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タイトル | 七つのふしぎの終わるとき |
| メーカー | etude | |
| ジャンル | 七不思議探しADV | |
| シナリオ | 竹田/青葉大 | |
| 原画 | 植田リョウ | |
| 対応OS | WINXP/Vista/7 | |
| ボイス | フルボイス | |
| 定価 | 9,240円 | |
| 発売日 | 2011年12月22日 | |
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| 評価 | ||
| シナリオC/システムA/グラフィックA/サウンドA/キャラクターA/総合65点 |
| レビュー | ||
| 「この痛みが相手にもあることを想像した上なら、致し方ありません。ですが、子どもの理屈しかないお前が、わたしにどうこう言うことは許さない」 明治時代に創立、少人数全寮制のリベラル・アーツ教育の伝統が今も残る場所、時ノ台学園。 進藤智はそんな進学校に入学し、ごく普通の毎日をすごす少年だった。 しかし、智には秘密があった。 それは祖母から譲り受けた、時間をコントロールする力を持つ時計を持っていること。 智は時計を活用することで、楽しく効率的な学園生活を送っていた。 あるとき智は、学園に存在する七不思議と時計との間に関係性があることを突き止める。 七不思議に対応した七つの時計――時計を手に入れれば、時間を操る様々な力が使えるようになるかもしれない。 興味を持った智は、放課後になると、七不思議の生まれた場所であるとされる旧校舎を探検するようになった。 探検をする中で、智と同じく時計を持つ者や、何代も前の卒業生から七不思議を調べる伝統を受け継いだ新聞部など、ただ学園に通うだけの毎日ではすれちがっていた少女たちと出会う。 友人たちとの探検の結果、智たちは七不思議の 1つの正体を突き止める。 過去でも現在でも未来でもない、時間の止まった空間――そこに和服姿の少女が眠り続けていた。 少女は時間を操る力を持っていたが、自分の力を七つに分割して時計に封じ込めたことで、力を失っていた。 少女は智の時計の力(タイムリープ)によって、過去から現代で目覚めてしまい、元の時代に戻れなくなってしまったらしいが……。 時計をすべてそろえ、本来の力を取り戻せば少女は元の時代に戻ることができるとわかり、智たちは七不思議の謎に挑んでゆく。 (OHPより抜粋) “時”と“七不思議探し”をテーマにした学園恋愛ファンタジー。 etude作品に共通する柔らかい雰囲気は健在で、システム、グラフィック、サウンドといった作品の土台となる部分の出来も相変わらず素晴らしいですね。 あとはシナリオが水準程度あれば良作以上は確定…というところだったんですが、残念ながら佳作止まりの作品に終わってしまいました。 そう書くとシナリオが全然ダメのように聞こえますが、決して見所がなかったわけではないんですよ。 設定、世界観、大筋のストーリーなど、シナリオを構成する要素を1つずつ取り上げれば決して悪くはなく、むしろかなり良かったように思えます。 しかしながら、それらを1つのシナリオとして組み立てる作業があまりにも雑すぎたために、せっかくの素材が台無しになってしまった感じがするんですよね。 例えば死神と分身の正体。 この二つは、しかるべきときまで隠しておいたほうが間違いなく盛り上がる類のものだったんですが、残念なことにストーリーの序盤で容易に想像がついてしまうんですよね。 あまりにも見え見えすぎて最初はミスディレクションを疑ったほどですから、正体が想像の通りだった時のガッカリ感は半端じゃありませんでしたよ(苦笑 この二点については、シナリオ以前にグラフィックの時点でバレバレだったので、原画とグラフィッカーの責任によるものが大きいとは思いますが、ライターの方でも、関連の薄いルートであっさり正体をばらしてしまったり、あからさまなヒントを与えてしまったりと過失は大きいので、どっちもどっちと言えるかな。 また、伏線も非常に下手で明らかに不自然に思えたり、あからさますぎたりするんですよね。 特に酷かったのは七穂ルート序盤における某イベント。 この伏線を七穂ルートで回収しなかった時点で、trueルートのクライマックスに持ってくることが容易に想像できてしまったのですが、そのシーンが予想したよりも遥かにしょぼくて何の感慨も生まれなかったんですよね。 このシーンですが、はっきり言って最大の泣き所だったと思うんですよ。 見せ方次第では本作における最大の名シーンになってもおかしくなかったはずなんです。 ところが実際は、事前にタネがバレてる上に盛り上げようという意思がまるで感じられない淡白な演出だったため、普通に流し読むところでしたからね。 あまりにもあっさりしすぎていて思わず失笑してしまいましたよ。 そもそも七穂の性格を考えると、この伏線が七穂ルートで回収されないこと自体不自然って言う話なんですけどね(苦笑 もう一つ気になったのが、七カ条を始めとする“七不思議”に関する設定。 はっきりとした設定が定まっていないため、作中で小さな矛盾が生じることが多々あるんですよね。 そういう“設定”だと言ってしまえばそれまでですが、あまりにもシナリオに都合が良いように改変するのはいかがなものかと思います。 また、ライター2人制のせいか、ルート間の辻褄が合わなくなる点もちらほら見受けられたのは大きな減点材料。 各ルートのシナリオ作成後に、第三者の目を通せば簡単に見つかるであろう矛盾が放置されたままというのは、手抜きとしか言いようがなく、この作品を楽しみにしていた一ファンとしてはがっかりとしか言いようがありませんね。 最後に総評。 最後の最後、エピローグで明かされる真相で大きく挽回しましたが時すでに遅しといった感じで、平均点に届くどころか、何とか赤点を免れた程度といったところ。 七穂、遠近、エリス、ふみのヒロインのほか、氷子、優姫、グエン、春道、リドリィといった脇役に至るまで魅力的なキャラが揃っており、システム、グラフィック、サウンドといった素材も良かっただけに、もったいないという印象が拭えません。 随所にポテンシャルの高さが感じられた作品だけに、細部にまで拘って丁寧に作っていれば、少なくとも良作の域は軽く超えることが出来たと思うんですが… 前作に続いての失敗で、そろそろ後がなくなってきただけに、次こそは「そして明日の世界より──」級の作品を期待してくれると信じて待ちたいと思います。 |
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