要望書
テレビ朝日常務取締役
編成制作局長 早河洋様
テレビ朝日報道番組「ザ・スクープ」存続を求める会
世話人 藤田 謹也
2003年2月14日
報道番組「ザ・スクープ」が昨年9月末に打ち切りとなって以降、5ヶ月が経過しました。この間、テレビ朝日は、昨年10月編成で、視聴者の強い要求にもとづいて「ザ・スクープ」を、3ケ月に1回のペースでのスペシャル編成(日曜日午後、1時間半)に移行する方針を打ち出し、それに沿って、昨年11月、そして今年2月の2回にわたり、「ザ・スクープ・スペシャル」として、特別番組を組みました。
われわれ「ザ・スクープ」存続を求める会が、関係者から情報を得たところによりますと、第1回の視聴率が10%前後、また第2回も8%前後と、報道番組としては高いものだったようです。われわれは安易に視聴率重視の姿勢をとりませんが、放送に対する視聴者の評価や関心度を推し量る意味でみれば、この視聴率の高さは、報道番組「ザ・スクープ」に対する視聴者の関心の高さを示すものでないかと考えます。
報道に携わるテレビ朝日としても、ご存知のように、いま、内外の政治、経済、社会の動きを見ておりますと、テレビが状況に流されず、しっかりとした位置づけでもって現実を冷静に分析し、かつ調査・検証しながらファクトに迫っていく報道姿勢が必要になっております。2回の「ザ・スクープ・スペシャル」の視聴率の高さも、そのことと無縁でないということは十分に認識されていることでしょう。
以前、早河洋テレビ朝日編成制作局長は、われわれ存続を求める会の番組存続要求に対する文書での回答の中で、「メディアは大きな変革期にさしかかり、テレビを取り巻く環境もさまざまな意味で厳しくなっております。しかし、情報が過剰にあふれる時代だからこそ、調査・検証報道を日常的な報道活動の中で、きちんと位置づけ、守っていくことが、テレビ局に課せられた大きな課題だという認識や責任も強く感じています。そのための新たな枠組みの模索も必要だと思っております」と述べておられます。
そこで、われわれとしては、今回、テレビ朝日の新年度予算編成や番組編成時にあたるこの時期をとらえ、編成制作責任者として、調査・検証報道番組に対する関心の高まりがある事態をどのように受け止め、今後の番組編成、報道対応に結び付けていかれる方針なのか率直にお聞きしたいと同時に、重ねて報道番組「ザ・スクープ」復活を求めるべく要望書を提出することにしました。
まず、1)昨年11月、今年2月の2回にわたる「ザ・スクープ・スペシャル」の視聴率の高さを、どのように分析かつ評価されているのか、2)とくに、番組編成に際して極めて重要な視聴者や番組モニターらの客観評価を、どのように収集し、判断材料にしようとされたか、3)番組制作の現場担当者の声や意見、受け止め方はどうだったのか、4)それらを踏まえて、テレビ朝日としては、今年4月以降、報道番組「ザ・スクープ」について復活させる方向なのか、あるいは特別報道番組「ザ・スクープ・スペシャル」の形で継続させるのかーーを、率直にお聞かせ願いたいと思います。
それと、今回、昨年9月の番組打ち切り以降、われわれ番組存続を求める会に対して、存続を求める署名が数多く寄せられましたので、テレビ朝日当局に提出します。番組編成制作担当責任者の早河常務取締役が、この視聴者の熱意をしっかり受け止められることを重ねて要望します。