★年度別ベスト10★
美少女ゲーム
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ライトノベル
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| 2011年ライトノベルランキングベスト10 |
| 名作 |
第1位:とある飛空士への恋歌5 →<既刊リスト>「きみを奪い返しに、必ず行くから!!」 数多の犠牲の果てについに空の果てにたどり着く大人気スカイ・オペラ感動の最終章。 甚大な被害を出しながらも辛くも空族の襲撃を退けたイスラだったが、孤立無援の異国の空では補給もままならず、敗戦は決定的な情勢となっていた。 そんな折、圧倒的に有利な立場にいるはずの空族から停戦の打診が来る。 その条件は風呼びの少女ニナ・ヴィエントの身柄の引き渡しだった───というのが前巻ラストのあらすじ。 今回のストーリーは、空の一族との交渉権の全権を委任され、敵地に赴いたイスラ外務長アメリア・セルバンテスによる交渉という名の戦いと、最愛の人を人質として差し出さなければならなくなったカルエルの葛藤と決意、この二点が中心。 多数の死者を出す激しい戦闘が行われた前二巻とは一転、今回のエピソードでは一切直接的な戦闘は描かれていません。 ニナの引き渡しの拒否あるいは引き渡し後の奪還、いずれかの理由で戦闘となると思っていただけに、この展開は完全に予想外だったのですが、だからといって期待外れの内容だったかというとまったくそんなことはなく、それどころかシリーズ最高と断言できるほどの感動を与えてくれた素晴らしい出来でした。 カルエルとニナの別れ、アリエルやイグナシオの独白、そしてカルエルの演説─── 最終巻らしく胸が熱くなるエピソードが次から次へと用意されており、中盤以降は常時泣かされっぱなしでした。 主要人物たちの離脱や死という鉄板の泣きエピソードを上回る感動を、一滴の血を流すことなく与えるというのは並大抵の作品ではできませんよ。 素晴らしいシリーズに相応しい素晴らしい最終巻と言え、間違いなくラノベ史に残る傑作だったと思います。 第2位:ソードアート・オンライン7 →<既刊リスト>「ボク……この世界に来られて、アスナと出会えて、本当に嬉しい……」 “絶剣”と呼ばれる凄腕の剣士ユウキの願いを叶えるために奮闘するアスナの姿を描いた「マザーズ・ロザリオ」編。 このシリーズは基本的にキリト無双なエピソードが中心になることが多いのですが、今回はキリトの出番は非常に少なく、アスナを中心としたストーリー構成。 母親との確執、現実世界と仮想空間における自身のギャップ、ユウキを中心としたギルド“スリーピング・ナイツ”との関係などのエピソードがアスナ視点で描かれることになります。 これまではどんなに絶望的な状況に陥っても最後には必ずキリトがすべてをひっくり返し、王道ファンタジーに相応しいハッピーエンドを迎えていましたが、今回のエピソードでは中盤から非常に重い方向に話が進み、最後の逆転劇が起きることなく幕を閉じてしまいます。 雰囲気は非常に重苦しく、後味もそこはかとない苦味があるため、読後の爽快感が魅力だったこれまでの作風が好きな人にとっては賛否両論あるかもしれません。 個人的には必然性のあるバッドエンドは大好きなので、今回のようなエピソードはストライクゾーンど真ん中。 むしろ、この流れでご都合主義なハッピーエンドを見せられてたら逆に叩いてたと思いますね。 ストーリーはいつもとかなり毛色が違っていますが、登場人物たちが放つ魅力はこれまでどおり。 悪名高き“バーサクヒーラー”アスナのか弱い一面や、過酷な運命にも負けず笑顔を絶やさない“スリーピング・ナイツ”のメンバーたち、出番が少ないながらもここぞという場面で活躍するキリトなど、魅力的なキャラ達による心惹かれるシーンが数多く描かれており、一人一人の言動に思わず感情移入してしまいます。 毎回安定したクオリティのエピソードを供給しているこのシリーズですが、今回は特に出来が良く、シリーズ最高傑作(と個人的に思っている)1巻に匹敵する内容だったと思います。 