貿易実務講座:
貿易統計速報:アジアの重み
作成日 2006.3.29
管理人:木津隆夫
貿易実務講座:貿易統計速報:アジアの重み
合格祈願! 通関士受験のサプリメント
平成16年 第19号 (平成16年10日25日発行)より転載
今回のテーマは、「貿易統計速報:アジアの重み」です。
学生と先生の会話をお楽しみ下さい。
学生:前回の「原油価格と景気」のお話は参考になりました。
新聞を見てるとまた高くなっているようですね。
先生:そうですか。
興味を持って新聞記事が読めるようになりましたか。
学生:先日、貿易統計速報が載っていました。
面白いですね。
アジアのウエイトがこんなに高いとは知りませんでした。
先生:そうですね。
今年度上半期(4〜9月)のものですね。
それでは、問題です。
2004年度上半期の貿易について、
日本からの輸出額が多い順番に並べなさい。
米国、EU,アジア
学生:ビックリしたんですが、ダントツの1番がアジア、
次に、米国、それからEUです。
先生:本当にこの数字はすごいですね。
米国(約6、8兆円)とEU(約4、6兆円)向けの
輸出額の合計よりもアジア向け(約15兆円)のほうが
はるかに多いですよね。
それでは、次の質問です。
アジア向け輸出は、
今期だけこのように調子がいいのでしょうか?
学生:厳しい問題ですね。
選択肢がないのでどのように答えようかな。
新聞によれば、
5期連続で前年同期を上回った。
好調な中国向けが21.8%増で過去最高を更新した。
とあります。
でも、アジア向け15兆円のうち中国向けは4兆円
ですから、中国だけじゃなく、アジア全体の経済が
調子がいいのだと思います。
先生:なるほど。
それでは、輸入についてはどうですか?
学生:はい。
輸入もダントツの1番がアジアからです。
次に、米国、それからEUからの輸入です。
輸入額は、アジアから約11、1兆円、
米国から約3、4兆円、EUから約3兆円です。
アジアからの輸入は、電子部品やデジタルカメラなど
音響映像機器が2割強増えたことが特徴のようです。
先生:うまくまとめましたね。
輸出と輸入の差額がプラスだったら貿易黒字ですね。
輸出が輸入を超過するので、輸出超過、略して、
出超とも言ってますが、
2004年度上半期は、どのような成績でしょうか?
学生:対アジアは、出超額が約3、9兆円
対米国は3、4兆円、対EUは1、5兆円で
順位は輸出や輸入と同じです。
先生:そうですね、貿易黒字額は1位アジアと2位米国が
競り合ってますね。
学生:新聞のコメントには、
対アジアの貿易黒字額は対米を2期連続で上回った、
とあります。
アジアの存在って大きいですね。
先生:そうですね。
前回の原油価格だけでなく、
景気は、貿易状況が左右しますね。
学生:分かりました。
好調なアジアとの貿易関係のおかげで、
日本の景気もなんとか支えられているのか・・・
なんだか急激に視野が広まってきました。
でも、貿易実務検定には、このような問題は
出題されないでしょうね。
先生:ところが、貿易統計の概略的なことは時事的に
B級の貿易マーケティングなどで出題されていますよ。
それでは、次回をお楽しみに!
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