのかよ。
今まで、なんとなく白也が瀬戸に反抗していたのは自分の地位を高めるためだったようだ。
ガンバって対抗しなきゃいけない時点で、器の小ささが知れますが。
面子を保つためにも、白也は宇田川との対決に向かう。
自分とちがってハッタリじゃない。強い。
相手との実力差がわかるから、白也には不良の才能があるようだ。
瀬戸の強さは、白也の目にどう写っているのだろう?
なめた態度をとっているから、弱そうに見えているようだ。
白也の眼力も、そのへんが限界なのかも。
と、この場面で出てくるのが瀬戸だ。
なにかトラブルがあると顔をだしたがる。
クラスの担任として、喧嘩を防ぎたいという気持ちがあるのかもしれないけど。
なんか瀬戸の場合はトラブルを楽しんでいそうだよな。
「宇田川君キミの拳は」
「最強だよ」
「肩と背中でそれを受けた この私が一番知っている」
「見ろ」
「診断書だ!!!」
「あの時平気を装ってはいたが私の背面は君の拳で壊死
(えし)
寸前だったのだ」
そういって瀬戸は
「四十肩」
と書かれた診断書を見せる。
ツッコミ所満載のホメ言葉は、ワザとだろ。
絶対ワザとだ。
拳で壊死寸前とかビミョーな表現だよ。
骨は問題ないってことだろ?
オマケに自分は最強の拳をうけても、平気で立っていますってコトをアピールしている。
相手を高めつつ、ちょっと落として、それを踏み台にして自分が高く上がった。
「老子の弟子は老子の偉大さを」
「見た瞬間に悟ったと言う」
「この空が最も高いように老子は最も偉大なのだとね」
まるで刃牙が勇次郎を評したような事をいう。
「この地球という惑星の中で空より高いものがないとわかるように」「彼の地上最強がわかるだけです」
(
G刃牙6巻
47話)
とりあえず、空は最高ということで。
仙人の関係者だけに老子はなんかスゴかったのだろう。
で、老子のように宇田川もスゴい。
見ただけでワカる!
と瀬戸は強弁した。
「君は我が校どころか国籍も年齢も飛び越えて」
「人類王者だ」
周囲の生徒たちも、つられて人類王者を連呼する。
この不気味な展開に宇田川はキケンなものを感じはじめた。
いつのまにか、名前ではなく人類王者と呼ばれる日々……
『
あずまんが大王
』で、大阪がクラス替えでも大阪と呼ばれていたような感じだ。
これは恥ずかしい。
まるで
誉め殺し
だ。
というか、ここまで来たら直接的なイジメみたいな状態になっている。
宇田川は力自慢なんだから暴力で黙らせてもいいハズだ。
だが、瀬戸という不気味な存在があるから手が出せないのだろう。
「オレは樫宮のトップでいい」
「それは認めん」
瀬戸が男前になって否定した!
即、否定だ。
まったく容赦なし。話し合う気もない。
なんでこんな時だけキビしいんだ。
宇田川は追いつめられている。
そして白也は弱った相手に強いようだ。
ココでさらなる一撃を加えた。
「センセイ………」
「英語はどーだい?」
「人類王者(ホモ・サピエンス キング)」
「略して… ホモキンッッ」
「ホモの…キング!?」
最悪のネーミングが来た!
これはキツイな。
もう泣いてもいいレベルのヒドいアダ名だ。
さすがの人類王者・宇田川も崩れおちた。
その姿は、
土下座ッ!
