腋臭症・わきがに関する質問 足立東部病院インデックスページ
わきが・腋臭症に関するよくある質問についてお答えしてみます。更に詳しくお聞きになりたい方は、遠慮なくメールでお尋ねください。
御質問等は以下のメール宛にお送りください
できるだけ早く(最低2日以内)に必ずご返事を差し上げるようにしていますが、
時々、技術的理由(サーバーのエラー等)で返信ができないことがあります。
特に携帯メールの場合パソコンからのメールをブロックする設定をされていて、こちらか
らの返信が届かない場合がありますのでご注意下さい。
返信が無い場合には2,3回送信をトライして見て下さい。どうしても繋がらない場合には
病院へ直接お電話を下さるか、FAXを下さい。ご返事を差し上げます。
また、現在、迷惑メールが多数あり、当院でも対策に苦慮しております。
メールされる場合には件名を必ず日本語でお書きくださると同時にご氏名を入れて頂くと
間違いようがありませんのでよろしくお願いします。アルファベットや数字や空白のみの
場合には、迷惑メールとして処理される可能性があります。
外科 領家 俊雄
足立東部病院
所在地
電話 03-3880-1221 FAX 03-38801237
外来診察について・・・基本的に領家の外来で受け付けております。診察日は月の午後、火の午前、金の午後、土の午前で、予約等は不要です。
手術日について・・・・特段の事情の無い限り、月、火、木となっております。
手術予定カレンダー:現時点における目安です。実際の状況は電話、メール、外来受診等でお確かめください。
わきが・腋臭手術の手術、術後経過、費用等について
当院では両側の手術の場合、手術日を含めて3日間の入院。術後1週間のタイオーバー固定、あるいは持続吸引チューブ留置(術後4~5日)。術後10日から2週目に抜糸(ご希望により溶ける糸を用い抜糸不要と致します。)というスケジュールです。
費用は、片側づつ外来の場合は、2万円前後。両側入院の場合は8万~10万(値段の幅は部屋によります、個室などの場合は15万くらいになります。)くらいです。日常生活について、術後数日目から肘から下を動かすのは問題ありません。術後2週間を経過するとほとんどの生活、仕事に支障は無いと思います。ただ、極端な運動(脇を完全に伸展するなど)は術後3週間くらい控えられた方が良いでしょう。
当院は一般病院であるため、通常の病室はいわゆる本当の病人(中には認知症などの方もいらっしゃいます)がいらっしゃる関係で腋臭の患者さんは原則として個室・二人室で対応しています。その場合の費用が以下の通りです。以下は差額室料が6000円から15000円の場合の概算費用です。使用する医療器具等でも若干の変動があります。
差額室料 個室(トイレ無し) 7000円
個室(風呂、トイレ付き) 8000円
個室(風呂、トイレ付き特室) 15000円
二人室 6000円
となっております。
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本人支払分(概算);差額室料を6000円から15000円で計算してあります |
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片側手術+外来 |
2万円程度 |
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片側手術+2泊3日 |
5万から8万円程度 |
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両側手術+2泊3日 |
8万から10万円程度 |
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両側手術+4泊5日 |
10万円から14万円程度 |
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両側手術+5泊6日 |
12万円から15万円程度 |
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だいたい、上記程度の費用がかかります。上記より大きく外れて費用がかかる事はありません。 |
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1万から2万を余裕を持ってご持参下さると安全です。超過分は返却します。 |
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上記費用は入院時からの検査、点滴、手術、術後処置、看護料等を含んでいます。
わきが・腋臭症の手術は入院が必要でしょうか。
遠くて通うのが大変な方には、入院をお勧めしています。入院すれば両側同時にできますので、外来通院の回数も少なくなります。入院手術の場合は麻酔も局所麻酔だけでなく、希望があれば静脈麻酔を併用できますので、局所麻酔の痛みを感じなくてすみます。もちろん通院できれば外来手術でも問題ありませんが、入院された方が患者さん自身が楽だとは思います。両側の手術の場合は原則3日間程度の入院をお願いしております。外来手術では片側づつ2回に分けて手術します。尚、入院される時には前開きの服装を用意されるほうが脱ぎ着が便利です。術後に脇を固定するものですから、万歳をしないと脱げないような服は脱ぎ着にかなり苦労することになります。
