三角形の惨劇・・・三島由紀夫を読む 朱雀正道           



三角形の惨劇
三島由紀夫を読む

朱雀正道






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かれは言葉をつかう、曲馬団の団長のように、サーカスの少年のように、綱渡りの少女のように。いや、芸術家のように、青年のように・・・。言葉の技芸を磨きに磨き、どこまでも遠くへ行こうとした一人の作家がここにいる。できるだけ伝説をしりぞけて、はじめてのように三島由紀夫を読んでみたい。三島由紀夫、かれはいったい何者なのか。



その短篇は、愛されるために。(『葡萄パン』)

少年は嘘をついた。(『詩を書く少年』)

ぼくたちは奇跡といっしょに住んでいた(『ラディゲの死』)

その二人は、ともにかれ自身。(『禁色』)

かれの祖母、かれの愛した無垢(三島由紀夫と幼年時代)

かれは、じぶんの少年時代に火を放つ(『金閣寺』)

パーティーから「パーティー」へ。(三島由紀夫の三十代)

異星人のように孤独(『美しい星』)

三角形の惨劇(『サーカス』)









三島由紀夫(みしまゆきお)

1925年生まれ。
1939年 14歳、祖母夏子死去(64歳)。
1944年 19歳、第1作品集『花ざかりの森』
1945年 20歳、敗戦。

1947年 22歳、東京大学法学部卒業。
           大蔵事務官に、そして銀行局国民貯蓄課に勤務。
1948年 23歳 短篇『サーカス』
「創作に専念するため」大蔵省を退職。

1949年 24歳 『仮面の告白』
1951年 26歳 『禁色』
1952年 27歳 ギリシア訪問
1953年 28歳 短篇『ラディゲの死』
1954年 29歳 短篇『詩を書く少年』
1955年 30歳 ボディビルをはじめた。
1956年 31歳 『金閣寺』

1958年 33歳 結婚、
新婦は、当時日本女子大学英文科2年に在学中。
媒酌人は川端康成。

1959年 34歳 『不道徳教育講座』
1960年 35歳 映画『からっ風野郎』 に出演。若尾文子らと共演。
1962年 37歳 『美しい星』
1963年 38歳 短篇『葡萄パン』
           映画『黒蜥蜴』出演
1967年 42歳 自衛隊体験入隊
1968年 43歳 楯の会、結成
1970年 45歳 自決



やや癖のある年譜になっています。公平で資料的な年譜は、
三島由由紀夫サイバー・ミュージアムをご覧ください。






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