敗北で崩れおちる姿も、土下座だ。
ワガママを通す攻めの土下座と、我が意をくじかれた失意のポーズが同じってのも皮肉なものです。
敗北した宇田川に瀬戸はやさしく声をかける。
「君のその姿は土下座の中でも高位に属する」
「返上土下座
(サゲドゲ)
」
「立派だぞ」
「2人とも仲良くな」
2年の頂上対決をみごとに土下座で回避させた。
しかも、自分は頭をさげず、人にさげさせて解決だ。
汚れ仕事を、ぜんぶ押しつけてるよ。
さすが瀬戸だ。詭弁と策で今日も自分の目的を達成させた。
瀬戸の一人勝ちですね。
喧嘩を未然に止めた。
宇田川にはさらなるニガテ意識をうえつける。
そして、さりげなく自分のタフネスをアピールだ。
やっぱり瀬戸がイチバン得をしている。
『屋上や―――』
『兵
(つわもの)
どもが土下の跡』
一句のこして瀬戸はさる。
これで宇田川は完全に頭を抑えられてしまった。
どんなに強くても勝てないコトもある。
瀬戸の土下座最強伝説に新たな一ページが記されたな。
今週のチャンピオンでの板垣先生のコメントは
『10年を超える「エメリヤーエンコ・ヒョードル」という神話が終わりを告げた。』
だ。
人類最強60億分の1の男、絶対王者といわれた
エメリヤーエンコ・ヒョードル
が敗北したのだ。
宇田川の没落は偶然じゃないのかも。
絶対王政もいつかは終わり、滅んでしまう物なのだ。
最近は中東で、いくつかの独裁が終わろうとしているし。
瀬戸発は紛争地域を土下座でしずめに行ったりして。
さすがにそれはムチャか……
……いや、瀬戸の土下座ならば、あるいはッッッ!
2011年3月25日(NO.2257)
第17話 大事な水遣り
土下座教師・瀬戸発(はじめ)が今日も行く。
移動できない土下座が武器だけど、瀬戸はフットワークが軽いよな。
わりとあちこちに移動する。
今回は日曜日AM6:13の学校・屋上だ。
「どうせ土下座でしょ あなたの説得は」
飛び降り自殺をしようとしている2-B 船井務はそういった。
またまた、瀬戸のクラスか。2年B組はトラブルばかりだな。
それはさておき、務は瀬戸の弱点をついている。
瀬戸の武器は土下座だ。
意表をつく土下座で相手の精神にダメージを与えて、自分の要求を通す。
だが、最近は瀬戸が土下座つかいだとバレてきている。
相手も瀬戸の土下座を警戒しているので正攻法だと効かなくなっているのだ。
務は同級生の坂木寛一に いじめられている。
こういう少年に土下座は通用するのだろうか?
瀬戸の土下座は強者の心を砕いてきたが、弱者の心を救えるのか?
務は瀬戸に告白した事のある教師・竹辺遇二(
11話
)に相談した。
小難しく浮世離れした話ばかりで役に立たない。
瀬戸に土下座で敗れた校長にも相談してみた。(
13話
)
勇気を持てといわれて終わりだ。
『闘莉王』
の文字を額にいれて飾っている校長だけに闘志をもやすタイプなんだろうか。
この場合はカラまわりだけど。
「瀬戸先生…」
「お得意の土下座はしないんですか」
務は瀬戸を挑発する。
こういう言いかたをするってことは、止めてほしいのだろう。
瀬戸に敗れた二人の教師は務を止めることができなかった。
だが、瀬戸の土下座ならばッ!?
言われてするようでは意外性がない。
斬新な土下座を出さなくちゃならないぞ。
この窮地(?)を瀬戸はどう切り抜けるのか?
と、瀬戸はもっていたジョウロを地面に置いた。
げざり!
(※ 土下座の音)
務ではなく、花に土下座した!
水遣りを2日サボったのでゴメンなさいの土下座だ。
これは土下座の方向を変えた、間接土下座だろうか?
今回は土下座そのものを強くするのではなく、アプローチの方法を変えてきた。
「分別ゴミと命は――」
「決められた日 以外には」
「棄ててはいけない」
急に瀬戸がチョット良いことを言いだした。
あまりに さり気なかったので、初見はギャグかと思ったよ。
瀬戸はさりげなく、家族が心配するとか、花が咲く所を見ようとか言う。
あまりに さり気ないんで……(略
とにかく瀬戸は会話をして、務の気を引いている。
この辺の駆け引きはさすがだ。
説教くさくならず、偽善でもなく、重要なメッセージをスパイスにして話をする。
それでいてマイペースに見えるあたり、鉄の平常心を持っていますね、この人。
瀬戸が動揺するのは下痢腹を抱えているときだけだ!(
1巻
3話
)
「君は坂木君を全く理解していない」
「彼の攻撃は当然だッッ」
「あの坂木を理解してやれるのは この世で君一人だ」
「水を遣れ」
瀬戸はそういって去って行く。
坂木を救う事ができるのは務だけと言うことなんだろうか?
