How to wheelie ?

その1 ウィリー 基礎編 : 着座でのフロントアップから安定走行まで

 予備知識

●車種選定

ウイリーしやすい車種=軽量でパワーがあるバイク。
なお、同程度のパワーのバイクであれば、低・中回転のトルクが太い方が浮かしやすいです。
  【例】 オフロード車、YZF−R1、VTR1000F、GSF1200、NSR250など

逆に適していないのは、車重に対してアンダーパワーなバイクです。
  【例】 各種アメリカン、4スト250ccの4気筒車など
まぁ 中には、スポーツスターでウィリーするツワモノも居ますけど・・・

とゆーことで、まずは適当な練習車で始めるのが良いと思います。望まれる条件としては
  1)軽く、必要十分なトルクが得られる
  2)こかしても壊れにくい&惜しくない
  3)コントロールしやすいポジション
以上の3点から最もお勧めするのは 250ccのオフロードバイクあたりでしょうか。
個人売買で贅沢言わなけりゃ、一桁万円で買えますしね!


●はじめてトライする貴方に

なるべく怪我をせずに、安全に練習を行うために、テクニック以前に気をつけるべき点を挙げます。
  
(1) 練習場所
いきなり交差点でウィリーかまして、失敗してコケたら後続車に轢かれます。絶対に止めましょう。
最適なのは、平坦で広い空き地、地面には石ころが少ないところ。
オンロードで行う際には、よーく考えて場所を選んで下さい。上げ過ぎでひっくり返って落車→バイクだけ走っていってしまう、なんてこともありますから(^^;

(2) 装備
各部、市販のプロテクターの着用をお勧めします。
また、デイパックにトレーナーなどを詰め込んだものを背負うのも良いと思います。
前輪を上げすぎて、後ろにひっくり返ってしまう…といった失敗の際に、背中に受けるダメージが格段に軽く済みますよ!

最後に。練習は2人以上で行いましょう!万一の転倒、怪我の時の手助け&連絡のために・・・
  


 第一段階:前輪を浮かす

●原理とイメージ

バイクは、加速=アクセルを開けると、荷重が後方にかかり、前輪の接地圧が減少します。
逆に減速=ブレーキをかけると、前方に荷重移動し、前のめりとなります。
これは誰もが経験上わかっていることですよね。
お気づきの方も多いかと思いますが、これら前後の荷重移動を極端にしてやれは、後輪や前輪での1輪走行になる…というわけです(^^

今回はウィリーを目指すわけですから、
  1)急激に後方へ荷重移動を行ない
  2)前輪を浮き上がらせ
  3)それを綺麗に維持して
  4)安全に元の態勢に戻る
為にはどうすればいいのか?ということに対して

第1段階では「とりあえず浮かして、またすぐ戻す」ことを目標に、
第2段階では、より長い距離を走るために「維持する」コツ+α を書いてゆきたいと思います。


その1:急加速

まず、ギアを1速に入れ、低速でトコトコと(中型バイクなら10〜20km/h、大型なら40km/hぐらい)走っている状態から、アクセルをガバァァッッ!っと大きく開けて急加速してみて下さい。
そしてその時の、荷重が後方に移る感覚、フロントフォークが伸びる感覚を覚えて下さい。
ウィリーは、この感覚の延長上にあります。
(注:R1、TL1000等のバイクはこれだけで簡単に浮いてしまいます)

次に、自分のバイクのトルクが盛りあがり始めるエンジンの回転域(前に押し出される感覚が強くなる回転域)と、その時のエンジンフィーリングを体で覚えて下さい。
フロントアップには、そこの回転域を使います。


その2:離陸

練習を始める前に、必ず頭に叩き込んでおいて欲しいことがあります。
  怖いと思ったらリアブレーキを踏む!
ウィリーで一番怖いのは、フロントが上がりすぎて制御不能になり、後ろにひっくり返る(バク転する)ことです。
リアブレーキを踏めば、フロントは下がりますから。
(勿論、アクセル開けっ放しじゃ駄目ですよ〜)

では、浮かしてみましょう!
  1)ギアは1速
  2)ゆっくりと、トルクが盛りあがる回転域の直前まで走る
  3)一瞬、少しアクセルを戻して…
  4)アクセルをガバッと開ける!
  5)4と同時に、尾底骨でシート後部に座りなおすつもりで、
    思い切って後方に体重を預ける

3でいったんアクセルを戻すのは、いったん前方に荷重移動させて、フロントフォークを縮めるためです。フロントフォークが戻ってくる(伸びあがる)反動を利用すると、前輪が浮きやすくなるので。
5の、後方への荷重移動に際に、ハンドルを引き上げるイメージで行っても良いと思います。特にバーハンドルのバイクでは、胸に引き込む感じでしょうか。
この時、頭が前方へ移動しないように気をつけて下さい。少々怖いですが、頭は後ろに傾けてやったほうが安定します。