湿った耳垢の人は、わきが・腋臭症になりやすいのでしょうか。
耳垢(ミミアカ)がべたつく人全員が、わきが・腋臭症になる訳ではありませんが、その7割くらいに、わきが・腋臭症があると言われています。外耳道にもアポクリン腺と同じような汗腺があり、脇の下のアポクリン腺が発達している人は、外耳道の汗腺も発達していることが多いためです。逆に腋臭症の患者の約9割は耳垢がべたついているとの事です。
わきが・腋臭症の原因は脇の下の汗が多いからでしょうか。
確かに、わきが・腋臭症を訴えて来院される方は多汗症も合併していることが多いようです。でもそうでない例もあります。腋臭の原因としては汗の量よりやはりその性質、アポクリン汗腺からの分泌か否かが大きいようです。いわゆる汗臭いと腋臭は全く別の種類のものと考えられます。
術前に気をつけて頂きたいこと
①
手術日が決まりましたら、その2週間くらい前から脇毛の処理をなさらないでください。脇毛の範囲はアポクリン汗腺の範囲を特定するのに重要な
メルクマールとなりますので。
②
脱毛治療等は中止してください。術後にわずかに残った脇毛の脱毛処置は通常通り行えます。
③
アスピリンやワーファリンを服用されている場合には医師にお申し出ください。
④
薬剤や食事で蕁麻疹やアレルギーがあった方は、医師にお申し出ください。
術後処置(通常の経過の場合)
①
手術翌日に創を観察
②
手術翌日あるいは翌々日にタイオーバーを除去し早い方は退院です。
③
手術からだいたい4~5日目に持続吸引チューブを抜去。遠方にお住まいで入院の場合この日あるいはその翌日に退院。
④
タイオーバーのみを選択した場合には、術後4~5日目頃に外来へ来ていただき抜糸し、タイオーバーを解除します。
傷の状態によって次回の来院を決めます。傷の状態が良好なら、ここで終了です。
⑤
チューブを抜去してから1週間から10日後に創を観察し終了です。平成21年9月頃から吸収される糸を使って
縫合をしています。自然に脱落しますので抜糸の必要がありません。ただ、創の状態をチェックする為に、
外来通院をお願いすることがあります。
⑥
遠方にお住まいの患者さんの場合には、術後の創の状態等について、デジカメや写メなどを活用して拝見させて
頂き必要があれば、現地の病院等へ紹介状をメールでお送りすることも行っております。
⑦
入院期間について:両脇の手術の場合には、最低2泊3日が必要と考えています。もちろん、これよりも長く
入院を希望される場合、延長は可です。
術後の止血、固定について。持続吸引法とタイオーバー法の得失について
わきが・腋臭症の術後は、血腫予防と皮膚の生着のために安静と固定が必要です。当院では二通りの方法を採用していますが、各々について利点、欠点を
述べます。現在は両方を併用しタイオーバーを術後1~2日目に外し、持続吸引を4~5日目に外すようにしています。
タイオーバー法の利点 欠点
1 止血はほぼ確実 1 強い力で縫合するために縫い傷がしばらく残る。(1年位でほぼ消失します。)
2 皮膚壊死の可能性も低い 2 術後、タイオーバーを外すまで痛みが続くことが多い。個人差は結構ありますが。
3 ガーゼが脇に縫いつけられているため、肩の動きがかなり制限されます。
持続吸引法の利点 欠点
1 痛みが少ない 1 タイオーバー法に比べると血腫の予防効果が不安定
2 傷跡が残りにくい 2 皮膚壊死等に関してもタイオーバー法に比べて効果が劣る
脇は元々安静に保つのが困難な場所です。タイオーバー法は、ほぼ完全な創部の安静を保つことができます。術後の引き攣れる痛みと縫傷の残りが無ければこれが最善の
方法と思います。いずれの方法を選択するかについては、患者さんのご希望を第一にご相談に応じております。現在、ほぼ90%はタイオーバーと持続吸引併用で行っています。
もちろんご希望によっては、いずれかを選択する方法もあります。ただ遠方にお住まいの方の場合、皮膚のトラブルが発生した場合簡単に通院ができませんので、持続吸引と
タイオーバー併用を行い、それが外れるまで入院されているのが最善だろうと思います。
術後の仕事復帰等について
術後4~5日目、チューブを抜去した頃にはデスクワーク等、肩を大きく動かさない仕事は可能です。脇を大きく伸ばすような
事は術後10日間位は控えていた方が安全です。術後3週間を過ぎると、ほぼ何をしても大丈夫となります。
入浴等について
チューブが入った状態でも、シャワー等は可です。チューブの刺入部にはカットバンが傷口には薄い透明なフィルムが貼ってありますが
そのままシャワーで濡らして構いません。シャワー後に乾いた清潔なタオルで良く拭いて乾燥させ、チューブの刺入部にはカットバンを貼り
傷口の透明なフィルムはそのまま放置してください。もし、透明なフィルムが剥がれかかってくるようなら、そっと外して傷をシャワーで
洗い、清潔なガーゼ等を当てて置けばよいです。
傷の状態について不安があるとき
病院に来るほどではないが、なんとなく傷について心配がある時には、デジカメや写メール等で傷を写して病院のメールアドレス