設定が反則すぎると言えなくもありませんが、その設定を最大限に生かし、ラストに至るまでの過程を丁寧に描いていたことを考えれば、ここは素直に褒めるべきでしょう。 泣けるエピソードが好きな人なら間違いなく気に入るエピソードでした。 第3位:境界線上のホライゾンW<下> →<既刊リスト>「行くぞ世界征服。来いよ世界全体。俺たちはもう負けねぇ。そのつもりで相手してくれ。夢を叶えに、──行こうぜ皆」 委員長連との臨時生徒会、奥州列強三国との外交、ウルキアガと伊達・成実の恋の行方など、様々な重要イベントに決着がつく第4話完結巻。 今回は臨時生徒会における本多・正純と大久保・忠隣の相対から始まり、真田十勇士による暗殺未遂および破壊工作、奥州列強三国との三国会議、ウルキアガと伊達・成実のロマンス、トーリと上杉・景勝の友情、ウルキアガ&成実VS青龍、そして武蔵&上越露西亜VSP.A.Odaなど、これまで以上に見どころ盛り沢山。 読み始めるとなかなか止め時が見つけられず、約1,000ページあったにもかかわらず、途中で一度も休むことなく最後まで読み切ってしまいました。 見どころはたくさんありますが、最大の見どころとなると、やはり三国会議で伊達家が無茶な要求をしてきたときのトーリの一連の発言でしょう。 これまで自分がどんな王になるかを常に自問してきたトーリが、ついに自信の歩むべき王道を見つけ、それを仲間たちに高らかに宣言したシーンは胸が熱くなること間違いなし。 4ページぶち抜きの挿絵も素晴らしく、武蔵の再起を告げるに相応しい名場面だったと思います。 挿絵の伊達・成実のもろだし生おっぱい。 ウルキアガに口説き落とされた直後ということもあり、赤面している表情と形のいいおっぱいの相乗効果で神々しいくらいエロ可愛かったです。 今回結ばれることになったウルキアガと成実のカップルですが、私の目にはこれまで登場したカップルたち以上にお似合いに見えましたね。 二人の掛け合いを見るたびにニヤニヤが止まりませんでした。 この二人がどんな新婚生活を送ることになるのか5巻以降も非常に楽しみです。 第4位:六畳間の侵略者8.5 白銀の姫と青き騎士 第二章 →<既刊リスト>「もし、わたくしが一番最初にコータロー様に出逢っていたなら………。もし………最初に力になって欲しいと願ったなら………その時は、どうなさいましたか?」 神聖フォルトーゼ銀河皇国で語り継がれる英雄“青騎士”の伝説が語られる大人気ドタバタコメディの番外編第二章。 青騎士物語の後篇にあたる今回は、クーデター軍と戦うことを決意し、新生フォルトーゼ正規軍を組織したアライア姫が、青騎士の活躍によりマクスファーンたちから皇都を奪回し、フォルトーゼに平和を取り戻すまでを描いています。 火竜帝アルゥナイアとの二度に渡る死闘やクーデターの首謀者マクスファーンとの最終決戦など、戦闘シーンの激しさは前篇以上で、絶体絶命の状況からの大逆転劇など、非常に胸が熱くなる展開が用意されています。 戦闘シーンももちろん魅力的なんですが、それ以上に魅力的なのが孝太郎とアライア姫のロマンス。 孝太郎がアライア姫にすべてを打ち明けたことにより二人の絆がますます深まったことで、前篇以上に甘いエピソードが紡がれ、恋愛小説好きにはたまらないストーリーとなっています。 中でも孝太郎がアライア姫にすべてを打ち明ける一連のシーンは必見。 アライア姫からの問いかけに対する孝太郎の答えを聞いたときのアライア姫の胸中を想うと、胸が張り裂けそうになるくらい切なくて、思わず泣けてくるんですよね。 この番外編(7.5巻と8.5巻)では本編に比べてコメディ色が薄く、戦闘・恋愛ともに深く掘り下げて描かれているため、心に響くエピソードが非常に多く、本編以上に面白かったです。 やはり健速さんのような実力のある作家が、こういうファンタジーの王道的なエピソードを描くと面白さが段違いですね。 この番外編の面白さは別格としても、本編もここにきてようやく面白くなってきたので、未読の方には是非とも手に取ってもらいたいシリーズですね。 |