さて。上記を実行してもチビリとも浮かないバイクも少なくありません。というか、浮かない車種の方が多いと思います(^^;
ここで登場するのがクラッチを使った方法です。
いったんクラッチをを切り、アクセルを開け、エンジン回転を上げておいてからクラッチをつなぐ…
つまり、より強いトルクを急激に掛けてやるわけです。

手順としては、
  1)ギアは1速
  2)ゆっくりと低回転で走りだす
  3)クラッチを切る
  4)アクセルをガバッと開ける!
  )クラッチをスパッとつなぐ!
  6)5と同時に、尾底骨でシート後部に座りなおすつもりで、
    思い切って後方に体重を預ける

でクラッチをつなぐ時に、十分なトルクを発生する回転域まで上げてやるのがコツです。
浮かなければ、もっと高回転まで回してからクラッチをつなぐ、
逆に急激に浮きすぎるようであれば、もう少し低めの回転でクラッチをつなぐ、といった具合に、自分のマシンの最適な回転域を探ってみて下さい。

ただ、この方法はクラッチその他駆動系に大きな負担をかけます。
駆動系の強い、弱いはマシンによって差があります。そう簡単には壊れませんが、そのへん気をつけて下さいね。

そして、フロントが浮いたら、またすぐに落として下さい。
徐々に感覚に体を慣らしてゆき、少しずつ上げ角を増していくようにすれば恐怖感も少ないです。
いきなりドッカーンと上げてしまうと、パニクってしまい転倒のもとですからね(^^;

アクセルを戻すか、リアブレーキを踏めばフロントは落ちます。
アクセルを戻す時はスムーズに戻しましょう。普通に走っていて減速する時と同じです。
急激に戻せば(アクセルからパッと手を離すような戻し方は良くない、)落ち方も急になりますので、衝撃が大きくなってしまいます。

≪注意!≫

●フロントを上げている最中にやってはいけないのが、クラッチを切ることです。
クラッチを切ると、駆動力がいきなり遮断されるので、ガクンとフロントが落ちます。
角度が浅いうちはまだいいのですが、高々とフロントを上げているときにこれをやってしまうと、着地の際に非常に大きな衝撃に襲われ、ハンドルを振られたり、
シートで○玉を強打したりと良いことがありません。
●フロントを上げる際には、左右どちらかに重心が偏らないように、
まっすぐ上げるように気をつけましょう。1輪状態でグラリと来ると怖いものです。(エキスパートライダーの中には、ウィリーで自在に曲がったり回ったりしてる人もいますが…凄いですねェ。ああなりたいものです…)


懐かしやー。はじめてのバイクです(^^
ちなみに、俺はDT50でウィリーを覚えました(写真)
非力なバイクなので、クラッチを切って一気に回転を上げてやり さらにクラッチミートに合わせて 思いっきり荷重移動をしてやらないと綺麗には上がりませんでした(^^;

その後の CRM、GSX-Rといったマシンは
アクセルだけでも浮いたのですが、クラッチを使った方が一気に上がるので、やはりクラッチウィリーを多用していました。

RMX(レーサー)、そして今乗っているGSF(特にマフラー交換後)などは、アクセルだけで軽々と浮きますけどね!


 第二段階:維持して走る

●安定する角度

『フロントを浮かすのは出来るようになったものの、そこからが続かない…』

ウィリーを練習していくと、必ず一度は突き当たるのがこのカベです。
維持して走るには反復練習で慣れるしかありませんが、その際に重要なのは

「ちょうど良い」角度まで上げること!         
これぐらい→
右の写真はタンクに座っていますが、普通の着座ウィリーでしたら
 メーター回りで前方の視界がさえぎられるぐらいが大体の目安ッス

浮くけど持続しない…と悩むライダーの多くは、この仰角が不足しがちのように思います。まずはこの「ちょうどイイ角度」(=安定圏)まで、コンスタントに上げられるようにしましょう。
安定圏に入ると、浮いているフロント回りが更に軽くなるような感覚になります。
その領域まで上げてはフロントを落とす・・・を何度も繰り返し、その時の角度・感触を体に覚えさせて下さい。
特に、フロントが大きく浮きあがる感覚に慣れていないため、
つい反射的にアクセルを戻してしまう・・・・というような苦手意識を持っている方は
この反復練習で克服する必要があります。