adachitoubu@m2.dion.ne.jpへメールして下さい。2日以内には写真を拝見した上で、コメント乃至はアドバイスを返信いたします。
手術による合併症、後遺症について。(慎重に同じような手術を行っても起こりえます。)
血腫について
わきが・腋臭症手術の代表的な術後合併症が術後出血による血腫の形成です。手術当日あるいは翌日までに生じえます(その為に入院された方が安全です)。これができると痛みが強くありますし、放置しますと皮膚が壊死に陥り、傷が治るのが大幅に遅れます。治った後も傷が目立ったり、ヒキツレが強くなります。当院では持続吸引チューブ留置と言う処置を行っていますのでこの合併症はほとんどありません。もちろん仮に血腫を生じても、すぐにそれを取り除く適切な処置をすれば、血腫による障害は残りません。ただし、血液が皮下組織の隙間を通って肘のあたりまで広がってしまうことがあります。それは外科的には取り除けませんので自然に吸収されるのを待つことになります。初めは赤紫色になって痛々しく見えますが、10日もすると黄色く変化してきます。更に1週間くらいでほとんどわからないくらいに吸収されてしまいます。血腫を防ぐためには術後の安静が極めて大事です。その意味でも術後は数日間入院していただくのが安全です。
皮膚壊死について
アポクリン汗腺を徹底的に除去するためには真皮をかなり薄く剥ぎ取る必要があります。そのために術後数日を経過してから、血行障害を生じて一部の皮膚に壊死が起こることがありえます。ただその場合でも、壊死した皮膚を切除、除去し周囲の皮膚を縫い寄せることで治癒させられます。しかし、始めの予定より治癒までに時間がかかってしまいます。皮膚壊死を恐れるあまり、剥離が不十分になるとアポクリン汗腺を取り残す可能性も高くなります。そのぎりぎりの所で剥離を行っています。完璧な安静が保たれれば本来は防げるはずなのですが、脇の完璧な安静はほとんど不可能ですので、ある確率で皮膚壊死が生じえます。ただ時間の経過と共にかなりきれいに治癒します。特に剥離した皮膚の中央部付近が壊死を生じる可能性が最も高いです。それはその部分が最も血流不足に陥る可能性が高いからです。以下に図示します。


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合併症とその治療、治癒経過について |
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血腫、皮膚壊死、感染について(数パーセントの確率です) |
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血腫:退院後は大きな血腫は生じませんが、小さく薄い血腫は生じえます。それが皮膚壊死に |
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つながることがありますので、血腫と判断したら傷を少し開けて除去します。(処置に痛みはありません) |
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2 |
皮膚壊死:皮膚を薄く剥離して、汗腺を切除するために皮膚の血行が悪くなり、ある一定の確率で生じ |
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ます。症状としては分泌物が多くなり、匂いもします。治療は壊死部分の切除です。(処置に痛みはありません) |
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壊死した部分を残しておくと、新しい皮膚の再生を妨げ治癒を遅らせます。また切除して傷をオープンにすると |
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匂いや分泌も減少します。完全な治癒までには2週間ほど余計にかかりますが、必ず治癒します。 |
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3 |
感染:これはめったにありませんが、痛み、腫れ、発赤等が生じた場合には疑われます。治療は |
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病院にお越しいただき、傷を開けて膿を排出することと、抗生物質を点滴あるいは内服することになります、 |
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どのような合併症を生じたとしても、術後大体1か月、長くても45日程度で傷は治癒します。その間 |
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ガーゼを当てたり少々面倒ですが、ご辛抱ください。 |
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退院後、不安や不明な点がある場合には以下のアドレスへメールを下さい。できれば傷の写真を撮って |
