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大切な商品の写真がこんな事になっていませんか?

 旅行で撮ってきた写真を見ながら「この写真よく撮れているな−!」と言ったりします。商品写真の場合「よく撮れている」とはどうゆうことなのでしょうか?「よく撮れている」ことの基準は、商品の種類・クライアントの要求等で様々です。単に商品の形状が判ればよい場合もあれば、色・質感等もしっかり表現されていなければならない場合もあります。さらには、食品・ 料理のようにそのおいしさまで写っていなければならない事もあるでしょう。
ここでは「よく写っていない」例を見ながら商品の写真には最低限何が要求されるのかを考えてみたいと思います。

1. 白に違いはないのだが・・・?


写真スタジオ 白一色・黒一色の商品は結構多いものです。そして撮影が難しのも白と黒の商品です。
人間の視覚はカメラに比べれば遥かに優れています。フィルムやデジカメのセンサーが感じることのできる明るさの範囲は人間の視覚に比べるとずいぶん狭く、このため白や黒の商品は目で見える様には写真に写ってくれないこともありす。
左の白いカップの写真をご覧ください。目では見ることのできる中央部の縦の凹凸ラインも、写真では 白く飛んでしまってうまく表現さ れていません。

再撮

写真撮影 露出とライトの照射角度がまずいようで す。正面から当たっていたライトを 左側に回して陰影を強調し、少し暗めに撮影すると、縦の凹凸ラインもはっきりし立体感が出てきました。
商品の撮影は通常、窓から射し込む光ような「そこにある光」ではなく、真っ暗なスタジオで写真専用の照明を使って行います。被写体の陰影や照明光の性質を自由にコントロールできなければいい商品写真を撮る事ができないからです。

2. 黒に違いはないのだが・・・?


ブツ撮 1の例とは逆に黒1色の商品です。天井からのライトだけで撮影したのですが化粧ポーチの表面が真っ黒に潰れてしまい表面の加工の様子や材質がよく分かる分かりません。
 さらにルージュのキャップもポーチにとけ込んで境目がハッキリしません。 目で見ても多少暗い感じはしますが、これほどまで表面の様子が判別できないことはありません。





再撮

商品写真撮影 ポーチの表面がよく見えるように、カメラから見て、ライトがポーチの表面で正反射するような位置から十分に光を当ててやり明るめに露光してやります。布の質感・キルティングの様子がよく分かるようになりました。
 1やこの例のように白一色・黒一色の場合は、露出に注意して白い物は暗め、黒いものは明るめに撮るだけでも随分と写りは良くなります。そして、表面の凹凸や質感をより良く表現するには、単にライトで明るく照らすだなく、照射する方向なども注意深く決める必要があります。

3. 立体の箱のはずなのに・・・?


ビデオ制作  食品等の商品は、商品写真としてパッケージの箱を撮影する場合が多々あります。単に四角い形をした箱なのでシャッターを押せば撮影できそうなものですが注意しないとこのような写真になってしまいます。
上面と左右側面の色の濃さがほとんど同じで立体感の乏しい写真になっています。





再撮

動画コンテンツ制作 上面、右側面、左側面の順に色が濃くなるようにライトの位置を調節してやります。めりはりが出てより立体の箱らしくなりました。円柱や球状の商品も同様にライトではっきりとした陰影を付けてやると商品の形状を強調して見せる事ができます。
以上の3つの例で、商品の形状や質感を表現するのに、照明が決定的に重要な役割を果たしていことがお分かり頂けると思います。

4. ほんとにこんな形・・・?


商品写真  プルトップ(缶の上面)が写るように撮影すると、こんな風に下窄みの写真になってしまいます。レンズを通して撮影するのでひずみが出るのは当然なのですが、我々が目で直接商品を見るときは下窄みには感じられません。もう少し自然な感じで撮れないものでしょうか?











             再撮

商品撮影 この問題を本当に解決しようと思えばビューカメラとゆう特殊なカメラを使わなくてはなりません。このカメラは一眼レフなどの普通のカメラと違って、アオリとゆう操作でパースを自由にコントロールすることができます。パースのつき具合を加減して下窄みを修正してやるのです。このためビューカメラは、商品・建築物などの撮影でよく使われています。







5. 金属ってこんな色・・・?


商業写真  写真のナイフとフォークの様に金属製の商品は光を幾ら当ててても黒にしか写らない場合があります。試しにカメラに内蔵されたストロボを使って鏡面状の金属製の物を撮影してみて下さい。回りの物は普通に写っているのに金属だけがなぜか黒く写ってしまいます。






再撮

コマーシャルフォト メッキされたり磨かれた金属の表面は鏡と同じです。赤いものが写れば赤くなり、青い物が写れば青くなります。青赤では金属らしくなくなるので白色の紙等を表面に映りり込ませます。その紙にライトを当てグラデーションを付けてやるとこのように金属の輝きも表現できます。
左の例では乳白・半透明の樹脂製フィルム(ディフューザー)を映して、フィルム越しにライトを当てています。




6. 透明な商品って写るの・・・?


スタジオ  ガラスのコップの様に透明な商品も厄介なものです。透明なものを撮っているので当たり前ですが、写っている様な・いない様な写真になってしまいました。ガラスの質感はおろか何角形のコップかもはっきりしません。
左の写真ではグレーの背景を使っていますが、少しでも輪郭を鮮明に写そうと黒色の背景で撮影したガラス製品の写真をよく目にします。黒の背景を使うと商品の形状ははっきりしますが、それだけではガラスの質感はうまく表現できません。







             再撮

大阪 試しにガラスのコップを電灯にかざして透過光で観察してみて下さい。正面からの光で見るのと比べると濃淡がはっきりして表情が豊かになり、 ずいぶんとガラスらしく見えます。
ガラス製品の様に透明な物は、透過光で撮影してやります。この写真でもコップの後方から光を当てています。








7. ロゼが赤になってしっまた・・・?


