大切なこと

2014年11月9日) 岩河敏宏 牧師


あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。

                    (申命記6章5節)


①神が先ず愛された
 皆さんが幼少期にあった時、両親を始め家族に対する感覚は、どのようなものであったでしょう。私の持っている体験的な印象は、やはり“安心できる所”であったと言える。それは空間的なことを指すのではなく、人間の関係性においてである。私が困った時・苦しい時・嬉しい時・悲しい時、いずれの時にも両親や兄弟の暖かな視線(守り)の中にあって、心身が安らいだのを記憶している。特に両親の献身的な支えがなければ、乳幼児期は生きてはいけない。そのような献身的な愛情を感じるからこそ、幼児は親に全面的な信頼を寄せる。
 私たちの経験から来る人間的な心情をベースに、『あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。』の言葉に耳を傾けると、申命記の著者が『聞け、イスラエルよ』と強く注意喚起して伝えたかったのは、創造主でありイスラエルをエジプトから救い出された神が、全てに先立って私を無条件に愛して下さっているのだ、という想い。それは、親が子を全面的に愛していることを比喩にしている。だから、子供たちに神が先ず愛されたことを“繰り返し教える(とぎすまして語る)”ことを強く促しているのである。


②大切なこと
 
水野源三さんの詩を2編紹介する。
「心はふしぎな所」
心はふしぎな所
信じるべきを うたがい
愛するべきを 憎み
のぞむべきを 落胆し
喜ぶべきを 悲しみ
心はふしぎな所
いったん主の御手にふれるならば
見たり きいたり
ふれたり しなくても
信じ 愛し のぞみ
喜ぶことができる

「目には見えない」
心に迷いある時には
私たちの目には見えない
私たちを導きたもう
恵み深き主の御手を覚えよ

心が飢え渇く時には
私たちの目には見えない
私たちを養いたもう
恵み深き主の御手を覚えよ

心まで疲れた時には
私たちの目には見えない
私たちをいたわりたもう
恵み深き主の御手を覚えよ

私たちに大切なことは、心の目を研ぎ澄ませ、神の愛の深さを知り、子どもに語り伝えることではないか。