- 2日目
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日本との時差が1時間あるためか、早めに目が覚める。
シャワーを浴びて朝食をとる。
昨日の機内食で持ち帰ったクラッカーやケーキに、部屋においてあったみかんにバナナを食べる。
金はかかっていないが、それなりのボリュームである。
台北に来たらやはり故宮の博物院は行っておきたいので、真っ先に向かうことにした。
これからタクシーに乗ったら9時の開館直後に着くと思われた。
ホテルの人に英語でタクシーを呼んでくれないかと頼むと、行き先を聞かれる。
が、故宮の現地での呼び方が分からず、口頭で伝えるのに悩み、紙ベースで伝えることにする。
手元にあった紙に「故宮」と書いて見せると通じたようで、ホテル前を走っていたタクシーを捕まえると
行き先を伝えてドライバーさんに伝えてくれ、そのまま乗り込んだ。
…タクシーは北へ向かって走ったのだが、共通の言語が無いためにドライバーさんに話かけにくい。
かといって故宮に行くまでの20〜30分を黙って過ごすのも「何だかなぁ」と思い、
信号が赤で止まったのを機会に英語で話しかけてみたら、簡単な英語だったがそれなりに通じた。
会話といってもタクシー内なので大したことを話すでもないが、ありがたいことだ。
気分が和らいだところで故宮の門の前に到着。
その先にある博物院の入り口まで行けるようだったが、門の前で下ろしてもらうことにした。
門の前から博物院に行くまでは階段の段数が多かったが、そこまで遠くも無く、100mもなかっただろう。
博物院へは門からほぼ直進すればそれで行けたのだが、途中で左の方に何か別の建物があったのが目に入った。
開館直後に行ったつもりだったが、それでも人が多い。
学校の授業で来ている組もいれば、観光で来ている組はもっといた。平日だったのにかなり多い。
受付で日本語のガイド音声を貸し出してくれ、観るのには便利だったが、
一つ一つの解説の時間が長いために自分のペースには合わなかった。
展示品の解説は中国語で書かれているのだが漢字で凡その意味はつかめ、また主だった所には
日本語での解説もあったので観覧には殆ど不自由しなかった。
時間が経つにつれ人が増えて、動きづらくなったことに不満が残った。
展示された品は中国文化に直接関連するものが98〜99%で、残りの1〜2%も
それらとの比較対象として持ち出されたもののようで、実質中国文化オンリーの展示だった。
青磁やら玉壁に彫刻など、莫大な数の展示品だったが、自分がぱっと見て分かりやすいのは
やはり文章が書かれたものだった。
子犯(狐偃)の文章が残されたとされる青銅器とか、
チョ遂良(三国志の許チョと同じチョ)の前漢のことに触れられた文章などは興味深かった。
子犯の頃の文章はやはりかなり珍しいものであるということだった。
やむをえないとはいえ、館内は写真禁止だったのが惜しい。
展示品を一通り見終わり、お土産に本やらを買い込んで気が付くと既に12時を回っていた。
近くの駅まで戻ろうと思いバス停に向かう。
タクシーにしなかったのは、故宮前で客待ちをしているタクシーには
危ないものが多いとガイド本に書かれていたためである。
バス停の時間をみると次のバスが来るまでにはあと40分待たなければならないということであり、
その間ぼんやり過ごすのもどうかとも思ったので散歩をすることにした。
来る時に視界に入っていた建物のあたりに行ってみる。
すると、どうも故宮の別館であるらしかった。
但し展示物はバロック画で(時期によって違うようだったが)、中国文化とは関わりがなさそうだった。
せっかくなので入ろうとすると、さっきとは違って日本語どころか英語も通じない。
日本語付きのパンフレットを渡され「これでいい?」と聞かれたので、yeahと答えて受付を済ます。
入る前から予感はしていたが、日本語の解説はついていない。
画だしまぁいいかと思っていたものの、さっき見たところではあっただけに不便ではある。
俺には絵画の嗜みはないが、しかし掛けられていた画はいずれも綺麗であった。
キリスト教圏で描かれているからか天使やらの画が多く見られ、うんざりしかける。
名前を知っている画家ではレンブラントやルーベンスの画があったが、
ルーベンスの自画像には目を引かれた。
おそらくはネロとパトラッシュの影響だろうが…
その自画像がデザインされた小皿をお土産に買って出た。
思ったよりも長くいたため待っていたバスは既に行ってしまっていて、20分待つことになった。
バス停に戻ると1人が日本語で話しかけてくる。客引きだ。
始めから日本語で話しかけてきており、茶を摘んできた帰りだといっていた。
が、茶を摘む帰りで故宮にいるなどどう考えたっておかしい。
適当にあしらったが、結構しつこかった。
その後しばらくしてまた別の客引きが来てやはり日本語で話しかけてきたが、面倒だったので
英語で答えてやったらさっさと帰っていった。
また、待つ間に現地の人から「バスはどこへ行くのか」と聞かれたようだったが、
もちろん中国語なのでわからない。
「Sorry, I couldn't speak Chinese.」と言ったら分かってもらえたが、見かけだけだと
現地の人から見ても区別がつかないんだなと実感した。
