貿易実務講座:貿易の主な書類
作成日 2006.3.29
管理人:木津隆夫
貿易実務講座:貿易の主な書類
合格祈願! 通関士受験のサプリメント
平成16年 第9号 (平成16年5日15日発行)より転載
今回のテーマは、「貿易の主な書類」です。
学生と先生の会話をお楽しみ下さい。
学生:前回の、貿易の登場人物は良くわかりました。
貿易というとすぐ、商社しか頭に浮かびませんでしたが、
実に様々な業種・業界が関係しているんですね。
目から鱗(うろこ)でした。
先生:目から鱗が落ちる、というのは聖書の一節からきているんですね、
And immediately something like scales fell from his eyes
and he regained his sight.
学生:???
先生:さて、登場人物の次は、書類の勉強をしましょうか。
輸出者は輸入者に対して不安を抱いています。
どのような不安かわかりますか?
学生:多分、代金を支払ってもらえるかどうかの不安だと思います。
先生:その通り!
そこで、銀行が登場します。
その国の人々がお金を預ける訳ですから、信用できますよね。
その信用できる銀行が、貿易の代金の支払いを保証してくれれば
輸出者は安心して商品を送り出すことができます。
さて、銀行が輸出者宛に発行する書類の名前は?
学生:はい。それはL/C(エル・シー)Letter of Credit です。
先生:そうですね。日本語では、信用状といいます。
次に、輸出者が貨物を船会社に渡して代りに受け取る書類は
何といいますか?
学生:それは、B/L(ビー・エル)Bill of Lading です。
先生:そうですね。日本語では船荷証券ですね。
この書類は、銀行経由で輸入者の手に渡って、輸入者が
このB/Lと交換に船会社から貨物を受け取ることになる
重要な書類です。
学生:航空機で輸送するときもB/Lですか?
先生:航空機で輸送するときには、Air Waybill (航空運送状)が
発行されます。
この書類は貨物を受け取る際に必要ではないんです。
学生:へー、書類によって貨物の受け取り方が異なるんですね。
先生:さて、輸出者は、L/Cを受け取り、商品を送り出し、
B/Lを手にいれて、次に何をするでしょうか?
学生:あとは、輸出者は商品の代金を受け取るだけです。
先生:そうですね。
面白いことに、信用状がある場合には、輸出地の銀行は、
支払いが確実なので、立て替えて代金を払ってくれるんですよ。
学生:立て替えた銀行は、どのようにして立て替えたお金を回収
するのですか?
信用状を発行した銀行が代金の支払いを保証している訳ですから、
その銀行から立て替えた代金を回収するのでしょうね。
その時、何か書類があるのでしょう?
先生:いい勘してますね。
本来輸出者が手に入れるはずの代金について、輸出者は
輸出地の取引銀行に立て替えてもらう訳ですから、
輸出者から信用状を発行した銀行に対して、立て替えて支払って
くれる銀行に支払いをするように一筆書かないといけないで
しょうね。
学生:なるほど。それが、為替手形 Bill of Exchange なんですね。
先生:その通りです。
今回は、信用状(L/C),船荷証券(B/L)そして為替手形
を勉強しました。
学生:もう覚えました。次回が楽しみです。
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