「知床の四季彩」オススメ自然体感メニュー by おっちゃんツアーズ


は突然やってくる、
一晩中吹き荒れた南風が収まった朝に。

 流氷がオホーツクの海から去り、川や湖の氷が解け、フクジュソウの黄色い花が咲くと、「やっと春が来たぁ!」と思い、少しホッとします。
 そして、オオハクチョウの群れが続々とシベリアに向かって旅立ち、原野の川にアメマスが釣れ始め、淡緑のフキノトウ、真緑のギョウジャニンニク、青紫のエゾエンゴサクなど、山菜や野花がモノトーンの原野に彩りを与えるようになると、本格的な春の到来です。
 この季節は、スキーかボードを担いで、雪がたっぷり残った山に行きましょう。頂上からのダウンヒルは気分爽快で最高です!スキーやボードが無くても大丈夫。雪が締まって歩きやすいので、手軽な春山登山が楽しめます。
 しかし、この季節は長い冬眠から目覚めたヒグマが出てくる頃。樹齢二百年は軽く越えていそうなエゾマツやトドマツの巨木が聳え立つ、見通しの悪い森の中では要注意です。時々、爪痕がはっきり残った、洗面器ほどの大きさもある、超巨大ヒグマの足跡を見つけ、ビックリすることがあります。
 私達より遥か遠い昔から生きてきた木々との出会いや、知床の王者ヒグマと、同じ時間、同じ空間を一瞬でも共有できる喜びは、私にとってかけがえのない魅力なのです。

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国道脇をうろつく冬眠明けのヒグマ

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オショロコマの住む渓流

ぼんやりした弱々しい淡い緑に
ゆるやかに包まれていく
初夏

 新緑の季節になると、カヤックを車に積んで川下りに行きましょう。ノンビリしたい人は、根釧原野を蛇行しながら流れる穏やかな川や、針広混合樹林に囲まれた静かな湖の上にカヌーを浮かべるのがいいでしょう。
 しかし、ちょっとスリリングな川下りを楽しみたい人は、知床の山間を流れる美しい渓流が、断然お薦めです。
 淡い緑に包まれた渓谷の美しい風景を独占し、街で仕入れたホタテやホッキ貝のバター焼きや刺身などをつまみながら焚き火にあたって、日本酒をチビチビと飲む。昼間から不謹慎な、いやいや贅沢な時間を過ごしましょう。
 しかし、深酒は禁物。雪解け水に押し流されてできた、危険な流木トラップの餌食にならないように念のため。

、深い緑と清冽な流れを遡り、
ハイマツの稜線へ

 谷筋を除いて雪がすっかり解けると、山は花の季節を迎えます。チングルマ、コマクサ、エゾノツガザクラ、キバナシャクナゲ、ハクサンチドリなど、その他様々な高山植物が咲き乱れます(種類が多すぎて私の頭では憶えきれません)。 急な雪渓を登り詰め、ハイマツの稜線を縦走し、お花畑のそばにテントを張りましょう。ミルキーウェイがはっきりと見える満天の星空の下、夜遅くまで日常生活には全く関係ない、宇宙や生命の神秘について語り合いませんか?(詳しい人が集まらないとすぐ下世話な話に戻りそうですが)。ヒグマのことが気になって怖くて眠れず、羊を数えるより楽しいと思います。
 また、夏といえばシャワークライミング。残念ながら知床にはいいルートが少ないのですが、日帰りで楽しめる沢歩き入門コースには困りません。鬱蒼とした森の中を流れる美しい渓流を歩き、釣り上げたヤマメやオショロコマを焚き火で焼いて食べた後は、ノンビリと昼寝をきめ込みましょう。不思議に頭の中が空っぽになり、ストレスが消えていきます。
 でも、どうしても激流に揉みくちゃにされてみたいという人がいたら、キャニオニングのできる秘密の豪渓に案内します。ライフジャケットに水中眼鏡をお忘れなく。

