林道観光開発協会

 

祖谷山・四万十 四国放浪記(一)

四国行、早朝の出発

まだ暗い頃キックで愛車KLRを起こす...「パタパタパタ」乾いた排気音を出している。

よろしく頼むぞ KLR!

長距離の前は入念な点検、タイヤを蹴飛ばす、習慣だ。空気圧はゲージで見る、1.5キロだ。

さあ、四国の旅がはじまる。

荷造りをする瞬間も「ああ旅立ちだなアー」という実感があるのは常だ。

今日は見送っててくれる人はいない。

妻は出産で実家へ帰省しているのだ。寂しいような、半面これからの旅への思いで胸中詰まる。

順調な滑り出し、早朝の道、行き交う車もない。

友人と待ち合わせの場所へ急ぐ。彼は予想どうり早く来て待っていた。

中年は自走せず、フェリーで四国へ渡る

名阪国道、25号線から和歌山へフェリーで、和歌山から小松島港へ向かう。

後で聞いたが身重の妻、何と国道沿いまで見送りに来てくれたのだ。(実家は国道付近であった)

有り難う、親父の後ろ姿は格好良かったかい?

今回は一人旅ではないが船上は退屈だ。

親父は元来船酔いするので、いつの頃からか乗船して酒浸りになることにしている。

酒に酔ったか、船に酔ったか揺られてわからないのがいい。

瀬戸内と言えば小豆島、二十四の瞳

今の子供たちは都会では実際に、「二十四の瞳」それに近いほど人数が減っている。

少子化というのか寂しい限りだ。

経済的余裕がないのだろうか?いやーそんなことはない現代。

それにもまして住宅事情もあるだろうが、一番の理由は親の気持ちじゃないだろうか。

子ども少なくお金を掛ける、世間の風潮もそんなになってきている。

さて、出発前から決めていたことがある。

四国へ行くなら二大山地を走破したかった、石鎚山そして剣山だ。

途中大好きなカルストがあった。さすがに地底に潜る余裕はなく、必然的に通過した。

お遍路さん

何故に「お遍路さん」なるものに行くのか?

ある人は無心に巡礼する。ある人はご利益の為に巡礼する。

現実にある事柄を虚無な物だとすれば、無意識の境地が有益な物なのか私には実にわからん。

四国と言えば空海、弘法大師ゆかりの地だ。地名もそんなものが至る所にある。

親父軍団はというと...そうではないのだ。

 大歩危

ただ行ってみたい、そこに山や自然があるからだ。

無心ではない、欲望に凝り固まった我が身、山へ、もっと奥へ。

大歩危、書いて字の如く危ないような深い谷が続く。

観光名所になっているが、誰も歩くはずがない。「おおぼけ」と読むにはちと難しい。

腹ごしらえにドライブインで飯を食った。

少し外へ出てみたが、高所恐怖症の親父には、本当に足がすくむ怖い展望台であった。

「大歩危、小歩危で日が暮れた」、ということで野営だ。

一応観光地であるから野宿する場所が見つからない。

どうせならキャンプ場が手っ取り早く、堅いということになった。

 祖谷山キャンプ場

祖谷山キャンプ

嗚呼、キャンプブームよ...キャンプ場、と言っても駐車場に張ったテントになってしまった。

アスファルトが好きな訳でない、ただサイトが満杯だったのだ。

Thermarest(サーマレスト)のエアーマットよ、ありがとうという感じである。

ごつごつした石の上でも背中が痛くならないのだ。(現在はもっぱら妻の昼寝用となっている)

友と早い夕食、宴会を経て床につく...いやはや駐車場のアスファルト上か

すると、真夜中のことだった...

「ヒュー、ドヒュー、パカンパカン!」何だこりゃ?目が覚めた。

信じられないことに深夜に花火が始まった、しかもロケット花火だった、信じられん。

すっ飛んできた管理人、当然注意する。

さらにあり得ない、注意された若者が管理人にくってかかっていた声が聞こえた!?

キャンプすると大抵感じるのだが、一部のキャンパーのマナーの悪さ、別に四国に限ったことではないが...

この恥は「旅のかき捨て」にはならない、自分勝手と自由を履き違えてはいかんぜよ。

人の迷惑にならない行動をするに尽きる。

とかく雨には泣いた、休憩するのがとかく大変なのである。

不運なのか土地柄なのか、四国を甘く見ていた。山深く、積算メーターの距離ばかりが増える。

ただただ走り続けたのは雨が降っていたのもある。

走ってみると分かるが、国道番号が400番代というのもかなり意味深である。

ひたすら山を目指し、また走り出した。

嵐の四万十

最後の清流といわれる四万十(しまんと)川、訪れてみればその言われがわかる。

有名だからその名前ぐらいはご存じだろう。

懐かしい景観、初めてでないような思いに駆られる、これをデジャブというのかな。

四万十川付近でキャンプ場を発見、早速野営モードへ。

しかしその夜、親父に悲劇が...

酔っぱらっての寝込みを襲われたようなもの、冷たい!大雨でテントが浸水した。

流されることは無い場所だが、雨が多くて側溝をしっかりと掘っていなかったので、雨がテントへ流れ込んだ。

重ねて、天井付近から雨漏り、というよりボトボト落ちる雨、テントの縫い目が雑だよディスカウント!

後悔先にたたず、四国八十八カ所を巡っていない罰が当たったのか。

オーマイ弘法大使!

冗談はさておき、枕元のシェラカップで水をくみ出していた。

眠れない夜、台風が来ていたのだ。アンラッキーというかいつものことというのか...

朝、嵐は去ったようだった。

公共トイレを綺麗にしたいもの、急いでもきちんと狙いを定めてしたいものだ。

また、野糞は気持ちいいがキャンプ場では自然破壊だ。子女もいることだし清潔にしたい。

大量の糞は、糞害だ...ん〜器からはみ出さないようにね!!

沈下橋

川は大雨で増水する、それを見越して橋が沈んでもいいようにつくってあるという。

自然に逆らった造りはよろしくないが、沈下橋は実に理屈に叶った造りだ。

まさに自然に逆らわず、人工物が自然と共存する。

不要な物は自然を壊すもと、清流で名高いある川で、河口堰ができ自然の生態系が変わりつつあるという。

そこの川漁師、建設と地元の利害もあるそうな。

よそ者の我々がとやかく言うのはなんだが、無くなった自然は元に戻らない。

事実、皆が周知のことだが...

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