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貼り付けてください。また、ご氏名、手術日、大まかな住所(・・・県・・・市)を必ずお書き添えいただき |
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件名にご氏名を記載の上送信をお願いします。 |
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(ホームページ記載のアドレスです。ホームページの |
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アドレスをクリックでも大丈夫です。) |
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No2 |
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皮膚壊死(数パーセントの発症率)を生じた場合の、治療と治癒過程のシェーマ |
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壊死を生じた場合、初めはびっくりすると思います。しかし時間は少々余計にかかるものの |
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完全に治癒するものだということをご理解ください。 |
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術直後 |
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血行不良が疑わしいとき |
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壊死を生じ易い範囲 |
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切開線 |
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血行不良が生じ易い |
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剥離した範囲 |
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楕円形の縁までは |
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範囲です。 |
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周囲から充分な血行が |
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皮膚の色が黒っぽく |
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あります。 |
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なったり白濁したりしてわかります。 |
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処置: |
壊死部分を切除します。 |
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処置後2週間 |
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処置に痛みはありません。 |
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壊死部分切除後2週間目の状態 |
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壊死部分切除 |
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傷はかなり小さくなります。 |
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傷がオープンになり |
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さらに半年くらい経過すると |
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分泌物などが傷に |
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ほとんど目立たなくなります。 |
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貯まらなくなります。 |
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ご自宅ではシャワー等で |
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充分に洗浄します。 |