| 超良作 |
第5位:ゴールデンタイム2 →<既刊リスト>「あれで終わりだなんて、そんなの、ないじゃんかっ!」 万里と香子とリンダ、三人の思いが交錯する青春ラブコメ第2弾。 1巻から主人公(多田万里)がメインヒロイン(加賀香子)に告白するというラブコメらしからぬ急展開で幕を開けたこのシリーズですが、今回もそのスピードを一切緩めることなく、怒涛の勢いで前に突き進んでいきます。 今回は、万里の告白に対する香子の答えと、万里との関係をひた隠しにしてきたリンダの本心、この二点が大きな見所となっています。 前者については、いかにも香子らしい思考に基づいた回答で思わず笑みが零れますね。 おかげで万里を中心とした人間関係に多大な被害が及ぶことになり、万里の身になって考えてみるとまったく笑えませんが、見ている方としてはこれくらい振りまわしてもらわないと盛り上がりませんからね(笑 後者については、クライマックスでリンダ本人の口から吐露されるのですが、当初予想していたよりもずっと沈痛な出来事が背景にあるため、非常に胸が痛いエピソードとなっています。 このエピソードによって3巻以降もラブコメを続けられることになったわけですから、間違いなく今回の最大のハイライトだったと言えるでしょう。 前作の「とらドラ!」でもそうでしたが、竹宮ゆゆこさんの作品は登場人物たちが自分の気持ちを丸ごと全部相手にぶつけるところがいいですよね。 今回のエピソードで言えば、万里は香子に対する不満をすべてぶつけて見せ、香子もこれまでの言動の背景をすべて万里に打ち明け、そしてリンダは過去の出来事に対する後悔を万里にぶちまけており、主要人物たちが相手に本音でぶつかり、全力で恋愛をしている感じが痛いほど伝わってくるので、全員を応援したくなるんですよね。 個人的には現在続いているラブコメの中では屈指の作品と思っているだけに、ラブコメ好きの人には是非とも読んでもらいたいシリーズですね。 第6位:俺の妹がこんなに可愛いわけがない8 →<既刊リスト>「兄貴がどんなにどうしようもないやつでも、みんなが見捨てても、あたしはここにいてあげるから。ちゃんと最後まで心配して、叱ってあげるから」 付き合い始めた京介と黒猫、恋愛初心者同士の初々しい日々を描いた人気シリーズ第8弾。 前巻のラストで黒猫の告白シーンが描かれ、二人が付き合うことになったと明文されていましたが、今回の第1章では告白されてから付き合うまでの過程、二章からは二人の恋人としての日々と周囲の人間の反応が描かれていくことになります。 前半の見所は、黒猫のピュアな一面と、二人が付き合い始めたことによる周囲の人々のリアクションの二点。 前者については、告白のときの自己アピールとか、おっぱい揉みたいって言われたときの反応とか、手を繋ぐって聞かれた時の反応とか、いかにも耳年増の恋愛初心者って感じで言動の一つ一つが一々可愛すぎるんですよね。 運命の記述とか、聖天使神猫とか、邪気眼なところは相変わらずですが、その辺のマイナス要素を補って余りある愛らしさに身も心もメロメロにさせられました。 後者については、京介は周囲の人に恵まれてると感じさせられるとともに、黒猫以外にもしっかりフラグを立ててたのかと思うようなエピソードが随所に用意されています。 個人的には主要なヒロインたちに立て続けに正座させられるエピソードと、のっけから腐女子モード全開の瀬菜の暴走がツボでしたね。 特にあやせの手錠正座プレイは最高でした。 こういうエピソードを見せられるとあやせが攻略できる「俺妹ポータブル」をプレイしてみたくなっちゃいますね。 後半に入ると前半の甘々な雰囲気から一転、急展開を迎えることになるのですが、この辺りの黒猫の行動は黒猫らしいと思う反面、共感はまったくできなかったですね。 少なくともこの巻いっぱいは二人のラブラブエピソードだけで占めてほしかったと個人的には思いました。 後半部分が気に入らなかったので百点満点とはいきませんが、黒猫の可愛さを堪能できる前半部分だけで十分合格点をあげられる内容でした。 