朱雀正道 homepage sujaku ぼくは、きょう、こんなことをおもうんだ。







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中華料理は、スポーツみたいだ。食材を下ごしらえしておいて、あとは中華鍋で、強火でガーッとやる。勢いにのって作り、しっかり食べる。カネもちならテーブルの上に何品も料理がならび、貧乏人なら、固く炊いた米の上に茹でたトリ肉をぶっかけて、そこには刻んだニンニクと味の素の風味が、湯気をたてている。

韓国料理は、ホームドラマだ。すべてをしきるのは、たぶんトウガラシで。キムチ、あれはいってみれば野菜のマリネで、種類も豊富。肉料理も、スープものもうまいけれど、意外と野菜をたっぷり食べている。

ニホン料理は、ままごとかな。お盆の上に、炊いた米、味噌味のスープ、漬け物、焼き魚が・・・・絵のように広がって。それを上から見下ろして、お箸で差し示すように、つまんで、口へ入れる。お皿や茶碗にも、絵がついていて。そんなすべてが、かわいらしいの。

タイ料理っていえば、ぴっかぴかの宮殿さ。ショウ・アップされた仏教と、あでやかな衣装に身をつつんだ、きれいなおねえさん、そして降り注ぐ太陽だ。

ヴィエトナム料理は、フランス男に寵愛を受けた中国女か。汁蕎麦の香菜はほとんどハーブで、春巻きにいたっては、白いアオザイに身をつつんだ少女みたいだ。とはいえ、その心は、中国風でもフランス風でもなく、のびやかなヴィエトナム風で。

インド料理なら、ガンジス川にひびく明るい笑い声だ。でなけりゃ、細密な工芸に彩られた室内で夢見られる千夜一夜物語か。スパイスの奏でる音楽は、シタールの響きのよう。

水に揺られて国から国へ。ぼくらは、テーブルの上で、おもいをはせる。(2002/6/3)





●アキリカさんのコーナーのバックナンバーをあらためてたのしみながら、料理っておもしろいなぁ、不思議だなぁ、人柄がでるなぁ、とおもいながら、ぼくはこの文章を書いた。 










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