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ところざわ犬猫支援の会
猫のトイレの躾、猫のフェロモンについて 〜猫の習性を知りましょう
「犬は人の言うことをちゃんと聞くのに、猫はちっとも言うことを聞かないし芸もしない」と言われます。
しかし、これは大きな誤解であり、猫に学習能力がないわけでも知能が低いわけでもありません。
群れを作って生活をする犬には、もともとリーダーの指示に従う習性があります。一方、野生時代に単独生活を送ってきた猫は
自分の身を守るために何事も自分で判断する習性を持つため、犬のように他者の命令に従う必要もなかっただけのことです。
「猫を追うより皿を引け」というように、猫の習性をよく理解したうえで、飼い主さんはもちろんのこと、猫を好きではなく、困っている
方も知恵を搾れば、暮らしの中のトラブルもそれほど起こらないものです。
成猫を飼い始める場合でも、躾は不可能ではありません。少し根気が必要になりますが、焦らずにじっくり取組みましょう。
■猫のトイレの躾
◆トイレと猫砂の用意
まず、基本的なことですが、猫トイレと猫砂を用意します。トイレは、蓋で覆われたものと砂を入れる受け側だけ
のものがありますが、前者であれば砂の飛び散りを防げます。
猫によっては、蓋で覆われているとそこでしない場合もあるので、様子をみて慣れるまでは蓋なしにしてみること
も必要です。
◆トイレの場所
トイレを置く場所ですが、猫が落ちつけるところを選んで置いてあげましょう。人間と同じで開放的な場所では
しにくいようです。出来れば3方を壁に囲まれた換気の良い場所を選びましょう。
環境が変わったりすると、はじめは失敗してトイレではない場所にしてしまうこともありますが、現行犯でない
限りは、猫を怒っても効果はないそうです。現場に連れて行って過去のことを怒られても猫は何で怒られている
のかわからないためだそうです。
猫はとても根性強く、何度叱れれても自分のやりたい事はやる習性があるようです。
◆トイレの認識のさせ方
トイレの中に猫の排泄物の付いた物を入れて、トイレの場所を認識させてあげて下さい。
猫砂に自分の排泄物の臭いが移って自分のトイレであることを認識しやすくなります。飼う場所が変わった
場合には、慣れた場所でしていた臭いのついた砂を混ぜてあげるよう工夫して下さい。一度でトイレをうまく
できたからといって、すぐに違う新しい砂に変えず、慣れるまで暫くは臭いのついたものはそのまま入れて
おいてあげて下さい。
逆に、トイレ以外のところで排泄してしまった場合は、残った臭いを頼りにそこがトイレだと勘違いするので
掃除して消臭して下さい。またトイレ以外の同じ場所でしてしまうことになりますので…。
どうしてもトイレ以外の同じ場所でしてしまう場合には、そこにアルミ箔を敷くと近寄らなくなるそうなので
試してみる価値あるかと思います。猫はアルミ箔の上を歩く感覚を嫌うためです。
覚えの早い猫ならば家に来たその日のうちに、覚えの遅い猫でも1週間くらいあれば、たいがい覚えられ
ます。どうしてもトイレを覚えない場合は、砂や場所が気に入らない、排泄の最中に人間がちょっかいを
出す、じっと見つめる等の原因が考えられます。こういった場合には、1度ケージの中に飼い、トイレを
覚えた頃にケージから出すのも一つの方法です。
逆に言うと、新しく家にやってきた猫が、トイレの中で排泄をできるようになれば、その猫が家に慣れてきた
目安になります。
◆環境の異変に注意
急に変なところで排泄をするときは、トイレが汚い・飼い主が遊んでくれない・外で酷く苛められた等、
猫がストレスを抱えている・膀胱炎などの泌尿器疾患になっていることがありますので、注意して下さい。
なお、引っ越しや部屋の模様替え、新しい猫や家族が増えた等、急激な環境の変化によって、スプレー
(マーキング行為で、壁やカーテン等垂直面に少量の排尿をする)が起こることがあります。
自分の縄張りが何者かによって侵されたと考え、スプレーで自分のニオイをつけて、縄張りを守ろうとして
いるのです。環境を元に戻すわけにいかない場合は、環境の変化に慣れるまで、猫が安心できるように
いつも以上に気配りをしてあげて下さい。
そのようなことを理解せずに、猫を叱りつけていると、猫は益々情緒不安定になって、尿マーキングを
繰り返すという悪循環に陥ってしまうので留意して下さい。
■猫のフェロモンについて
猫が自分の身体から分泌されるフェロモンを、あちこちに擦りつけていることはよく知られています。
フェロモンが分泌される部位は、猫の頬、アゴ、額、尻尾の付け根、足の裏、肛門の周囲、横腹と複数
あり、分泌される部位によって、意味や機能に違いがあると考えられてるようです。
◆安心のフェロモン
例えば、頬や額、尻尾等を、家具や人の足によく擦りつけていますが、これは自分の縄張りや親子、
兄弟、飼い主など、心を許せる空間や対象への臭いつけであり、“安心のフェロモン”と言われます。
猫は、自分の“安心のフェロモン”を感知すると、それだけで心を落ち着かせることができるのだと
いいます。
このため、新しい家に引っ越したときなどは、愛猫がいつも“安心のフェロモン”を擦りつけていた毛布
や家具、オモチャなどを運んであげるとよいでしょう。
◆警戒のフェロモン
上記に対して、不安や恐怖、警戒、痛みなどを感じたときに足の裏や肛門の周囲から出すのが
“警戒のフェロモン”になります。余談になりますが、人の「冷や汗」などもこの名残りかも知れません。
猫は、“警戒のフェロモン”を嗅ぐだけで、不安な気持ちになります。
このため、動物病院に連れて行かれた猫が、待合い室や診察室で不安な表情でミャオミャオと鳴くのも
周りに残された様々な猫の“警戒のフェロモン”の臭いに刺激されて、一層不安感を高めているからだと
考えられるそうです。
また、キャリーバッグに入れられるだけで、不安感にかられる場合は、事前にバッグの中に残る
“警戒のフェロモン”を拭き取っておいて、少しでも不安の軽減に努めましょう。
■猫の習性
猫は、とてもキレイ好きな習性を持っています。健康状態が良好な猫であれば、暇さえあれば毛繕いを
しますし、食事の後に、手(前足)を舐めて顔を擦って臭いを消したりもします。
(これは、
ムツゴロウ動物王国
のお世話係さんから聞きました。)
なお、猫除けのためにペットボトルに水を入れて並べているのを散見しますが、これは効果薄です。
猫のキレイ好きである習性を考えて、庭に入られたくなければ、庭に粉のようなものを撒いておくと効果
があります。粉が舞って足に付着するのを嫌うからです。顔を擦ったりする手(前足)は常にキレイに
保っておきたいからだと考えられます。
注)粉とは小麦粉など無害なものを差し、除草剤等の有害なものではありません。
なお、殺傷目的で有害なものを使用した場合は、動物愛護法により罰せられますので、ご留意下さい。
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