この際、前項で触れた「ヤバイ」と思ったら即リアブレーキという基本を忘れずに!
いつでもリアブレーキが踏める様、右足をスタンバイしておきましょう。


●角度の調節

安定圏に入ったら、アクセルワークとリアブレーキ、体のバランスで角度を保持します。

  上がりすぎそうになったら・・・・アクセルす、リアブレーキむ、重心を
  下がっちゃいそうなら・・・・・・・アクセルける、重心をろに

注意して欲しいのは、いずれの動作もかなりの微妙さを要求されるということです。
アクセルワークは手のひらの力の入れ具合をちょっと加減してやるぐらいのニュアンスから。
リアブレーキもギュッッ!と踏みつけるのではなく、スッとなめる感じで。

そして、上がりすぎそうかな?下がってしまいそうかな?・・・という気配を察したら、出来る限りその挙動が顕れる前に対処することです。
自転車で普通に直進している時を思い浮かべて下さい。左右どちらにも倒れない様に、無意識のうちに小刻みにバランスを修正しつづけていますよね?
ウィリーのバランスは、それを前後でしている感覚です。

以上のことを踏まえて・・・
まずは1速(または2速)のみを使い、ある程度の距離を走ることにトライしてみましょう!

≪豆知識≫

安定圏までフロントを上げると、通常の着座ウィリーでは前が見にくい状態になりますので
頭を少し横ずらして前方を視認出来る様にしましょう。
ただし、あまり大きく頭をずらすとバランスを崩す元になりますので程々に。
セパハンのバイクでしたら、左右どちらかにちょっと首を傾げればOK。
GSFのようなバーハンドルのバイクは、脇を開いて、グリップの下から覗き見る感じが良いと思います。


●シフトアップ

距離を稼ぐために覚えたいのが、このシフトアップです。
1速でフロントを浮かして加速して行くと やがて吹け切ってしまいますが、適当なタイミングでシフトアップしてやることで 加速しながらのウィリーを持続できます。

ウィリー中のシフトアップはクラッチを使わず、一瞬アクセルを戻した瞬間にすばやくシフトペダルを掻き上げる要領で行ないます。
シフトアップしたら、またすぐにアクセルを開けます。この動作にあまり時間が掛かったり、クラッチを握ると駆動力が遮断されフロントが落ちてしまいます。
また、フロントが安定圏まで上がっていないとシフトした直後にまた落ちてしまう場合が多いです。

シフトするタイミングはマシンによってまちまちなので、自分のマシンの最適なタイミングを探ってみて下さい。1速で安定圏まで上げたらすぐに2速に入れたほうが安定する車種もあれば、逆に吹け切る直前まで引っ張らなければ(2速に入れた時に)フロントが落ちでしまう車種もあります。

そしてどんなマシンにも言えるコトなのですが、2速に入れてしまった方がウィリーのコントロールは楽になります。
1速だとアクセルのオンオフに対してのトルク変動が大きくギクシャクし易いですが、2速だとその反応もマイルドになり、よりスムーズなウィリーが可能です。

では、まずは通常走行(両輪をつけた状態)でのノークラシフトを練習してみましょう。
あ、ノークラシフトに慣れている方は読み飛ばして頂いて結構ですよー。

≪練習要領≫
 1)1速で走り出す。
 2)左足つま先をシフトペダルの下に入れ、上方に押しつけ気味に密着させる。
   (駆動力が掛かっていればシフトペダルは動きません)
 3)一瞬アクセルを戻すのと同時に、シフトペダルを掻き上げる。
   このとき、意識してしっかりシフトしてやること。ニュートラルに入らないように。
 4)2速に入ったら、またすぐにアクセルを開ける。 

上記練習を繰り返し、ノークラシフトの感覚を体で覚えたら、いよいよウィリー中のシフトアップにトライしてみましょう!

≪注意!≫
ウィリー中のシフトは確実に!ニュートラルに入ったり、ギア抜けしたりすると その瞬間にフロントが叩きつけられるように落ちてしまい、シートに急所を打ちつけ悶絶するハメになります。
●シフトアップのタイミング&アクセルの開け方によっては、大きなショックが来たり 更にガツンとフロントが上がってしまう事があります。
リアブレーキでのフォローが出来る態勢作りを忘れずに。

≪ヒント≫
●スプロケットの変更も有効です。ドリブン(リア)側を3丁程大きくしてやると随分変わります。
俺はCRM250の時、街乗り&ウィリー用のファイナルとして F14(ノーマル)・R46(ノーマル43だったかな?)として、2速でクラッチウィリーが楽にできるようにしていました。
●どうしても構えてしまったり、肩に力が入って上手くいかない人へ。
ごく普通に、一生懸命でもなく加速して行く感じを思い描いて下さい。そのときの、1→2→3・・・・とシフトアップしていく時の感覚をイメージしてみて下さい。まずはそのあたりのエンジン回転域を基準に、ちょっと回し気味にしてみたり、下げてみたり、と試行錯誤してみると良いかもしれません。ある程度トルクがあるバイクであれば、あまりブン回さない方が楽に出来たりしますよ。



                      ≪つづく≫


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