その参
ラジドリ リヤの足回りセッティングでの挙動変化
よ〜く有る話だ。
Aさんの○○シャーシは、よ〜く前に進みます。鬼トラクションです。
しかしながらリヤの滑り出しがマッタリ過ぎです。たまにドリフトが戻ります。
Bさんの△△シャーシはコーナー立ち上がりで、だんだん外に流れてしまいます。
しかしながら低速コーナーでの切れ味は抜群です。
Cさんの××シャーシは前にも出るし、コーナーでのドリフトの安定具合もバツグンです。
「Aさんのシャーシ」も「Bさんのシャーシ」も「Cさんのシャーシ」は
メーカーこそ違えど使用している「モーター」も「バネ」も「ダンパーオイル」も「タイヤ」も
すべて同じものを使っています。おまけに「車高」や「キャンバー」まで同じ。
AさんとBさんとCさん、シャーシを3台並べてこんな話をします。
A「Cさんのシャーシ、バランスいいよね〜。オレのシャーシCさんと同じにしないとダメかな・・・」
B「オレのシャーシなんか立ち上がりでスロットル握れないモン。低速は良いんだけどね。」
C「なんだか良くわかんないけど色々試したらこうなったんだよね〜。走っているときのタイヤの
動いている状態が見れればわかるんだけど・・・」
・・・な〜んて話、どこのサーキットでもあるのでは・・・?
そうなんだよね〜。走っている状態のシャーシの足回りの変化を見れればね。
前置きが長くなりましたが、そのチョット気になる
「コーナーでのドリフト中と立ち上がりのときのタイヤの状態」を小型カメラで動画撮影し、
各セッティングでの変化を研究してみよう〜!
今回、この調査に協力していただいた「540スピードパーク」さんのレイアウトは
高速→低速での切り返し→奥のコーナーへの加速が必要となります。
路面は微粒アスファルトでフラットなコースなので、ギャップ等で発生する挙動変化が
起きにくく、足回りのセッティングがハッキリわかります。
まずは今回使用したシャーシおよび基本セッティングについて。
使用シャーシ:タミヤTA05IFS
使用タイヤ:ヨコモ01R
使用ダンパー:タミヤTRF
使用オイル:前後ともヨコモ300
使用モーター:ベロシティー6.5R
ギヤ比:7.8
車高:F5mm R4.5mm
キャンバー:F -4° R -3°
リヤダンパー長:63mm
リヤトー:3°
リヤサスマウントスペーサー:1mm
フロント:ボールデフ リヤ:ソリッド
フロントスプリング:タミヤOP163ソフト(蛍光レッド)
※リヤの左右0Gからフルボトムまでのキャンバー変化量は−1°弱になるように
アッパーアームスペーサーを調整。リヤアップライトのピロボールは一番外側。
これらのセッティングは変更せず、リヤのダンパー取り付け位置とスプリングの変更で
どこまで変わるかを見てみた。
<調査その壱>
シャーシのロールやタイヤの接地面の変化具合が一番わかりやすいと思われる
手持ちで一番柔らかい「ヨコモ黒バネ」を使用してみる。
最初にダンパーを一番「寝かせている」ところからスタート。
小型カメラはこの位置に固定。路面とタイヤの接地変化を捉えるようにした。
これから見ていただく動画で注目しておいて欲しいのが
「シャーシのロールによるタイヤの接地面積の変化量とキャンバー変化速度」。
上の写真でいうところの赤丸の部分、地面とタイヤの接地面を見てもらうとわかりやすい。
上のような映像で小さな変化ではありますが(しかも画像が荒いけど・・・)
ジックリと見ててくださいね。。
そしてそのダンパーを一番「寝かせている」動画がこちら。
コノ映像からわかるように意外と「車高の変化」より
「シャーシロールの変化」の方が大きいようだ。
このときの運転してみた感じは「よく旋回する」が「前には出ない」といった感じか・・・。
しかも高速で旋回した後、反対側に切り返したときにテールが出すぎることがある。
上の動画では映りきっていなかったが、旋回中たまに内側のタイヤが浮いて「3輪状態」で
走ることがあり、このとき「巻く」状態となったようだ。
コレについてはダンパー長を伸ばせば改善できそう。
しかしこのことにより判ったことは「内側タイヤのリングの角の路面への引っかかり」が
「ドリフト中の安定性・運動性に繋がる」という要素があるようだ。
続いてダンパーを内側から2番目に立てた状態での動画。
一番寝かせている状態と比べてあまり変化を感じ取れない映像ですが・・・
運転した感じは前者と比べ、やや前に出るものの、速度によりドリフトが「流れる」。
旋回性の変化はあまり感じ取ることが出来なかった。
次にダンパーをもう1穴立てて(外側から2穴目)みた。
前の2つの映像と比較するとタイヤが路面に対し追従していることがわかる。
ダンパーがちゃんと仕事をしている感あり。
またこの辺からロール中のキャンバー変化の速度がゆっくりになってきている
こともわかってきた。
このことによりリングの接地面積を大きくとっている時間も長く
「面圧」により前に出ているようだ。
運転してみた感じも明らかにトラクションがアップし、「前に出る」感が強い。
テールの流れ出しも緩やかで運転していて楽。ワンテンポ速くスロットルを握れる。
ただ、低速域でもタイヤの「喰っている」感が強く、モーター音とタイヤの回転数からも
わかるように「ブレーキ」を多用しテールを流す操縦に切り替わっている。
そして最後にダンパーを一番立てている状態。
明らかにキャンバー変化量がなくなってきている。
モーター音でもわかるように「ブレーキ・アクセル」の繰り返しでドリフトに
移行している様子。
運転してみた感じもやはり「ブレーキ・アクセル」で無理やりテールを出すような感じ。
早い話「どアンダー」だ。低速コーナーもキツイ。ドリフトも戻りやすい。
しかしながらトラクションは最高であり、R(アール)の大きなサーキットや低μ(ミュー)
路面では有効なセッティングになるのかも知れない。
またフロント側のグリップ力を最大限に引き出せれば「最強」のトラクションマシンになりそう。
ここまでで見た映像をもっとわかりやすくするため
ダンパーの一番内側と一番外側の映像のスローモーションでの比較をしてみた。
お分かりいただけたでしょうか?