なにやら難しい言葉を置いていきやがった。
ワケのわからん言葉にキレた務は、瀬戸に怒りをぶつける。
務は瀬戸を否定するため、なにやら決意をかためたようだ。
坂木の前に出てきた務は、陸上競技でもやるような短パン・ランニングの格好だった。
これでナニをするというのか?
そして、この話つづくのかよ!
今回は難解と言うか、わかりにくい話だった。
まあ、次回が回答編だろうから、そこで全ての伏線がつながるんだろうけど。
瀬戸の言葉もさりげない制止だったのが、読み直してわかった。
実は奥深い話だったんですね。
瀬戸が日曜の早朝に水をやりにくるってのは不自然だ。
つまり、今回の冒頭から仕組まれた話だったのだろう。
務が最後にすがったのが土下座先生・瀬戸だったのかも。
瀬戸の行動パターンを調べて、先回りしていたのかもしれない。
逆に務の行動がおかしいと気がついた瀬戸が、水をやるフリをして助けに来たのかも。
どちらにしても、謎は次回あきらかに! ……なるンだろうか?
瀬戸の土下座は強者に対する弱者の反逆だった。
だから弱者である務に土下座するワケにいかなかったのだろう。
次回、土下座が炸裂する時こそ、真の下克上土下座となりそうだ。
2011年4月15日(NO.2260)
第18話 名もない姿勢(フォーム)
校内でいじめ問題が発生した。
瀬戸は土下座でどうやって解決するのか?
とりあえず現状は放置らしい。
さすが面倒なことはしたくない瀬戸らしい行動だ。
被害者である船井務は、自分を見放した瀬戸にあてつけるためムチャをしようとしていた。
いじめっ子の坂木寛一に過剰に奉仕して、坂木の酷さをアピールする気だ。
パン買いのパシリをやらされれば、陸上競技の格好に着替えて全速疾走する。
タイムまで計らせてヤル気をアピールだ。
坂木がトイレに行くなら、大声で道をあけさせる。
素早く飲み物を差しだす。
トイレでは紙を差しいれる。
カサブタがかゆくなりそうだから、事前にかく!
坂木が自分以外の人間をいじめていたら
「ボクでは足りませんかァァ」
と迫る。
喧嘩では最強と言われる宇田川はホメ殺しで沈んだ。(
16話
)
肉体で勝てなければ、精神で勝つ。
殴って勝てなければ、土下座で勝つ。
それが『どげせん』の精神なのだろう。
船井は瀬戸に反発しているけど、瀬戸と同じ作戦を取っている。
瀬戸は背中で生徒に教育しているなー
もちろん土下座したら見えるのは背中だから、そこを見るしかないのだが。
そして、船井務は作戦を決行する。
坂木寛一のヒドさを知らしめたうえでの自殺だ。
前回
と同じように、屋上で柵の外にでて立っている。
違うのは、ここに坂木がいることだ。
坂木は船井の服をつかんで落とすまいと踏んばっている。
そこに出てきたのが瀬戸だった。
瀬戸はつねに神出鬼没ですな。
そして助けずに見ているだけなのが、瀬戸らしさだ。
船木を落とすまいと必死になる坂木の姿は、土下座フォームになっていた。
(不細工な… 名もない土下座…)
(――――が しかし…… その力強さは人ひとりの命を――――)
(救ってなお余りある)
その展開はいくらなんでも強引すぎだ!
