2002 10th Aniversary Model? Korina STV(Proto Type 10Limited)
コリーナ材のSTVがあるとの極秘情報を得て、早速、試奏してきました。(2002/07/14)
以下は私のインプレッション等、概要です。
文字情報だけではイメージがわからないと思いますが、音、質感ともかなりきてます。
ただし、下記内容はいつも通り、超個人的なインプレッションなので、興味のある人は必ず自分で触って、音出ししてみることが必要です。
製作ポリシー
シミのない良質のコリーナ材が入手できたことにより、Bluesピックアップの特性を最大限活かすためのSTVとして、試験的に製作されたモデル。
スペック
ボディー:Selected コリーナ2P
ネック:メイプルonハカランダ 22F
ピックアップ:ALL Blues PickUp
カラー:ナチュラル・シースルーレッド?(ダコタレッドをシースルーにした感じorギブソンのチェリーレッドに雰囲気が似ています)
要はボディーを厳選されたコリーナ材にしてスペシャルカラーで塗装したVanzandtのレギュラーモデルSTV-2にBluesピックアップが載っていると考えればOKです。
試奏のインプレッション
2本(ナチュラル・シースルーレッド)試奏しました。
アンプ:Pantherアンプ 15W 1×12(マークサンプソンがマッチレス倒産後、バッドキャットを立ち上げるまでの過渡期に作ったアンプ。
音はマッチレスのライトニングにリバーブを付けてフェンダーぽいクリーンさを少し足した感じです)
【ナチュラル】
〔表面上のインプレッション〕
コリーナだけあってレスポールなみに重い(3.7〜3.8Kgくらい?)。相変わらず、精度の高い仕上げと極薄塗装。ネックも堅い堅い。コリーナ材の質感がバッチリ出ていて渋いです。
コンターも私の所有しているSTV-2より若干深くなっている印象です。ピックガードは、ミントではなく普通のホワイト。
ギブソンの○○コレクションのコリーナ材のものより多分質感は上です。(ワンピースではありませんが)
〔音のインプレッション〕
出音は暴走するモンスターって感じで、普通のSTVとは全くの別物です。ストラトサウンド命の方は試奏する必要ナシでしょう。
例えるなら、ギブソンのP-90搭載のJr.系の音の輪郭をもう少しはっきりさせた感じ。当然ですが弾き心地はストラトです。
「Bluesピックアップの特性を引き出す」というより、これはRockピックアップよりの出音になっています。ハーフトーンも太く、所謂ベルサウンドとは全然違います。
私にとっては、音が暴れすぎで、重さが重過ぎます。
【シースルーレッド】
〔表面上のインプレッション〕
STVの平均より少し重いくらい(3.4〜3.5Kgくらい?)。こちらはスペシャルカラーで渋すぎます。私同様、色の先入観から一見マホガニー?って思う人も多いかも。
重さ以外は、ナチュラルと同じ印象ですが、ほんの少しだけこっちのネックがスリムな印象でした。(気のせいかもしれませんが)
〔音のインプレッション〕
出音はやはり普通のSTVとは全くの別物ですが,こちらの方がトレブリーでストラトの名残があり、すごく立体感のある出音でした。
なのでこちらの方が「Bluesピックアップの特性を引き出す」という製作ポリシーを実現できている印象です。
これは結構使える音かもしれません。
総評として
良質の希少材を使いながら実売価格は、20万円前半。これは価値があります。
ギブソン等のP-90系搭載ギターでF社シングル系とは違う出音のギターを探しているが、弾き心地、アームの有無、音色の選択肢の少なさ、価格等の観点から、今ひとつシックリこなかった人は試してみる価値ありです。試奏の際は、デラリバ等のF社アンプを選んでみると良いでしょう。多分相性抜群です。ただ、上記のように相変わらず楽器としてハイレベルなことに変わりは有りませんが、やはり個体差があるので、出音に拘る人は弾き比べできる環境が必要です。(10本しかないので無理か・・・)
私もコッソリあたりの個体を探してみようと思います。(ワンピースのTLVとかが出ないのを祈りつつ・・・)
購入時の試奏レポート(2002/07/20)
で、今回4本の中からセレクトしたものを遂に購入してしまいました!
