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不定期連載  ベース岸田の 珍獣の世界は男の世界

第七回 岸田少年の事件簿(〜望郷編第一章〜)


断っておくが、私は虫が苦手です。特に毒を持ってるやつは最悪です。話になりません。

日本有数のクソ田舎である香川県で育った私は、常に毒虫の恐怖におびえながら少年時代を過ごしたものです。


奴らは加減を知らん。

ちょっとうっかり触ってしまったり、テリトリーに侵入してしまっただけで地獄の様な仕打ちを与えてくる奴らは、
少年時代の私に取ってヤンキーよりタチの悪い存在でした。ヤンキーって加減を知ってるもんね。

イラガの幼虫とか、ムカデとか、マムシとか、岸田少年(童貞)は常に死の危険にさらされ、犠牲になった友達も数知れず。
意外と知られていませんが、香川県では無事に大人になれるのはごく一部の限られた者でした。
何度か死線をさまよいながらも運良く大人になれた岸田少年(童貞)は、なんとか毒虫の魔の手を逃れ、東京へと旅立ったのでした。


-完-


で、そんな毒虫の中でも一番の恐怖が「ハチ」でした。ハチに纏わる恐怖体験を3つ程。


その@ アシナガズボン事件

高校生の時の話です。

タンスの中から取り出したズボンを穿いたら太ももに謎の激痛が走り、びっくりして脱いだらズボンの中から数匹のアシナガバチが出てきたら、そりゃ凹みますよ。

ベランダに干していたズボンの中に侵入し、巣でも作ろうとしたのか知れませんが、それに気付かず取り込んでタンスに収納してしまった岸田母。気付けよ岸田母。

そのままズボンから脱出出来ず潜伏していたアシナガバチ。

その後数日間は恐怖のあまりズボンを穿かずに学校に行ったものです。なつかしいなあ。



そのA スズメバチ殺しのムネ

中学生の時の話です。

私が唯一素手で触れる昆虫、クワガタムシを捕獲する為に友達数人で森林に入ったんですが、雑草とかを掻き分けながら道無き道を進んで行くと、先頭を行っていた我々の軍団(円座連合)のリーダーであった通称「ムネ」が、大木を目の前にして我々を制止しました。

目の前の大木に目をやると、見た事も無いような巨大なススメバチが止まっている。しかもその横では、みんなのアイドルであるヒラタクワガタが樹液をすすっている。

スズメバチ

 

雑草に囲まれ逃げる事も出来ない我々(円座連合)に、ムネが小声で「お前ら動くなよ。」と言った次の瞬間。

信じられない事が起こりました。

ムネは森の殺人者ススメバチにパンチを喰らわしたのです。

スズメバチはそのままボトッと落下し、木の根元でピクピクと瀕死状態でした。

ムネは何事も無かったかのように、ヒラタクワガタを手に満面の笑みを浮かべていたのでした。

我々(円座連合)が、皆「一生この男について行こう」と思ったのは言うまでもありません。


(※その後、別々の高校へ行きムネとは疎遠になりましたが、大人になって久しぶりに連絡を取ってみると、なんと東京でプロのドラマーになっていたのでした。ムネおそるべし。)

 

そのB ミツバチボールの謎

小学生の頃の話です。

未だに謎なんですが、夏のクソ暑い日に外を歩いていると、道路を超高速でビー玉ぐらいの玉が「ビーン」と音を立てながら転がっているのに気付きました。

しかもそこいら中を何個もコロコロ転がっているのです。

全く意味の分からない光景です。

決して暑さのあまりに幻覚を見ていた訳では無いのです。

取りあえずなんだか怖かったので、うまい事避けながら歩いていたんですが、その玉の内のひとつが停止したのを見たとき、岸田少年(童貞)は身動きが取れなくなりました。

 

その玉の正体はミツバチだったのです。

 

ミツバチたちは、暑さのあまりラリってたのかなんなのか、今だに謎のままですが。

道路のど真ん中で身動きが取れず、ミツバチボールに囲まれ恐怖のあまり号泣している(ちょっとチビってたかも知れない)岸田少年(童貞)は、たまたまチャリンコで通りかかった寺岡のおばちゃん(細かいところまでよく覚えているもんですなあ)に救出され家に帰れたのですが、それからしばらくは家の外に出れなくなったのでした。何だったら、「ミツバチボール」を理由に学校休んだりもしました。

その後数日間はそこいら中に「ミツバチボール」が転がっていたのですが、次の年からはパッタリと見かけなくなりました。

最近ふと思い出して、色々と調べたんですが、結局分からずじまいです。

誰かその謎について知っている人がいたら、マジで教えてください。マジで。

 



 





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