BeOS Darwin デュアルマシンを自作する (^^;

その1 (その2へ-->)
以前はここに PowerMac8100/400G3が鎮座しておったのです


  ●○● コトの発端

2002年のこと…
暇なゴールデンウイークを利用して、久しぶりにAT互換機を1台組み上げようと思い立った。
はっきり言って気まぐれな思いつきである。
用途は後からついてくるといったあんばい(笑)


さて、あらかじめ連休前に調達すべきパーツ類をリストアップしておいた。

・IBM-PC/AT互換なマザーボード
・CPU
・メモリ
・パソコンのケース (ATX仕様ペンティアム4対応電源搭載の)
・フロッピードライブ
・CD-ROM
・内蔵ハードディスク
・キーボードとマウス
・ビデオカード
・サウンドカード
・OS

予算は6万円くらいを用意した(苦笑)
なるべく中古品棚ずれ品を探して安くすませようかと……
ゴールデンウイークの前々日から行動開始。秋葉原を適当に徘徊し、目に付いたパーツを片っ端から購入していくことにした。


 

 

 

●○● 部品の買いあさり


まずはマザーボード。ソフマップの中古コーナーでABIT社のBP6 (笑) が6300円で売られているのを発見。以前より中古品にしては相場が高くなっていたけれども、購入。これは『デュアルCPU対応マザー』というやつで、CPUプロセッサをふたつ搭載て高速化できる。1999年ころの製品だったっけ。

次にCPUだけれどもBP6となればインテルのソケット370版セレロンプロセッサしか選択肢がない。そもそもこのマザーボード、マルチプロセッサ不可能とされている廉価版セレロンプロセッサでマルチプロセッサを実現してしまおうとゆう凶悪な製品だったり。

もちろんセレロンプロセッサは、300MHzのものでなければならない(笑)

セレロンはじゃんぱらでふたつ購入。うまい具合にふたつだけ在庫があった。ひとつ1980円。中古とはいえ、なんとも安くなったものだ。

中古のIBM製ハードディスク13ギガバイトやら128メガバイトのメモリやら、捨て値のフロッピードライブを購入後、そろそろあたりが暗くなってくる。

続けてCD-ROMドライブ。迷った末に新品の東芝製DVD/CD-RWコンボドライブを購入した。これでとりあえずDVDビデオが鑑賞できる。ビデオカードは安いだけが取り柄、玄人志向の GF2MX400-AGP32を選択。

かんじんの
パソコンのケース、さすがにここだけはお金をかけたいと思った。しかしAT互換機のケースって、どれもこれもダサいか、チャチいものばっかしなんだよねぇ。ほとんど子供だましに近い幼稚なデザイン感覚は、うすら寒さすらおぼえたりして(笑) けっきょく自作PCケースって、家具のように共に住むことまで考慮した製品は皆無で、生活からかけ離れた特殊な玩具のノリでしか作られていないのかも。

しかたなく、昔流行したクアドラ似かBeBOX似(たしかナナオがそっくりなカスタムパソコンを出していたっけかな) のケースを探すも、ついぞ見つからず。


本気のケース


あちこち探した揚げ句、Justy の『本気のケース』なるアルミケースに決めた。なんか古い石油ストーブみたいなんだけれども、これよりマシなデザインのケースはほとんど見当たらなかった。ストーブ風にわが生活圏へ馴染むかなと無理矢理納得することにした。まあ、いいや。

(2003年夏、Justyは破産してしまった。合掌。。。)

色違いの前面USB端子つき上位モデルをJustyは販売していたのだけれど、これとまったく同じものを、現在(2003年8月)はDOS/Vパラダイスで購入することができる。色は青ではなく黒だが。

 

 

 
●○● 組み立て



作業工程をひとつひとつ写真撮影するつもりだったのだが…作業に集中するだけで疲れたヨ、ホント。。ゆえにパス!

実はゲロゲロに疲れた理由は、アルミケースのかみ合わせ具合にあった。
このケース、マザーボードに肉厚のアルミ板をねじ止めし、引き出しのようにケース本体へ差し込む構造となっている。ところがこの「引き出し」、いったんケースから取りだすと、なかなか元へ差し込めないのだよねぇ。どうやらたてつけが悪い模様。

ケースのツメだけでマザーボードつき板を固定するようになっているのだけれど、 これがのちのち大問題に発展するのである。つまり、引き出し板と、ケースの「遊び」が大きすぎてマザーボードが完全に固定しきれないのだ。これがどんな結果をもたらすかと言えば、ようするにモーレツな大騒音である。CPUファンの振動がマザーボードをびりつかせ、ケース全体を共鳴箱にしてしまう。軽いアルミケースだから始末に負えない。

今度自作するときはスチールケースに決定だな、これは…



組み上がったパソコン本体
で、結局こういう構成となった。

・マザーボード ABIT BP6 (中古)
6,615円
・CPU Celeron300A x2 (中古)
4,150円
・CPU冷却ファン Windy & SANYO
1,200円
・CPU用シリコングリス ノーブランド
314円
・メモリ SD-RAM PC133128MB (中古)
2,680円
・パソコンのケース 「本気ケース」青 (T-ZONE パーツ店にて)
23,221円
・フロッピードライブ ミツミ2mode (東映無線にて)
1,344円
・CD-ROM 東芝 DVD/CD-RW Combo (ソフマップ)
15,434円
・内蔵ハードディスク IBM13GB ATA66 (中古)
5,892円
・キーボードとマウス SNE 89 miniKeyBoard マウスは流用
2,600円
・ビデオカード 玄人志向 GF2MX400-AGP32
6,697円
・サウンドカード AOpen AW320
1,344円
========= 合計  ==================
71,491円