写真スタジオ  一見すれば赤ワインの様に見えますが実はロゼです。色付きのビンなら未だしも、透明なビンに詰められていますのでもう少しロゼらしい色にしたいものです。できれば色と共に液体の感じも描写できればよりベターです。
ミネラルウォーターの様にボトルも中身も無色透明とゆう商品もあるので、商品撮影の世界では無色透明な液体を写す技術も必要となリます。









             再撮

写真撮影 中身のワインが暗く沈み込んだ色になるのは、ボトルの裏側の背景の部分が暗いのが原因と思われます。この部分を明るくすれば良いのですが、実際にはカメラ位置から見えないようにボトルの形に切り抜いた白紙もしくは銀紙をボトルの背後に少し離して光を受けるように立ててやります。応急処置的な方法ですが色と質感をある程度改善する効果は期待できます。
この写真では液体の存在感をさらに強調する為に背後からのライトを使用しています。




8. どこまでが商品・・・?


ブツ撮  これは「キリヌキ写真」と呼ばれる写真です。キリヌキ写真とは商品の輪郭にそって鋏でチョキチョキと切り抜き白い台紙の上に貼付けたものと思って下さい。雑誌の広告・折り込みチラシ・カタログなどで良く見かけます。ここでは白い商品を切り抜いて白場の上に置いています。商品の左側の輪郭が背景の白に溶け込んでどこまでが商品なのか区別がつかなくなっています。本来は、商品を強調するためにキリヌキとゆう手法を使うのですが左の例の様になっては逆効果です。
ちなみに上の1〜6の例の様に、商品の周りの背景も含めて四角いまま(四角ばかりとは限りませんが)使用するのが、「キリヌキ写真」にたいして「角版写真」と呼ばれるものです。



             再撮

商品写真撮影 商品を撮影するとき背景として白または淡いグレーの紙を使う場合が多いのですが、紙の上に無造作に商品を置いて撮影すると上の例のようになります。左の写真のとの違いは輪郭が黒く引き締まっているか否かです。キリヌキで使用する商品写真では、輪郭を人為的に強調してやって撮影する必要があります。白い商品に限らずしっかり輪郭を作ってやらないと力強いキリヌキの写真とはならないのです。





9. 拭くと血が出そうなタオル・・・?


ビデオ制作  タオル地の毛足はよく写っているのですが、ガリガリしていかにも硬そうな感じがします。タオル等の繊維物は毛足を見せると同時に、もっと柔らからさを表現した写真にしたいものです。







再撮

動画コンテンツ制作 タオルの柔らかさを表現するには、撮影に使うライトの光質を軟らかくします。
写真の世界では、直射日光のようにきつく濃い影ができる光りを「硬い光」、曇天の光のように軟らかくて淡い影ができる光を「軟らかい光」とゆう言い方をします。商品撮影では、表現目的によって光質も使い分けてやる必要があります。



10. 商品の名は・・・?


商品写真 肝心の商品名の部分にライトが反射して文字が読み辛くなっています。カメラの内蔵ストロボを使ってこのような袋状のパッケージを撮影すると殆どこうなリます。自分で商品を撮影したことのある方は経験したことがあると思います。












             再撮

商品撮影 反射している部分の面積を少なくしてやればよいのですが、そのためには光源の大きさをできるだけ小さくします。また、表面が光らないようにライトの照射位置も注意深く決めます。<br />
光源を小さくすれば光質は硬くなり、濃い影ができてしまいます。濃い影は商品撮影には適さない場合が多いので、光源はある程度大きくしたいものです。しかし、光源が大きくなればパッケージの表面のどこかが光源を反射して光り始めます。ライティングの作業では、このような二律背反的な場面によく出会います。どちらかに決めるのではなく両者のバランスをうまとってやる必要があります。


11. 同じ料理なのに美味しそうに見えないのは何故・・・?


商業写真 商品としての料理を撮影する機会も多々あります。同じ料理でも蛍光灯の下で見るのと電球の下で見るのではおいしさが違って見えます。この写真は蛍光灯での照明をイメージして撮影したものです。鮮やかさがなく冷たそうでおいしさが伝わってきません。






再撮

コマーシャルフォト 料理写真の撮影では光質のほかに光の色も問題になってきます。一般には温調な光(赤っぽい光)の方が冷調な光(青っぽい光)より料理をおいしく見せるようです。レストランの照明が蛍光灯ではなく電球なのはこのためです。<br />
照明の色を変えたり、カメラのレンズにフィルターをかけて暖かい色調に調節してやります。デジカメの場合はRAWデータで撮影し現像段階で色を温調にしたり鮮やかさを強調してやります。

12. フレームだけ売ってるの・・・?


スタジオ 商品にはただ1つの素材から成っているものと、素材の異なる幾つかの部品 から構成されているものがあります。先述のナイフ・フォークは金属、コップはガラスのみで作られた商品です。この眼鏡は、金属とプラスチックを使ったフレームと、ガラスのレンズでできています。フレームはしっかり写っているのにレンズは全く写っていません。レンズも何とかして写してやらないと「フレームだけなのにずい分高いな−」となってしまいます。



再撮

大阪 レンズの表面 を照明でちょとだけテカラせてやります。レンズの存在感が表現できました。これで「フレームだけ」でないことがお客さまにもしっかりと伝わると思います。この「ちょっとだけテカラせる」テクニックは、ガラスや金属などでできた商品や部品を表現するのに非常に役立ちます。





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