コノ段階で判ったことは
ダンパーを寝かせる方向→旋回性アップ・トラクションダウン
ダンパーを立てる方向 →旋回性ダウン・トラクションアップ
・・・となるようだ(路面状況によって変わるかもしれませんが)
<調査その弐>
お次は「スプリングを変更したことによる挙動変化」。
上の写真は右から順番にだんだん「固め」のスプリングとなっている。
正確にバネレートを測りたかったが、その測定機が無いため、このような方法で測定。、
長さの測定できるスケールとスプリングを計りに置き、「0gにリセット」。
この状態から上の写真のように10mm縮めたときのグラム数を計測し、
単位を「g/mm」にするため、測定結果÷10で計算した。
あくまでも「目安」となるが、各スプリングの計測結果は以下のとおりとなった。
(左から)
@ドリフトパッケージ付属黒(初期ロット標準)→57g/mm
ASwiftスーパーソフト(試作品なので今は違うかも)→90g/mm
Bヨコモソフト白ショート(ツーリング用)→112g/mm
CタミヤOP163蛍光レッド(ソフト)→120g/mm
Dヨコモチタンミディアム→120g/mm
EタミヤOP163蛍光イエロー(ミディアム)→130g/mm
FタミヤOP163蛍光ブルー(ハード)→140g/mm
GタミヤTRFレッド(ソフト)→210g/mm
ダンパーの立て具合は、先ほどの調査で一番自分好みの挙動であった
「内側から3番目」とし、これらスプリング変更での挙動を確認してみる。
使用したスプリングはB、C、D、E、Fとする。
まずはBのスプリング装着での映像。
日が暮れて見づらい映像ですが・・・
先ほどのドリパケ黒バネの内側から3番目と比較すると
リヤの流れ出しが早くなり運転しやすいが、低速域でドリフトが「戻る」ことが多かった。
スプリングがショートということもあり、伸びきったときスプリングテンションが「抜ける」
可能性もあるのか?
次にCのタミヤ蛍光レッド(ソフト)
Bと比べマイルドな挙動となった。運転はしやすい。スロットルは結構握れる。
戻りは無くなったがもう少しクイックさがほしい。
次に蛍光レッドとほぼ同じバネレートのヨコモチタンミディアム(ロング)
Cと比べ操縦しやすいクイックさになったが、もう少しクイックさが欲しい。
前に出る感は強くなってきた。モーターの音でもわかるように全開時間が増えた。
しかし低速コーナー手前で流れ気味になることもあった。
だんだん硬くしていこう〜、Eタミヤ蛍光イエロー。
音でもわかるようにドンドン握っていける。流れ気味になることもなくなってきた。
踏ん張るけどクイック。ほぼいい感じとなる。
更に硬くしていこう〜Fタミヤ蛍光ブルー
更に踏んでいける。程よくクイックでほぼ決まりとなったが
急に「どアンダー」が発生してきた。
原因はハッキリしていないが、フロントタイヤのリングの減りが出てきて
小さくステアリングを切ってからのドリフトのキッカケが掴みづらくなったか?
その後蛍光イエローに戻すと安定し始めた。
540スピードパークさんは比較的速度の高いドリフトとなっている。
スプリングは速度に比例し、だんだん硬くなるようになった。
サーキットによっては速度が遅かったり速かったりするので
それにあわせてスプリングをチョイスしたい。
また映像から判った(とは断言できないけど)ことは「ダンパーシリンダー内の
ピストン位置でおいしい場所」があるのではないかと推測できる(ような気がする笑)
これからも継続してこの辺を調査し、今後はフロント周りのセッティングも模索していきたい。
<最後に>
長々とダラダラ文章にお付き合いいただきありがとうございます。
なんらかのセッティングでお役に立てていただければうれしいです。
またカツカツしたセッティングにハマらず、和気藹々としたラジドリが一番です。
トコトン追求するのもアリですが、いいとこまでセッティングが出たら
周りの人のシャーシと同じレベル+αくらいでやめときましょう。
「一人だけダントツでいい車」ではラジドリは楽しめないので・・・ね。
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