台北3泊4日2007 ('07/11/14〜17)
 今回たまたま仕事が空いたため、まとまった休暇を取ることができた。
 せっかくなので遠出をしたいと思い海外に行くことを考えた。
 韓国や中国には日本嫌いということでどうにもいい印象が持てないでいるが、
台湾はそうでもないらしく、それで興味が湧いて今回行ってみることにした。


3日目
 朝早々に目が覚める。
 昨日残っていたみかんを朝飯に食べて出発。
 フロントに寄って、明日のエアポートバスの予約をお願いして「はい」という返事は来るも、
伝わっているのかどうか微妙な印象。明日になってみないと分からない。
 本日は占いを予約しているのだが、時間は4時。
 それまでは自由の身である。

 今日はまず総統府へ。
 総統府は、台湾にとっての秘書課のようなものらしい。
 午前中に行かないと空いていないらしいので、最初に回ることにした。
 地下鉄の西門駅で降りて案内表示を見ると「総統府」の文字があったので、それに沿っていく。
 信号をいくつか渡ったあたりで総統府の受付らしき所に行くことができた。
 やはりというべきか、建物の周りは銃を持って軍隊が警備していた。
 まず安全なのだろうが、銃が下への構えから上への構えに行く時に一瞬だが
銃口を向けられたような気がして、やってる方には申し訳ないがいい気はしない。
 受付時にパスポートを出し、デジカメをはじめ荷物も預けるのだが、日本で聞くそれと
遜色のない日本語で対応してくれた。
 職員の方に連れられて建物の中に入ると、博物館のようになっていた。
 1人だったのでどうなるのかと思ったが、何分か先に行ったグループと合流して、日本語解説付きで
見ることができた。
 書いてある内容も日本語がふってあって分かりやすい。
 解説の人や職員さんも一緒に回ってきて、好き勝手に見て回るということはできない。
 解説してくれたのは台湾のお爺ちゃんだったが、こっちも日本語は流暢だった。
 日本が統治していた時代から現代までの台湾の歴史を追うような内容で、
1時間ほど解説してもらえた。
 日本語で解説しているような状況だったからというわけではないだろうが、
「戦争はともかく、日本が来てくれたおかげで識字率は上がった」とか、
否定一辺倒でないこともあり、台湾だと日本は悪くは見られてはいないようだ、
という印象は持つことができた。
 70〜80年代だかに政治活動をやって、12年の刑を受けて牢屋に入っていたのが
今の副総統だというのは驚いた。日本では考えられない話だ。
 館内の郵便局で記念切手を買って出てきた。
 お土産屋もあったが、人が混んでいてかつ大したものが無かった。
 受付に戻って荷物を受け取ると11時過ぎ。
 昨日ガイドで見ていると、ちょっと歩いたところにうまい料理屋があるようだったので、
歩いているうちに丁度いい時間になると思い、そこへ向かった。
 途中大きい公園もあって散歩していたが、建築物が中華風である以外は日本のそれと
変わらない。
 公園には自動販売機があり、30元でペットボトルのスポーツドリンクを買えた。
 自動販売機はあるが、台数は日本と比べるとそんなに多くはない。
 広い公園で出入口もなかなか見当たらないこともあって結構歩く。
 公園の横にあった地下鉄の駅を通り過ぎてから、5分位歩いて目的の店に到着。
 中華の店である。

 店に入ると客は俺1人。日本語は多少通じた。
 ホテルのレストランで頼んだのと同様で4品ほど頼む。
 内容はチャーハン、肉の炒め物、スープにあと小籠包。
 最後に小籠包を頼む時に驚いたように「チャーハンあるのに小籠包?」と聞かれたが、
別に普通だろうと思って注文した。
 最初にチャーハンが来る。普通の量、普通にうまい。
 次に肉の炒め物。それなりの量で、匂いなどクセはあるが、まぁうまい。
 しかしその後のスープは…何だ、鍋か?
 来たスープを見て固まっているところに小籠包がやってくる。
 てっきり4〜5個位だと思っていたが、倍の10個が蒸篭に入っていた。
 ホテルと変わらない注文をしたはずなのに何でこうも量が違うのかと思ったが、
そういえばホテルで注文する時に「1人だから少ない方がいいわね」と言われていた。
 知らない所で気を遣われていたわけだ。
 スープも小籠包もうまいはうまいのだが、如何せん量が多すぎである。
 それでも残すのはもったいない。
 何とか全部食べようとしたものの、そこにもう1品やってくる。
 「サービス」といってデザートのスープ(控えめな量だった)を置いていってくれる。
 ありがたいはありがたいが、この状況ではサービスと言っていいのかどうか。
 この時点で全部食べることを諦める。
 チャーハン、小籠包にデザートのスープは平らげたが、肉の炒め物と鍋のようなスープは
どうにもならず、肉の炒め物は包んでもらう。
 スープも持って帰れそうな気配だったが、持って帰っても温める手段がないこともあり、
結局鍋のスープは残す羽目になった。
 前屈みにはなれない腹を抱えて店を出た。