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鬱蒼とした森と清冽な沢    稜線上のお花畑  

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一跨ぎの沢に群がるカラフトマスの群れ

、カヤッカーの特権、
豪快なサーモンフィッシングを楽しむ

 8月のお盆を過ぎると知床の川には、産卵のためにサケとカラフトマスがウジャウジャと帰ってきます。自由に産卵することが許された、彼らの生命のドラマが完結できる、日本で唯一のエリアが知床なのです。アラスカやカナダでは珍しくありませんが、サケ・マスを食べるために川に集まってくるヒグマを見ることができるのも、日本では唯一、知床だけです。
 知床半島の断崖絶壁を飛び交うツバメやケイマフリ、ウミウの群れを見ながら、紺碧の海をシーカヤックを漕いで、ヒグマウォッチングに出かけましょう。最低でも1泊2日の旅になるので、気の弱い人なら恐らく、ヒグマが怖くて一晩中眠れない夜をテントの中で過ごすことになるでしょう(僕もまだ熟睡できる境地に達していません)。
 クマはちょっと困るけど、イクラ丼をお腹がはちきれるほど食べたいという人は、米と塩、醤油を持ってお手軽スペシャルハイキングに出かけましょう。私が責任を持ってサケ・マスを釣り上げ、イクラ作りを教えます。
 釣れなかったらどうしようなんて心配は要りません。次々と手掴みできるぐらいに、ひしめき合って泳いでいますから。

緑、黄、紅、褐色が映える森、
美しい
晩秋を楽しむ

 秋色の美しい山に行きましょう。ドングリ100%のヒグマの糞があちこちに転がる山麓の森を、ミズナラの根元に付く舞茸を探しながら歩いたり、あるいは真っ赤に熟したコケモモの実をつまみ食いしながら、誰も居ない山頂に寝転んで静けさを独占するのはなかなか気分がいいものです。
 もうすぐ雪が降り、冬がくると思うと少し寂しい気もしますが、そんな時には心にしみるハーモニカの音色で気を紛らわせます(本当は人前では吹けない、へたくそな雑音を発生させているだけです)。下山後の楽しみはビール&露天風呂、そしてうまい魚があれば最高ですよね。

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秋の金山川中流、針広混交林が最も美しく輝く季節

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新雪を蹴散らして歩く知床五湖

初冬、どんよりとした雲の切れ間に
鈍く光る山で味わう静けさ

 すっかり寒くなり、山には新雪が舞い降ります。中途半端に雪が少ないので非常に歩きにくく、日帰り登山は難しくなります。テントを担いでいけば頂上までいける確率は高くなりますが、頂上まで行けなくても、キリッとした寒さの中で、コーヒーの香りを楽しむのは格別です。
 来るべき厳しい冬を迎えるかのように、静まり返った山の中で、天津甘栗なんかをかじりながら、ぼんやりとするのもいいと思いませんか?

白銀に輝く山、氷に埋め尽くされる海、
厳冬を生き抜く生命

 川と湖が結氷し、流氷の使者オオワシがシベリアからやってきます。やがてオホーツクの海岸線を流氷が埋め尽くすようになると、いよいよ山スキーを使った本格的な冬山登山を楽しむ季節です。
 ワタリガラスが舞う快晴の頂上での開放感。アイスバーンの急斜面を下る緊張感。フカフカの深雪の樹林帯を抜け、流氷の海に向かって一気に滑り込む爽快感。何時間もかけて延々とラッセルして、頂上に向かった苦しみなんか、完全に吹き飛びます。
 あまりスキーに自信が無い人は、クロカンかスノーシューをはいて雪の林道を歩いてみませんか。たぶんエゾシカの群れにも出会えるでしょうし、少し見晴らしのいい所まで登って、流氷に埋まった海を見に行きましょう。温泉好きな人は、ビールと日本酒を片手に天然の露天風呂を目指すのもいいものです。ただし、吹雪の日は髪の毛がガチガチに凍りつき、寒くて温泉から出られなくなります。風邪をひかないようにご注意を!

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雪と静けさに包まれる沢 流氷に埋め尽くされる海峡


おっちゃんツアーズ 品質方針(2015年度改定)
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@自然に興味を持ち、自然の中での体験や思索を深めようと主体的かつ意欲的に活動しようとする人々の想いや情熱、感覚に共感しつつ、それらを具現化していくためのサポートに努める。
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