ひとりあそび
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2004.7.1


からっぽ。

頭の中に、無数の真実とか、たぶらかしとか、幻想的な空気とか、
そんなものがぎゅうぎゅうにつまっていて。

それでからっぽ。

風にはためく幟を見ても、感想もなし。


日を重ねるごとに背を伸ばしてゆく草に
ゆっくりと埋もれてゆく車を、なんだかうらやましいような気持ちで
見つめる。

けだるい空気、午後の昼寝。
そんなあこがれ。



2004.6.30


懲りずに再開。
何のためにとか、何があったとか、理由のない新たなる続き。


上司に向かって、「これどうする?」と尋ねてから口をつぐむ。
目上の人に対して云々という、常識と呼ばれる厄介なものが
小さく顔を出す。
けれど、却下。
声はもうすでに発せられたあと。

じっとりする肌とうるさいマシン。セットのように存在する自身。

時々窓の外をじっとみる。

いつもの静寂。
いつもの空。
いつもの空き地。

それから、笑ってみせる。おそらく自分自身に。



2003.11.27


悪夢から覚めて時計をみる。午前三時。

悪夢のわけは、TVかそれとも、誰かからのメッセージか。

心臓の鼓動のわりには、
たいした悪夢でもなく、しばし考察。

お金がどうとか、ただ怒鳴りあうような夢。

他人を非難したことへの恐怖なのか。

窓の隙間からまだヒカリは見えない。
朝日が平安を連れて来るのを祈るように、じっと窓を見つめる。

いつもと変わらない朝が、すんなりとやってくる。
あの鼓動など存在しなかったのではないかと疑うほどの
ふつうの朝がやってきた。



2003.9.17


短い眠りから覚めて、時計を見る。
朝は、遠いようで近い。

くらやみの中でTVのスイッチを入れる。
暗いところに適応した目に、そのヒカリはあまりにも強く、突き刺さる。

死んだチャンネルがふたつ。

どうして、眠ってしまうのですか。
こんな夜に。



2003.7.9


禁断症状。声が出ない。
ありあまる焦燥感。

ワイヤーで吊られた白い小型乗用車。
ながめながら、運命について考察する。

運命とは。

好きと嫌いの位置関係についてさぐる。

人に会いたい。



2003.7.7


小さな短冊に、小さな字で願いを書いた。
蒸し暑い空気の中で時折揺れるそれは、感傷的でもなく、現実的でもない。
それはただの真実。存在の真実。

音の死んだ部屋で扇風機がまわる。

くるくるくる。
狂ったように、ただまわっている。
私のことは、気にもとめずに。

くるくるまわる。



2003.6.29


蒸し暑くなった車の窓を全開にする。
アクセルを踏むと、風が、容赦なく入ってくる。
涼しく、ひんやりとした洞窟のような空気が流れる。

それは、これから先の希望を暗示しているようにみえる。

堤防の向こうに見える町に住みたいを思う。

梅雨の晴れ間の夕方。川は濁って、流れが速い。



2003.6.25


夜中に大きな音をたてて、雷が落ちた。
寝つけずに考えごとをしていた私は驚いて飛び跳ねた。

朝になったら、電車が遅れていた。

雷が車庫に落ちた、と誰かが言った。

電車に雷が落ちるとどうなるなるのだろう。
黒焦げになった車体を想像する。

それから、遠くの景色を眺めた。曇り空がどこまでもつづく。



2003.6.19


同居人を募集。

健康的なココロとカラダをもつ女の子。
もしくは
ホモセクシュアルな男の子。

電信柱にのりで貼り付ける。ペタペタ。



2003.6.18


朝起きると、決まってからっぽになっている。
のぞきこんでも、何にもない。
昨日までの、私はどこへ行ったのだろう。
泣きたいくらいに何もない。
朝なんてやってこなければいいのに。
それでも朝がやってきて、私は崩れたブロックを積むように
せっせとからっぽの中にくだらない妄想たちをほおりこむ。
これが永遠に続くのなら、
いっそすべてを壊してしまおうか。