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消毒等は一切不要です。 |
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感染について
術後の創が化膿することが稀(当院では現在の所、経験がありません。)にあります。この場合には創を開いて膿を外へ排出し、洗浄、そして創の新鮮化を待ちます。その上で必要があれば再縫合を行う場合もあります。通常の経過よりも治癒までに時間がかかることになりますが、治癒しますし傷跡もそれほどひどくなることはありません。
嚢腫(のうしゅ)
術後数ヶ月してから、皮膚に嚢腫とよばれる袋状のできものができることがあります。これが細菌感染することがあり、それを繰り返すときは手術で切除する必要があります。これまでに、二人の方に生じ外来で切除しました。その後は特に症状等ありません。
傷あと、ヒキツレについて
傷は5から6cmくらいのものが残ります。半年から1年くらいで脇の下のしわにまぎれてくることが多いのですが、体質によって少し目立つこともあります。そのような場合、どうしても傷が気になるようでしたら、もう一度傷を切除して、きれいに縫い直すこともできます。もちろん傷が消えることはないのですが、かなり目立たなくすることは可能です。この手術は外来で20分くらいですみます。
ヒキツレも術後3ヶ月くらいまではかなり強く出ることがあります。でも汗を減らすために皮膚を薄くすればするほどヒキツレも強く出るのです。ですからヒキツレが全くないように手術すると、今度は肝心の汗腺の切除が不十分になってしまいます。でも腕をよく動かしたり、脇の下を十分マッサージすることで、2,3ヶ月以内にはヒキツレがとれてくるのが普通です。
ケロイドについて
腋臭の手術はあまりケロイドは生じにくいのですが、現在までに2人の方がケロイドを生じて来院されました。ケロイドを切除した上で、形成外科的処置を行い
術後は順調に経過しています。
術後の瘢痕、ケロイドの再手術について
手術から約1年を待って傷の状態が完全に落ち着いた後、形成外科的瘢痕切除及び形成が可能となります。全く元のようには出来ませんが、かなり目立たなくできると
思います。どうしても傷跡が気になる場合にはご相談ください。
色素沈着について
術後の炎症が、血腫の形成、感染、軟膏かぶれ等の原因で、長引いてしまうと、術後に茶色い色素沈着が残ってしまう場合があります。普通は炎症の原因が完全に消失すれば、半年から1年くらいでこの色素沈着も薄らいでいきます。通常は経過観察だけで十分だと思います。。
脱毛について
腋臭症手術によりアポクリン腺を切除すると、大部分の毛根は同じ深さに存在するのでとれてしまいます。その結果永久脱毛が生じてしまいます。女性の場合はむしろ意識的に毛根を残さないように手術していますが、男性の場合、脇毛がほとんどなくなってしまうことに抵抗がある方も多いようです。でも毛根を残し、アポクリン腺だけを選択的に切除する良い方法がまだ開発されていない現状では、この問題は残念ながらあきらめてもらうしかないでしょう。ただ毛根の一部はかなり皮膚の浅いところに存在しておりこれを完全に切除するのは困難で2~3割の毛は残ると考えて良いと思います。
知覚障害について
手術にの際、脇の下の皮膚を完全にはがしてしまいますので、皮膚にいっている末梢神経も切断されます。そのため術後しばらくは脇の下の皮膚の知覚が鈍くなります。触っても自分の皮膚でないような感覚になるようです。でもこれは一時的なものです。半年もすると末梢神経が再生しますので、元の感覚が戻ってきます。
手術時に腕を伸展した状態で約1時間を過ごすため、肘から前腕にかけての痺れやだるさを生じることがありますが、一時的なもので時間の経過と共に軽快します。
診断法を教えてください。
診断には患者さんの訴えがもっとも重要です。シャツに洗濯してもとれない汗じみ(色のついた)ができる人はアポクリン腺がかなり発達していると考えられます。臭いに関しては、実は自分では客観的に評価できませんので、家族などに尋ねてみたほうがよいでしょう。耳垢がベタベタするのも腋臭症の傍証になります。ただ外来で実際に臭いを嗅いで見ると、たいしたことは無いなと思うこともしばしばで、必要以上に神経質になられていることもあります。ご両親、ご兄弟などに同じような症状の人がいるかどうか、そして親族の方が実際に匂うとおっしゃるかどうかなどが目安となるでしょう。
再手術は受けられるでしょうか。
最初に受けた手術が不完全であることがはっきりしている場合は、もう一度徹底的にアポクリン腺を切除し直すことで症状の改善が見込めます。1回目の手術が吸引法の場合はまず再手術が必要です。そうは法や剪除法でも、術後に脇毛がたくさん残っている場合は手術が不完全だった可能性が高く、再手術が必要かもしれません。最初の手術がうまくいっていて、汗が十分減少していると診断された場合は、もう一度手術を行なってもよくなった感じがしないと思います。この場合は、臭いがなくなってもまだ臭う感じがすると、強く思い込んでしまっていることが多いようです。他の医療機関で手術を受け、症状が改善しなかったために当院で再手術を行なった症例は、平成18年だけで2例経験しました。いずれも吸引法で治療されていました。吸引法は最初のうちは少しよくなったように感じても、すぐに再発して元に戻ってしまう例が多いようです。腋臭症を改善するために電気針による永久脱毛を受けていた方もおられましたが、永久脱毛だけでは汗の量は減りませんので、はっきりした効果は少ないようです。いずれにしても剪除法で手術を受ければほとんど脇毛がなくなってしまいますので、術前に受けた永久脱毛は美容的に考えても全く無駄になります。