私のような黒猫派にとっては大歓喜の一冊だったと思います。 第7位:狼と香辛料XVI →<既刊リスト>「わっちはぬしのお姫様ではなかったのかや?」 行商人ロレンスと狼神ホロの旅を描く新感覚ファンタジー本編最終巻。 デバウ商会の内輪揉めに巻き込まれ、別行動を強いられることになったホロとロレンス。 百戦錬磨の大商会の商人たちに翻弄され、次々に襲いかかる予期せぬ出来事の連続に敗色濃厚な状況に陥った二人の運命は───というのが今回のあらすじ。 今回が本編最終巻ということもあり、ホロとロレンス、二人の絆と愛情が試される展開が最初から最後まで続き、見応え十分な内容となっています。 見所は非常に多いのですが、最大の見せ場を挙げるとすれば、ホロがロレンスの暴走を止めるシーン。 ロレンスといつまでも一緒にいたいと本心を吐露するホロと、二人で歩む未来のために商人としての夢を諦める決意をするロレンス、この場面の二人のやり取りはラブコメ好きにとってはたまりませんね。 胸キュンを通り越して危うくキュン死するところでした。 もちろん二転三転するクライマックスの展開も非常に素晴らしく、最終的に大商人にやり込められることが多いこのシリーズにおいて、最後の最後で大商人の絵図をひっくり返すロレンスの策が決まった瞬間は痛快の一言。 まさに本編ラストエピソードに相応しい結末でした。 反面、最後の締めがあっさりしすぎていてちょっぴり物足りない思いを抱きましたが、そこは次巻の短編集に収録されているエピローグで十二分に補完されているので、少なくともこの巻で描くべきことは過不足なく書いていると言えます。 このシリーズをここまで読み続けて良かったと思える内容だったと思います。 第8位:涼宮ハルヒの驚愕 →<既刊リスト>「だから、キョン。僕はキミが好ましかった。僕に余計な詮索を入れず、ただあるがままに受け入れてくれた人は、先にも後にもキミだけだったよ。キミと机を合わせて給食を食べる時間は何よりも貴重だった」 4年ぶりに出版された人気シリーズ第10弾&11弾。 「驚愕」名義では前後巻構成ということになりますが、話は前巻「涼宮ハルヒの分裂」からの続きとなっており、実質的には三分割の中編、後編という位置付けになります。 長門のダウン、朝倉の復活、藤原&九曜の暗躍など、不穏な出来事が次々と起こるβ軸に対して、SOS団に新入団員(渡橋ヤスミ)が加入したこと以外は平穏な日々が続くα軸。 この対象的な二つの軸が交わることによる強烈な化学反応が起こるクライマックスでは、息をも吐かせぬ展開が待ち受けています。 この件ではいつも以上にシリアスなエピソードが展開されるとともに佐々木一派との決着もつくことから、シリーズ全体のクライマックスと言っても決して過言ではありません。 エピローグでキョンと佐々木との関係にも一応の決着を付けており、ハルヒのセリフで綺麗に締めたラストからも今回がハルヒシリーズ本編最終巻となる可能性も十分にありえそうです。 序盤からグイグイと引き込まれるような構成となっており、広げた風呂敷もきっちり畳み切っていることからも作品の質は非常に高いですね。 これだけの内容を読めたのだから4年待った甲斐はありましたね。 今後続きが描かれるかは微妙なところですが、今回の国木田や谷口のエピソードを始め話を膨らませられそうな要素はいくらでもあるので、せめて短編集を1年に1冊程度の周期で出してくれないかなぁと個人的には思います。 |
| 良作 |
第9位:恋物語 →<既刊リスト>「二年前のことなんだけど、あなた、本当に私があなたのことを好きだったと思ってる?」 第恋話「ひたぎエンド」を収録した<物語>シリーズセカンドシーズン最終話。 今回の語り部はメインヒロインの戦場ヶ原ひたぎ…ではなく貝木泥舟。 ドロったガハラさんの本心を楽しみにしていたのに、まさか詐欺師のおっさんの一人語りを聞かされることになろうとは思いもよりませんでした(苦笑 その貝木ですが、単なる語り部を務める第三者に留まらず、実質的にこの物語の主人公になっています。 