ムリヤリ土下座かよ。
瀬戸が強力な暗示でむりやり土下座させたんじゃないかと疑ってしまう。
命がけでぶつかった二人に友情が生まれたかも。
理屈はよくワカらんが土下座パワーがすごいってことで。
土下座フォームは祈りのフォームでもあるワケですよ。
祈りで願いが通じるのだ。
連鎖する土下座が奇跡を起こしていく。
次なる土下座はどんな奇跡を起こすのだろう。
やっぱ相撲の八百長問題だろうか?
相撲の立合いは土下座に通じる姿だ。
これなら相性バッチリだぞ!
2011年4月28日(NO.2262)
第19話 運命を変えた詭弁
伝説の土下座使い瀬戸発が今日も行く。
というか、今回は学校から一歩も出ませんが。
相手は向こうからやってきた。
ロールスロイスのリムジンに乗って!
前にヤクザの迫田とかも来たことがある。(
1巻
6話
)
たぶん瀬戸をたずねてきたのだろう。
瀬戸はあちこちで土下座伝説を打ち立てているんだろうな。
ところで、このリムジンはなんてエンブレムがエビなの?
やっぱり客人は瀬戸に用があったらしい。面談室で対面している。
だが、瀬戸の対応はなんか あいまいだ。
ニコニコして相手の言葉をくりかえすだけで、具体的な話をしない。
それでも客人は回想話をはじめるのだった。
この客人は、けっこうイイ人ですね。ガマン強い。
数年前(?)、客人は飲み屋で酔っぱらってとなりの客にからんでいた。
それが瀬戸だ。
スーツも着ていないし、なんとなく無職の香りがする。
補助教員になる前は実際に無職だったんだろう。
いや、自宅の警備ぐらいはしていたかもしれないが。
または他所の風呂場を観察する仕事とか。
客人はエビのから揚げ(?)を見せて「こいつはオレさ…」と自嘲する。
毎日ペコペコと頭をさげる姿がそっくりらしい。
だが、
瀬戸はエビは自分の師匠だと言いきる。
「絶えず頭
(こうべ)
を下げ続けるその気高
(けだか)
い姿は」
「万人
(ばんにん
)の認めるところ」
デフォルトで土下座の形をとるのが瀬戸の琴線にふれるようだ。
あと、エビは外敵に襲われたとき、エビ反りダッシュで逃げだす。
つまり
土下座とエスケープの合体技だ!
これも瀬戸の好きなところっぽい。
たしかに瀬戸は土下座で謝るように見せて、自分の利益を確保するのが大好きだもんな。
謝罪と攻撃を同時におこなうのが瀬戸の土下座流だ。
そういえば瀬戸は歌舞伎役者の初代・松川夷蔵
(えびぞう)
が好きだったようだ。(
12話
)
土下座信仰から、エビ好きになったのかも。
柔道だと、エビの動作で逃げるのが大好きだったりして。
詭弁・思いつき・大ブロシキ
と罵ることもできよう。
実際に瀬戸の発言はハッタリと詭弁が85%ぐらいだし。
常に思いつきでしゃべっているような所ありますね。
なにを考えているのかワカらないというより、なにも考えていないのかも。
「なのに―――」
「感動していた」
「詭弁に………」
「あの詭弁に」
「殉
(じゅん)
じてみたくなった」
ダマされているッ!
瀬戸の言霊は強力だな。土下座の神でもやどっているのか?
とにかく客人はそのまま店をして豪雨の中で土下座する。
謙虚なエビに学ぶ覚悟でッ!
その後、詳細は不明だが出世してリムジンにのるようになったようだ。
謙虚な心構えと、向上心で頑張ったのだろう。
なにしろ、わざわざ瀬戸を探してお礼を言いにくるぐらいだもん。
熱意と執念と感謝の心だな。感謝します。そして感謝します。って感じだ。
客人はまた会いたいといって去っていく。
瀬戸は校長にあの客人は何者かと問いつめる。
「それなんですがね」
「さっぱり思い出せんのですわ」
(思い出しては………)
(もらえなかったかッ)
平然と思い出せない瀬戸であった。
瀬戸にとって詭弁で乗りきるのは日常のことだから覚えていないんだろうか。
ヤクザのけじめだって、詭弁で乗りきったぐらいだしな。
アレすら、もう忘れていそう。
土下座が生む奇跡も瀬戸にとっては、いつものコトなのかも。
その自信と信頼があるから土下座で奇跡がおきる。
ある意味、思いこみのパワーで説得しているようなものか。
瀬戸が思いだせずに話をあわせているだけだと、客人は気がついていた。
でも、怒っていない。
心の広さと度量がスゴいな。
とりあえず、客人が裏返って成長したのは、土下座による奇跡だったのだ。
いや、
エンブレムがエビだから、土下座じゃなくてエビの奇跡か?