手術は何歳になったら受けられるのでしょう。
腋臭症は脇の下のアポクリン腺が発達しすぎているせいで起こります。アポクリン腺は性ホルモンの影響を受けておりA第二次性徴の発現とともに発達してきます。最近では子どもの発育がよくなってきたせいで、小学生のうちから腋臭症を気にする例も経験しています。でも手術はある程度成長が止まってからの方がいいでしょう。アポクリン腺が完全に発達する前に手術をしても未発達な汗腺を見逃して取り残し、後日それが再発の原因になる可能性があるからです。女性の場合は身体の発達具合を見て、中学生2年生くらいからは手術することがあります。男性の場合は高校生になってからの方がよいでしょう。ただし腋臭症が深刻ないじめの原因になっているような場合は、それ以下の年齢でも手術を検討することがありえます。
就職してから急に脇の下の汗が増えたのですが。
就職や進学などの社会環境の変化に伴って腋臭症を自覚するようになる方も確かにいらっしゃるようです。基本的には脇の下のアポクリン腺は思春期に発達し、20歳を過ぎてから増えることはないと思います。ただアポクリン汗腺は交感神経に支配されていますので、仕事のストレスなどで交感神経が興奮すると、アポクリン腺の活動が活発になることがあります。元々軽度の腋臭症があった場合、それが顕在化し、以前は感じなかった脇の下の汗が急に気になりだす、といった可能性は十分考えられます。
わきが・腋臭症の症状は何時頃から始まることが多いのでしょうか。
外来を受診した患者さんに、何時頃から脇の下の汗や臭いが気になりはじめたかを聞いてみました。単純に年齢で腋臭が気になりはじめた年頃としては、一番多かったのが中学生の頃からと答えた方で、次は高校生になってからと答えた方、そして、小学生の頃から気になっていたという方もいました。20歳頃と答えた方もいました。
年齢以外のきっかけとしては、就職してからと答えた方がいました。出産、卵巣の手術後に腋臭症になったと答えた方もいました。ホルモンのバランスの変化が腋臭症の発現のきっかけになったのかもしれません。
その外には30歳すぎ、あるいは40歳を過ぎてから気になりはじめたという方もいました。普通はその頃になって腋臭症が始まるとは考えずらいので、多分それまでは気にしていなかっただけなのだと思います。ところがある時、誰かに体臭を指摘されたことなどをきっかけにして、急に体臭を強く自覚するようになったのではないかと推測されます。
わきが・腋臭症は手術しないと一生治らないのでしょうか。
基本的には体質ですので、一生変わらないはずです。でもアポクリン腺も年齢とともに老化して、だんだん汗の分泌量が減っていくようです。
一度手術して汗や臭いが減ったら、もう再発することはありませんか。
吸引法では1ヶ月から1年以内に再発してくる例が多いようです。剪除法では、理論的には再発を起こしにくい術式です。私共の病院でも2例の再発かと思われる症例がありました。確かに、極めてわずかな臭いがあるようにも思われましたが、他覚的にはほとんど無視できる程度でした。再剪除して皮膚の一部を顕微鏡で詳しく検査しましたが、手術の及んだ範囲にはアポクリン汗腺の再増生はありませんでした。ただ、アポクリン汗腺が有毛部の範囲をわずかに超えて存在することが欧米の文献に報告されています(通常はアポクリン汗腺の場所は有毛部に一致しています)。その場合には、再発というより取り残しが生じうる可能性があります。その場合には再手術が可能です。特に脱毛処置などが施されていると、剪除範囲が不明瞭になる可能性があります。また、超音波法などの術後は炎症に伴う組織の肥厚でアポクリン汗腺がその中に埋まりこんで特定が困難となることもあります。以上のようにわずかに臭いが術後に生じることがあるようですが、アポクリン汗腺のほとんどは切除されていますので、臭いは激減し少なくとも他人が感じるレベルにはならないと思います。
アポクリン汗腺の導管の残存による臭い:皮膚反転剪除法ではほぼ確実にアポクリン汗腺を除去できますが、汗腺から汗を皮膚へ導く導管は切除できません。これを切除しようと思ったら皮膚ごと切除するしか方法はありません。術後数ヶ月を経てわずかに臭いが復活する場合この導管に対する神経支配が復活することが原因のことがあるという説もあります。私は経験がありませんが、これは厳密には再発とは言えずこの手術法の限界と言えます。全員が全員、臭いが復活するわけでは無く、又臭いもわずかなもので、他人が感付くレベルにはなりませんが、臭いに敏感な方は気にされる方があります。しかしこれは剪除法の限界であり、どうしても完全を期するなら、脇の皮膚を全部切除するしかありません。