捜し求めた結果、上記のギター以外にシースルーレッドを新たに2本試すことができました。
今回は購入機決定のための試奏なので、音に関するインプレッションのみです。
上記試奏インプレッションに登場するナチュラルを@、シースルーレッドをA、新たに試奏したシースルーレッドをBCとして記述しています。
【@ナチュラル】
とにかく低音がブンブン言うくらい出ているギターが好みの方には最適。クリーンの音は最もアコースティックな印象。ただし、4本の中で一番重い。
【Aシースルーレッド】
前回と同じ印象で立体感のある音。BCと比較して初めてわかったのは、音の立ち上がりが滅茶苦茶早い。ミドルが強烈。4本の中で2番目に軽い。
【Bシースルーレッド】
一般的なストラトに最も近いトレブリーで明るい感じの音。何となく弦鳴りのみが強い印象。4本の中では一番軽い。
【Cシースルーレッド】
一番ギブソンチックな音。低音と高音が程よく暴れていて、所謂ドンシャリな感じ。リアでボリュームを絞っても太い太い。4本の中では2番目に重い。
消去法で候補を絞ったポイントは・・・
@再度、弾いてみましたが、やはりモンスター過ぎて私には使いこなせないと判断し、一番最初に候補から削除しました。
B他の3本に比べて強烈な個性があまりないと感じたのと、生音の鳴りが軽いというかシックリこなかったので2番目に候補から削除しました。
Cこれは結構ジャズにも使えそうなくらい太い感じの音が出ていたのですが、大人のギターって感じが強すぎると判断し、削除しました。
で、結局
Aの前回も試奏したギターに決定しました!
友人にも試奏・アドバイスしてもらうなどして、最後までC(少し重いが簡単に良い音が出せる)と迷いましたが、扱いが多少難しいが、攻略し甲斐のあるAに決めました。
ローズ指板にもかかわらず、オールドのコリーナ材を使ったギブソンのように、とにかく音の立ち上がりが強烈で、ミドルよりの出音。
メイプル1P並みに扱いが難しい感じですが、何よりコリーナ材の特徴がよく出ているところが気にいりました。
あと、重すぎないのと持ったときのバランスが一番良かったのも決め手になりました。カラーはナチュラルとレッドの2色みたいですが、スペシャルカラーのレッドはやはり名前があるわけではなく、退色したチェリーレッドってイメージみたいです。オールドにないカラーなので結構新鮮です。(もちろんナテュラルも所謂コリーナって感じで捨てがたいですが)

画像ではコリーナ材の質感・スペシャルカラーの雰囲気がうまく再現できません。
試奏あとがき
というわけで、Aを購入しましたが、詳細レビュー・画像はスタジオに入って大音量で色々試してから「Vanzandt Guitar Review」コーナーに掲載予定ですので、しばらくお待ちください。
前回、Special 54 STV Fullertone を購入した際もそうでしたが、試奏したギターはどれも値段と比較して楽器としてのクオリティーは十分です。
本当に最後は、個人の好みで判断するしかないという感じです。あと何本も試していると自分ではわからなくなってくることも多いので、
迷ったときは、信頼できる友人等に弾いてもらい、傍らで出音を聴いてみるということも大事だと思います。(人が弾いているのを聴くほうが冷静に判断できると思います)
ボディーがコリーナのSTVと聞いて「何だそれ?」と思うかもしれませんが、絶対使える音ですので先入観を捨てて試してみる価値はあります。
Bluesピックアップとの相乗効果で今までにない別次元の出音を実現していますから。
最後にくどいようですが、コリーナSTVは普通のストラトの出音とは全く違うのでその点をお忘れなく!