足立東部病院NST

216日(エルソフィアにおいて足立区栄養士会で4 新堂先生当日会場ではこのように告知されていました)が院内研究をもとにして発表しました。

経口摂取によりADLや精神症状の改善がみられる事をまとめた「寝たきりからの脱出」という題名で約20分間の講演を行ないました。会場は満員で各施設から注目されながらも立派に足立東部病院代表の大役を全うしました。

講演中の新堂先生近影

 

NST看護師のコラム

PTEGって何ですか?

PTEGとは

Percutaneous Trans Esophageal Gastrotubing(経皮経食道胃管挿入術)の頭文字をとったもので通常は「ピーテグ」と呼びます。

PTEGは経口摂取が困難な患者さんの栄養管理のために首から食道に小さな孔を開けその孔から胃(あるいは小腸)まで細長い管を挿入し栄養剤を投与する方法です。平成6年に日本で開発された新しい手技で少しずつ全国的な拡がりをみせています。

・こんな時にPTEGは有効

腹水が多量に溜まっていたり、胃を手術していたりPEGの手技が不能もしくは困難と判断された時は、PTEG有効である。経管経腸栄養法に用いられるだけでなく、末期癌などで腸閉塞の患者の腸管減圧法にも有効である。

・こんな時にPTEGは不適

食道に病変がある時 食道静脈瘤 食道癌など

血液凝固能に異常がある時

     ワーファリンや抗血栓剤投与や血小板減少、凝固異常など

食道への留置経路が得られない時

     甲状腺腫大、多発性リンパ節腫脹

右反回神経麻痺がある時

PTEG造設後の管理

 PTEGは造設直後より栄養剤投与が可能である。造設直後は留置チューブを皮膚に縫合固定し、自己抜去などの事故を予防する。認知症症例では、テープなどで被覆固定し衣服の襟などで隠すと有効である。造設後平均約2週間で瘻孔が完成するので固定糸を抜糸し、バンドで固定する。消毒は不要!胃瘻と同様に微温湯で洗浄し、こよりにするとよい

胃瘻カテーテルとの比較

PTEGは造設直後より栄養剤投与が可能

チューブが細く長い為詰まりやすい

瘻孔部と開口部が距離があり、瘻孔からの漏れが少ない

胃瘻と同様、自己抜去後の再挿入は困難。抜けたらすぐ挿入する。

PTEGは保険適応外のため、物品破損は個人、家族負担、病院負担になります。PTEGだけでなく全ての物品は大切に使用して下さい。

*当院でも、こよりを使用しています。ガーゼにしたり、こよりをはずすと胃ろう周囲の汚染が多くなるので当院では、こよりは欠かせないと思われます。

 

NSTナース 森川悦子

NST看護師のコラム

ろう孔の管理とスキンケア

ポイント

1.ろう孔形成期は「よいろう孔」をつくるために毎日のろう孔部の観察が必要である。

2.PEG術後1週間でシャワー浴が2週間すれば入浴が可能となる。

ビニールで覆う必要はない。

3.長期管理として、胃ろう部の薬剤での消毒やガーゼ保護は不要である。

4.「ティッシュこより」は濡れても乾き通気性も良く安価である。

分泌物があっても頻繁に交換することでドレナージ効果が期待できる。

5.PEGカテーテルはろう孔の中で軽く回り、2センチくらい上下に軽く動かなくてはならない。

 

PEG造設術後「長期」におけるスキンケア

1.長期管理として、胃ろう部の消毒やガーゼ保護はまったく不要である。完成したろう孔はもはや創ではなく「第二の口」であるから、消毒ではなく洗浄を行うようにする。

よく見られる悪い例は、イソジンを塗り重ねる「イソジン塗りたくり症候群」である。皮膚障害に留意すべきである。

2.ガーゼ保護を行う場合の唯一の理由は、“衣類を汚さない為”だけであることが多い。

しかし、ガーゼはいったん濡れると乾きにくく蒸れて臭く皮膚がかぶれる。“もったいないという意識”が働き、頻繁に交換することが憚られるようになる。いわゆる「ガーゼ皮膚炎」といった状態になる。それでもなお保護するのは、「臭いものには蓋」「胃ろうを認めたくない」というような意識があると思える。

  ろう孔のスキンケアの極意は、「石鹸でやさしく洗う」、「自然乾燥」、

そして「よく観察すること」に尽きるといえる。

3.スキンケアとしてお勧めしたいのは、ティッシュペーパーを使った「ティッシュこより」である。ガーゼと違っていったん濡れても乾き通気性が良く、しかも安価で身近にあり、惜しみなく使えるので、一日に何回も交換することが可能である。多少の分泌物があっても、頻繁に交換することで、ドレナージ効果が期待できる。

 

NSTナース 森川悦子