汗に関しては術後2ヶ月くらいは全く無く、それを過ぎる頃から少し汗をかくようになります。これはエクリン汗腺への神経支配が復活したためです。エクリン汗腺を完全に除去することは不可能ですのでやむを得ませんが、実際に測ったわけではありませんが、患者さんの話によると汗の量は術前の2分の1から5分の1くらいに減っているように思うとおっしゃる方が多いです。
再手術例について、顕微鏡写真
他医で当院と同じ剪除法で手術を受けたが、再発したと言って来院された患者さんを診察し再度手術を行いました。ほとんど臭いの無い方がほとんどですが、自分にしかわからない臭いもあると思われますので再手術を行いました。再手術に際しては前回の手術部位を越えて一回り大きく腋の下の皮膚を剥離し残っているアポクリン汗腺を除去しました。癒着もあり、アポクリン汗腺を明確に認識できなかったのですが、残っていると思われるところを徹底的に剪除しました。そして
一部の皮膚を切除し顕微鏡検査を行いました。すると一回り大きく剥離した皮膚の端にアポクリン汗腺が残存していました。(写真参照)
今度は完全に切除できたらしく、臭いは消失したとのことです。おそらく前の医師は傷が大きくなることを遠慮されて少なめに剥離されたのではないかと考えられます。手術の及んでいた場所は完全にアポクリン汗腺が除去されていましたので、これは再発というより取り残しと言っていいのではと思われます。
欧米の文献でアポクリン汗腺が腋毛の範囲を少し超えて存在すると言う報告があります。そうなると、わずかに臭いが残る可能性があり得ます。ただ、99%のアポクリン汗腺は除去されていると思われますので、臭いに関しても他覚的なものは無いと考えられます。
当院で手術した中にも再発したとの事で、再手術した例があります。やはり腋毛の範囲を超えてアポクリン汗腺が存在しておりそれを除去しました。ただ、病理医の所見にははわずかなアポクリン汗腺の残存のみで腋臭がするのだろうかと言う付帯意見がついておりました。
アポクリン汗腺の導管の残存による微妙な臭いについて:剪除法では真皮の深層にあるアポクリン汗腺を除去しますが、理論的には汗腺の腺部は除去できますが、導管を完全に除去することはできません。手術後数ヶ月を経て汗腺に対する自律神経支配が復活する頃にこの導管が僅かににおう方(100人に1人位)がいらっしゃいます。しかしこれは再発では無く、又、ほとんどのアポクリン汗腺は除去されていることを考えると他人に気付かれる臭いの元にはならないと考えられます。この導管も完全に除去するとなると、腋毛の範囲の皮膚を全切除しか方法が無く、これは大昔の傷跡が大きく残る手術と同じになります。(下図参照)

アポクリン汗腺の導管 :開口部はごくごく皮膚表面に近い
剪除法ではこの部分を切除します。従って、ここより
皮膚表面に近い開口部までの導管は残ることになります。
その導管まで完全に切除するためには、皮膚を一緒に
切除するしか方法はありません。
アポクリン汗腺の分泌部:ここで汗が作られます。
剪除法術後の臭いについて。
剪除法は直視下に手術しますので、汗腺を取り残す可能性は極めて低い手術方法です。しかし人間のする事ですので100%は無いだろうと思います。剪除法後に明らかな腋臭が有る場合には、取り残しの可能性が考えられますが、時に腋臭以外の臭いを訴えられる患者さんがいらっしゃいます。その原因としては腋臭がある時にはその強い臭いでマスクされていた臭いが手術によって腋臭が消えたためにクローズアップされた事が考えられます。人間も動物である以上無臭であることはありませんし、腋臭以外の臭いについては手術で消すことはできません。しかしそのような訴えで外来にお越しいただいた患者さんは、私が全く臭いを感知できない方がほとんどでした。最も悩みの種となっていた状態は解消されたのだと思って前向きに生活されるのが良いと思います。少なくとも術前より臭いが強まる事はありません。
剪除法以外の手術法、ポトックス注射、超音波法等について
ポトックス注射:アポクリン汗腺は自律神経の支配を受けていますので、自律神経の信号を遮断すると汗をかかなくなります。
ただ永久的ではなく、神経の回復が半年くらいで完成しますので、半年から1年置きに注射を続ける必要があります。
超音波法等:アポクリン汗腺を一旦皮下組織から剥離することがこの手術の骨子と思われます。ポトックス注射と同様にアポクリン汗腺への神経支配が遮断されますのでアポクリン汗腺の機能が低下、汗の分泌が減少し、臭いも汗も減少します。ただ、アポクリン汗腺を完全に除去するわけではないので、神経の支配が回復すると又、臭いも汗も復活するようです。しかし、ポトックスよりは長期間効果が続くようですが、1年くらいで臭い、汗が復活してくることが多いようです。私共の病院に、超音波法による施術後1週間くらいで来院され手術を希望された方があります。剪除法にて再手術したのですが、アポクリン汗腺が皮下の脂肪織から見事に剥離されており、腕の良い外科医が施術したなと思ったのですが、アポクリン汗腺は壊死もせずにそのまま残っていました。実際的にもこの方法で根治は困難かなと思います。実際の例を組織(顕微鏡写真)で示します。ページの後半部です。
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