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映画版ボロミアとデネソールのキャラはそれなりに筋が通っている。ファラミアはTTT終盤オスギリアスで豹変している印象がある。うまく豹変させればSEE追加エピソードも原作既読者のためのオマケというだけでなく、一見さんでも無理なく理解できる流れになるはず。そう考えたわたくしは、S.アスティンが火ィ噴いて怒りそうなことを思いついたざます。すなわち、サムの大演説を大将に譲り給え、と。(first uploaded on Feb. 19, 2005 by だかつ aka Serpentine)

 

based on The Lord of the Rings: The Two Towers Special Extended DVD Edition. © HELARD

大将にもオスギリアスで演説させてしまえ

(場面は「二つの塔」終盤。フロドとサムとゴラムがファラミア率いるイシリエン・レンジャーにしょっぴかれた先、オスギリアスは折しもモルドールと川をはさんで交戦中。そこに騎竜にまたがるナズグル飛来。危うく指輪の誘惑に負けそうになったフロドをサムが制止し、階段落ち。大将、騎竜に矢を射かけておっぱらい、サムを殺しかけた心神耗弱フロドが弱音を吐いているところ)
フロド
I can't do this...
僕にはできない…。
サム
I know. It's all wrong. By rights, we shouldn't even be here. But we are.
ええ。無茶です。だいたい、来るべきじゃなかったんです。でも、来てしまった。

で、ここからあとのサムのモノローグを全部大将に任せたい。どうせ側でホビッツを見ているはずなので、このくらい口をはさんでもらいたい。さあ、大将の声でセリフが読まれていることを想像してみましょう。(ついでに大将の揺れる眼差しやフロドを立たせるのも大将であると想像すると尚よろし。)

ファラミア(映画ではサム)
It's like in the great stories, the ones that really mattered, full of darkness and danger they were and sometimes you didn't want to know the end because how could the end be happy? How could the world go back to the way it was when so much bad had happened?
苦難と危険に満ちた壮大な物語に放り込まれたようだ。幸せな結末を迎えるのだろうか? 悪しきことばかり起こったこの世界を元に戻すこともままならないのではないのか? 結末を知るのも恐ろしいような物語に。
But in the end, it's only a passing thing, this shadow, even darkness must pass. A new day will come. And when the sun shines, it will shine out the clearer.
だが最後には、この影もつかの間、闇さえも過ぎ行く。朝は来る。煌めく陽光は輝きを増す。
Those were the stories that stayed with you that meant something, even if you were too small to understand why.
それが心に残る物語だった。たとえ幼すぎてなぜかはわからなくても。

まずは文学オタぶりをアピール。

I do understand. I know now.
私はなぜかがわかったよ。今やっとわかった。

と豹変ぶりをアピール。

Folk in those stories had lots of chances of turning back, only they didn't. They kept going because they were holding on to something.
心に残る物語に出てくる者たちは、引き返す機会がいくらあってもそうしなかったのだ。彼らは進み続けた。信じ続けるものがあったから。

フロド
What are we holding on to?
私たちは何を信じればいいのです?

ファラミア(しつこいようだが映画ではサム)
(フロドを助け起こして立たせながら)
That there's some good in this world. And it's worth fighting for.
この世の善きもの。それこそが命を賭すに値するものだ。

ふっきれたこの一言で指輪棄却承認もオスギリアス特攻も、善きもののため、愛するお国のため、亡き兄のため、わからんちんになっちまったお父上のため、と後々おさまりがいいと思うんだけど。それに、キリス・ウンゴルに送り出すときの "Go with the good will of all Men." にもつながります。

ファラミア
I think at last we understand one another, Frodo Baggins.
これでようやくわかり合えたのではないかな、フロド・バギンス。

と元々のファラミアのセリフに続く。上記のような展開ならわかり合えたと認めてやるぞ。

 

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