(更新 2011/4/29)
2011年5月20日(NO.2264)
第20話 擬似未来
土下座男が買い物するなら、"ど"のつくドンキホーテ!
いや、ドン・キングスって店だから別物か。
店から出てきた男子高校生は、値札のついたままのサングラスをもっていた。
コレは、万引きか!?
万引きは立派な犯罪だぞ!
「篠宮ルパン」
「そう呼ばれてんだって……?」
店の外で篠宮を待ちかまえていたのは、やはり瀬戸だった。
瀬戸の情報力はハンパないな。
ベンチに座って「やらないか」のポーズみたいだ。
ドン・キングスの紙袋を持っているので、先に買い物を済ませているのだろう。
なんという先回りだ。
今回の表紙では瀬戸がカラスを肩に止まらせている。
なぜか瀬戸はカラスに好かれているなー
北欧神話の
オーディン
はカラスに情報を集めさせている。
まさか、瀬戸はオーディンの力をもっていたりして。
土下座が武器の神様ってのは、ちょっと無いか。
でも、トイレの神様がいるのなら、土下座神がいてもおかしくないよな。
篠宮正は万引きの常習犯のようだ。
なのでルパンのアダ名をもっているのだろう。
ここから瀬戸の説教タイムがはじまる!
イスから立ち上がり、瀬戸が身構えた。
ヤる気か? 土下座をッッッ!?
「君へ土下座はしない」
だが、瀬戸は土下座をしないという。
瀬戸は土下座を多用したため警戒されている。
もう普通に土下座しただけでは通用しない。
ならば、瀬戸はどうやって篠宮を屈服させるのか?
瀬戸が脱いだ!
これは、全裸土下座か?
だが、その技はすでに使っている。
路上でやるから危険度はさらに上がっているが、通用するのか?
だが、瀬戸は全部を脱がなかった。下着をつけている。
なぜか女物の下着だ。もちろんブラジャーも完備だ!
6つに割れた腹筋も誇らしくランジェリーにつつまれた中年男が出現した。
なんだ、このカオスな状況はッ!?
さらに瀬戸は服を着て、カツラをつける。
立派なおばちゃんが完成した。
この姿は篠宮の母に似ているらしい。
いやいやいや。似てるって?
ヒゲ、ヒゲついたままだよ。お前のオカンにはヒゲがあるんかい。
瀬戸がドン・キングスで買ったのは、この変身グッズなのだろうか?
ゆるそうに見えて、意外と瀬戸は準備に力を入れる男だ。
おそらく篠宮の個人情報などを調べあげてから、ここに来たのだろう。
そして、土下座!
「正(ただし)を……」
「…………どうか…」
「お赦しくだ…」
「やめろォォ バカヤロウォ」
万引きを続ければ、いつか見ることになるかもしれない「母が誰かにする土下座」だ。
瀬戸の土下座力で擬似未来・土下座シミュレーションをした。
考えたくない未来を見せつけることで、現在を変えたいと思わせる。
今回の土下座は非常に強力で示唆にとんだ技だった。
地震や津波はこないという楽観ではなく、最悪の時にどう避難すべきかだけは考えておく必要がある。そんな感じだ。
でも、ランジェリー姿の瀬戸があまりにキマりすぎていたので、ちょっと印象を奪われてしまった。
女装は良い。化粧やカツラも必要だろう。
でも、下着はいらないでしょッッッ!?
見えない所にも こだわるって、アンタ 江戸っ子かよ!?
第1話〜第10話
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第31話〜第40話
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