待ちに待ったバスがやっと来て、近くの士林駅に向かう。
お土産を買い込んで荷物が重くなったので、一度ホテルに戻ることにした。
バスに乗ったが、到着が近いことを知らせるようなアナウンスがない。
まぁ駅に行くんだし他にも客がいたから誰か降りるだろうと思っていると、バスが停まってドアが開く。
バス停の名前を見るとそこがもう駅前。急いで降りる。
バス賃がいくらか分からなかったので「How mach?」と聞くと、左手の指を1本と右手をパーで出される。
15元(=60円弱)だった。10分も乗っていなかったとはいえ、安い。
昨日、空港から市内に来る時も安かったが、台北のバスは基本的に安いようだ。
バス停から信号を渡って士林駅へ。
てっきり地下鉄だと思っていたのだが、地上を走っているようだった。
自動券売機で、ホテルから近い国父紀念館駅までのチケットを買うと(そのチケットも安かった)、
どうもトークンというらしいが、コインのようなものが出てくる。
…使い方が分からない。
自動改札はあり、Suicaのらしきものはあるのだが、そのトークンを入れるようなものが見当たらない。
仕方ないので駅員さんに聞こうとしたが、たまたま駅員さんはいなかった。
なので、改札の横に立って他の人がどうやって出入りするのか見ることにした。
改札に何かを入れるようなそんな気配は無く、みんなピッ、ピッ、と出入りしている。
そのトークン自体にSuicaのような機能があるのかと思い、その要領でやってみると通ることができた。
ホームで待っていると間もなく電車がやって来る。
乗り込んで周りを見ると、席の形状がちょっと違う以外は日本と変わりない。
アナウンスは英語でも喋ってくれたものの、肝心の駅名は中国語で読まれるため、
中国語の発音が分からない俺にとっては英語の意味が全くない。
電光掲示板で駅名が分かったのが救いだった。
しばらく乗っていると窓の外の風景が真っ暗に。
どうも乗った路線が日本の丸の内線のようなもので、基本的には地下鉄らしかった。
途中乗換えをして目的の駅に到着した。
国父紀念館が近かったので行ってみようかとも思ったが、荷物が多かったのと、
既に3時近くになっていてお腹が空いていたので真っ直ぐホテルに戻ることにした。
戻ってからシャワーを浴び、近くのセブンイレブンでおにぎりなどを買ってホテルで食べる。
食べようとした時に呼び鈴が鳴る。台北に知り合いなどいない俺には覚えのない音である。
チェーンロック的なものをかけながらおそるおそるドアを開けると、いたのはルームメイクさん。
何も言わず、笑顔でみかんにバナナを渡してくれる。
俺が予定より部屋に戻ってくるのが早く、部屋に準備しきれていなかったらしい。
「Thank you」とありがたくいただく。
絶好のタイミングでフルーツをもらい、ありがたく昼飯と一緒に食べさせていただく。
予定外のフルーツも付いて、思ったよりも豪勢な昼飯になる。
おにぎりは日本のおにぎりとは違うが、けっこういけた。
衛星の相撲中継を見終えてから、本とおみやげを買いにまた外に出かける。
が、迷う。
レールに沿って行けば間違いないと西に行ったつもりがどういうわけか南にすすんでいた。
後から考えればそれも当然で、本来沿って行くべき線は地下にもぐっていたのだから、
レールに沿っていって迷わない方がおかしいのである。
結局間違いに気づいたのは、1時間程歩いて人通りが増えるようになってからだった。
目的の本屋はそこからは遠くなかったので間もなく着いた。
この本屋は24時間開いているということで、多少遅れようがどうってこともない。
本屋の規模としては広いが、しかし1フロアしかなく、この時間(19時位)だったら
もっと規模の大きい本屋がやっていたかもしれない。
バス案内の本だけ買って出てきた。
その後はおみやげ屋に向かう。
途中ホームレスみたいなのや、恵まれない子供(でなければそのふりをしている子供)を見かけた。
こういう子供は日本ではあまり見かけない。
ボードを掲げていたようだったが、中国語なので読めず、通り過ぎた。
さらに、鼎泰豊の近くを通りかかったので、空いていないかと覗いてみることにした。
時間も時間だったのか、ぱっと見るなりうんざりするほどの客が並んでいた。
夕飯はホテルの昨日食べたレストランで食べることにした。
その後おみやげ屋に寄ってバナナケーキを買い、ホテルに戻る。
レストランに行くと顔を覚えてくれていたようで、注文は昨日ほど手間がかからず、楽に済んだ。
やはりうまい。チャーハンもそうだったが、点心もうまかった。
またこの日はボジョレーの解禁日で、台北だと少しは安いかと思って近くの店で探す。
英語も通じなかったが、さすがにボジョレーだけは分かったようで、案内はしてくれた。
が、値段は日本のそれと大差なく、またフルボトルばかりである。
1人で飲むつもりだったのでハーフボトルがないか聞いたが、ハーフのボジョレーはなかった。
普通のワインでもハーフボトルは1種類で選択の余地が無かったため、それだけ買って出た。
そのワインは20071126現在、家で眠っている。
コンビニで買った缶ビールを寝酒にして就寝した。
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