もちろん“恋物語”の主人公ですから、当然貝木自身の恋(本人は否定するでしょうが…)も描かれているのですが、その相手はまさかの戦場ヶ原ひたぎ。 しかもガハラさんの方も満更ではなさそうで、会話の中で今でも貝木に惹かれているような言動が垣間見えるため、まるで寝取られたような錯覚を受けることになります。 寝取られものが好きな人にとってはたまらない展開ですが、寝取られ耐性のない人は間違いなくモヤっとするでしょうし、“阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎの恋物語”を期待していた人にとっては期待外れに映るかもしれません。 それでも、暦が語り部のときのような度を越した脱線はせず、物語の内容だけで勝負した正攻法なストーリー構成は評価に値します。 それでいて語り部・貝木泥舟の巧みな話術により、キャラ同士の会話も楽しめたため、純粋な“物語”としての面白さはセカンドシーズンでも屈指と言っても過言ではありません。 また、阿良々木ハーレムの部外者である貝木視点だったため、既存のヒロインたちの新たな一面が垣間見え、色んな意味で面白い一冊だったと思います。 第10位:“若紫” ヒカルが地球にいたころ……3 →<既刊リスト>「とびきりの犬を、きみにあげる。ぼくときみを、繋いでくれる犬を。きみを守り導いてくれる、頼もしい犬を。──約束だよ、しーこ」 野村美月と竹岡美穂、“文学少女”のコンビが送る源氏物語をモチーフにしたミステリアス現代学園ロマンス第3弾。 15歳にして亡くなり幽霊となった恋多き“学園の皇子”帝門ヒカルと、見た目の恐ろしさからヤンキーと誤解されている赤城是光、何から何まで正反対の二人の少年がこの物語の主人公。 幽霊となったヒカルの姿を唯一見れることから、ヒカルが生前親しくしていた女性たちへのメッセンジャー役を務めることになった是光の受難の日々を描くとともに、ヒカルの死の真相に迫っていくというのがこのシリーズの主題となっています。 今回のヒロインは小学4年生の美少女・若木紫織子。 9歳の幼女に誘惑されたり、駄犬と罵られたり、処女をもらう約束をしたりと、ロリコン大歓喜のエピソードが数多く描かれることになりますが、クライマックスでは心温まるシーンが用意されています。 頑なだった紫織子が自分の本当の気持ちを吐き出すシーンはとても感動的で、家族ものに弱い人なら間違いなく涙を流すことでしょう。 また、クラスメイトの式部帆夏と1巻でヒロインを務めた左乙女葵が是光に対する好意を明らかにするところも今回の見所の一つ。 特に帆夏と是光のやり取りはまるで中学生のような初々しさを感じさせ、思わず口元が緩んでしまいました。 是光と帆夏と葵の三角関係がこのあとどうなっていくのか、今後の展開が楽しみです。 |
| 総評 |
| 2011年中に発売された作品のうち、私が読んだ137冊を対象にベスト10を選ばせていただきました。 例年通り、電撃文庫の人気シリーズが上位を占める中、栄えある1位に輝いたのはガガガ文庫の「とある飛空士の恋歌」。また、HJ文庫の「六畳間の侵略者」も4位に食い込んでおり、新興レーベルの健闘が光りました。 例年以上にレベルの高い作品が多い中で上位に食い込んだ点は評価できると思います。 新規作品では「ヒカルが地球にいたころ……」の10位が唯一のランクイン。 上位の顔触れがほぼ固定されつつある中、新しいシリーズをいきなりランクインさせるあたり、さすがは“文学少女”シリーズのコンビですね。 シリーズが進むにつれて面白くなっていきそうな話だけに、2012年のランキングではもっと上位に食い込むことになりそうです。 最後に2012年の展望ですが、本年1位の「とある飛空士の恋歌」は完結してしまったので、ここ数年の傾向通り「ソードアート・オンライン」と「境界線上のホライゾン」が双璧になりそうですね。 でもすんなり二強で決まっては面白くありません。 各レーベルに今後化けそうなシリーズがいくつか出てきているので、この二強に割って入るくらいの急成長を遂げる作品が出てくることを期待したいと思います。 |