1万円オーバーしたな、こりゃ。。(^^;

しかもパソコンケースとDVD-ROM/CD-RWドライブだけで予算の半分
 を占めた (^^;


SNEの中国産激安キーボード。試してみた安キーボードの中ではタッチが良かった
でもやっぱりアップル純正キーボードが一番でやんす

 

 

 
●○● OS選び・セットアップ


このパソコンは前に述べたとおり、CPUがふたつ搭載されている。しかしふたつ同時に稼働するシステムをきちんとサポートしているOSは、ある程度限られる。

ほんとは動作が軽い  Windows95 でも入れておくところなんだが、これは1CPUのみしかサポートしないのでもったいない。(もう片方は単なる放熱ヒーターと化すのだ。電気代のムダ)

そこでハードディスクを3つにパーテーション分けし、

 ・はじめの部分に
  Windows2000 を、
 ・つづいてアップル社が公開しているフリーOS
Darwin for Intel を、
 ・残りの領域に去年倒産してしまった
Be 社の BeOS

導入することにした。どれもマルチCPUでぎしぎし使えるOSだったり(笑)

Windows2000は壊れたノートパソコンで使っていたものを流用するとして……

Darwin
BeOS を確保しなくてはならない。

実はどちらもインターネット経由で無料ダウンロードできる(デカいけど)
BeOS
  は気合いを入れつつダウンロードし(約50メガバイト)、総容量数百メガバイトはあるだろう Darwin は市販されているパッケージCDを購入することにした。 以下の写真はセットアップ完了直後のもの。

Darwin for Intel 1.4.1

むかしオムロンのCMで盛んに宣伝していたカーネギーメロン大学開発の画期的マイクロカーネルOS『Mach マーク』 オムロンの低価格ワークステーション LUNA-88K などで採用されていた(セット一式約320万円…)Darwin はシステムのベースにこれを採用している。詳細はこちらこちら



Darwin for Intel の初期起動画面 なんともそっけない画面だが、
素のUNIXなX-Windowはこんな感じなのだ これを美しくデコレート&日本語化してしまうわけ

BeOS5.0.3

MacOS や Windows に対抗して登場したマルチメディア特化OS。

あわやMacOSの代わりに採用される寸前までいくが失敗し、インターネット端末OSへの転身もアメリカのネットバブル不況のあおりで思わしくなく、みるみる失速していった。ついに去年Be社は倒産、PALM社に知的資産を売っ払い解散した。

OSそのものは Windows がひっくり返って泣き叫ぶくらいに軽快な動作を実現していて、そのまま消え去るのが惜しいくらい。

BeOS
のバージョン5はヤケクソ気味フリーで配付され、今でもダウンロード可能だ。画面デザインにがあって(黄色がどぎつい派手な配色)、しばらく使っていると目がちかちかしてくる。というのはおおげさだけれど、けっきょく筆者はデザインをMacなコープランド風のものに変えてしまった。本当はグレースケールなNeXT風のほうが落ち着くんだけれども。

パソコンをBeマシンにすると決定した直後、血眼で
EGBridge for BeOSを探し回った。秋葉原のソフマップの一角に在庫がごそっとあるのを発見。しかも1980円の特価品だった。ラッキー!


セレロン300Aお約束のクロックアップ……とりあえず466MHzで安定動作している(笑)

しかし……こう言っちゃ身もフタもないんだけども、やはりパソコンのOSはMacOSXがいちばん、使いやすいなぁと、あらためて思ってみたりして。

FreeUNIXのGUI統合環境 (KDEとかGnome)やBeのインターフェースは Windows の醜悪な部分から多大な影響を受けているように感じる。「見た目」「飾り」としての部分ではなくて、ファイルを検索・選択・加工・操作する基本のあたりが、どうもツメが甘いというか……

 

 

 


●○● それからそれから……

実はその後1ヶ月たらずで BP6 は現役引退を果たした (^^;
比較的値段がこなれてきたインテル互換CPU<アスロン>用デュアルマザーボード
TigerMPX
を衝動買いしてしまったためだ (笑)
 
めでたく世代交代を完了したわがストーブパソコンのその後についてはまた、いずれかの機会にでもお話しいたしませう。それではそれでは。

真ん中の突き出しているのは緊急用スペアだ(笑)
2003年春のストーブPC
ハードディスク5台収納ベイを装着した



●○● それからそれからそれから……

なんと BP6 が復活してしまった(笑)
TigerなストーブパソコンをフルSCSI仕様に変えたところ、BeとDarwinが起動しなくなったため。

Darwin などほとんどいじっていないまま現役引退では、もったいない。というわけで激安な別ガワをばGet、見事復活を遂げた。

 続編はこちら。。-->>