 多少の苦しさを紛らわすように道路を真っ直ぐ歩き、落ち着いてきた頃に次の目的地を考える。
 天気は曇りで眺めはイマイチだろうが、せっかくだし台北101に行くことにした。
 近くに行く地下鉄はまだ工事中のため、タクシーをつかまえる。
 筆談で「101」と書いたものの、書いたノートを横にされたり首をひねられたりし、
明らかに通じていない気配だった。
 仕方ないのでガイド本の地図を見せて指をさすと理解してもらえたようだった。
 しかし「101」で通じないとは思わなかった…
 路地から大通りに出ると後は一本道。
 遠目でも左側に近代的な建物が見えた。

 台北101というのは、東京で言えば東京タワーの高さと六本木ヒルズのオサレ具合を
そのまま足したような建物だ。
 101階まであり、アジアでは一番高い建物だということであった。
 途中で日本語ガイドのブックレットを取ると、それを見た受付の人が日本語で対応してくれたりと、
ここの建物に関しては日本語がかなり通じる様子だった。
 他があんまり通じなかっただけに、素直に感心する。
 5階で入場券を買って展望台へ行く。
 エレベーターで上るのだが、そのエレベーターがえらい速い。40秒足らずで到着する。
 展望台といっても八十何階だった。
 窓越しに眺めを見るも、やはり天気がイマイチで、近くの山あたりは見えたものの、
それでもぼやけて見える程度であった。
 窓口で日本語のガイドを借りることができたので聴いてみる。
 市原悦子のような声で説明を受ける。
 「すぐ手前に〜が見えますが…」
 と言われてそこを見ようと窓に近づいて下を覗き込むと、ありえないほど高い所にいることを
認識させられ、後ずさって遠目で見ないと安心できないことに気づいた。
 ドリンクコーナーに行って落ち着く。
 展望台は更に上の階があるようだったが、そこから先はまた別料金を取られるようである。
 曇っていたこともあり、その先はやめておくことにした。
 甘いお茶を飲んでまったりしてから帰った。
 建物を出て一番近いと思われた地下鉄の市政府駅まで20分程度歩く。
 途中、4階建ての本屋を発見。よく見ると昨日の本屋の支店だった。
 どう見てもこっちの方が規模が大きく、行く店を間違えたかな、とちょっと悔やんだ。
 その後、地下鉄に乗って西門駅まで行き、占いの店に行く。

 西門駅の辺りは大分栄えていた。
 4時の約束まではまだ間があったので、場所の確認がてら散歩をする。
 占いの店は駅の近くにあったが、あたりの洒落た店と比べると入り口が寂れた様子だった。
 現地のキャッチっぽいのが来る。「Sorry」と断っても袖をつかんで話してきた。
 「I couldn't Chinese」と言うと他所へ行ったが、やはりしつこい。
 時間が来て占いの店に行った。
 …店というか、普通の家の3Fだったようだ。
 店は「日本語占卜」というだけあって、日本語が普通に通じた。
 自分の情報は予め伝えていたので結果を教えてくれるのだが、苗字が間違っていた。
 大丈夫かと思ったが、名前は結果には影響しないということであった。
 どうも褒める部分を強調する占い師さんだったようだ。
 ではあるが、話を聞くといい話もそうでない話も、8割方身に覚えがあること言い当てていて、
やるなぁと思った。
 ただ褒めるのも多い一方で、家庭運とか結婚運は必ずしも良くない、という話であった。
 結婚するとすれば気が強い女性だろうということだったが、話を良く聞くと
その結婚するかも知れない女性はひょっとして変態じゃないかと思えるような内容だった。
 とはいえ全体的には褒める方が目立ったまま出る。
 こういうとアレだが、ボロクソに言われるのではないかと思っていただけに、
拍子抜けした所がある。
 その後駅に戻って、隣駅のある龍山寺に行った。

 駅を出ると寺は目の前にあった。門前市こそないが浅草寺の雰囲気に近い。
 中国式の寺に行くのは初めてである。
 暗くなりかけている時間だったが、人が多い。
 祭られている神様はいっぱいいたようで、参拝している人はいくつも回っていたようだ。
 参拝の仕方も日本のそれとは違っていて、手を拍つことはなく、長い線香のようなものを
3本ほど持って敬礼し、前にある線香入れ(名前が分からん)にその線香を立てるようであった。
 関羽が祭られていたのは分かったが、参拝の仕方はよく分からず、やり方のわからないまま
お参りしてもどうかと思ったので参拝はせず、お守りだけ買ってホテルに戻ることにした。
 その後、途中駅で下車してそごうに行ったのだが、金曜だったからか客が異常に多い。
 山手線ほどではないが、それでもラッシュ時の南北線位である。
 お土産に現地の酒を買おうとしたが、ワインや日本のビールは置いてあっても、現地の酒を
見つけることは俺にはできなかった。
 混雑もいいところだったので、何も買わずに出てホテルに戻った。

 ホテルに着いて昼の残りを食べてからホテルのバーに行く。
 ボジョレーヌーボーがあったが、台湾の常温で置かれていて正直あんまりだった。
 ローヤルサルートの21年が安かったので頼もうとしたら売り切れていた。
 バーテンさんもホテル内にある別の店と行き来しながら作っていて忙しかったのが
目に見えて分かったこともあり、3杯ほど飲んで出てきた。
 「加油」と言ったら笑いつつ「謝謝」と言ってくれたのが、何だか良かった。
 セブンイレブンで雪山ビールを買って部屋で飲んでそのまま寝た。

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